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「島」のその他の用法については「島 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「嶋」はこの項目へ転送されています。日本律令制度における嶋(島)については「島司」をご覧ください。
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主なものは左から(北から)順にアリューシャン諸島の西端、千島列島樺太島日本列島南西諸島台湾フィリピン諸島ボルネオ島スラウェシ島。NASA's Blue Marble project 撮影。オウル上空のノルウェー・エアシャトルボーイング737-800航空機から撮影された、フィンランドハイルオト島の航空写真。

島(しま)とは、一般的には周囲を海や湖で囲まれた陸地のことをいい、内陸部のものを含む[1]

地理学上は大陸よりも小さい陸地をいう[2]。具体的には、世界で最も小さい大陸オーストラリア大陸の面積より小さく、四方を海洋などの水域に囲まれた陸地のことである[3]海洋法に関する国際連合条約では「自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるもの」と定義されている[1]

島嶼[注釈 1](とうしょ)、アイランド(: island)ともいう。「嶼」は小島を意味する漢字である。
概説世界の島の中で面積最大のグリーンランドと、6つの大陸の中で面積最小のオーストラリア大陸の比較。日本は、14,125の島[4]で構成される島国である。最大の島である本州[5]、世界の島の中では面積が第7位である。

地理学上、大きな陸塊が大陸、小さな陸塊が島に分類される。

現在、世界最小の大陸はオーストラリア大陸、最大の島はグリーンランドである。右図にこれらの陸塊の比較を示す。グリーンランドに次いで世界で2番目に大きい島はニューギニア島で、以下、3位がボルネオ島、4位がマダガスカル島、5位がバフィン島、6位がスマトラ島、7位が本州、…… と続く(島の一覧 (面積順)を参照)。

居住者のいる島を有人島、いない島を無人島という。世界最大の無人島は、カナダデヴォン島であり、面積はカナダの島の中で第6位である。世界の島の中でも第27位であり、島としては世界第5位の人口を有する台湾島(面積38位)や、同じく12位の九州本島(面積36位)と、それぞれアジア有数の都市を擁する2島をも上回る。

複数の島がまとまって存在する場合、集団になっているものを諸島、塊状のものを群島、列状のものを列島などと呼ぶ場合もある[6]。日本の国土地理院が1990年に刊行した「新版日本国勢地図」では諸島について「二つ以上の島の集団をいう。そのうち列状をなすものを特に列島という。」と定義している[7]。ただし、諸島と群島に関しては概念としては同じで、明確に区分できるわけではない[6]

諸島・列島・群島とは逆に、周囲に島がない場所に孤立して存在する島を孤島という。ギネス世界記録に認定されている「世界一孤立した有人島」は南大西洋上のトリスタンダクーニャ島である。

日本の琵琶湖竹生島宍道湖嫁ヶ島など、の中にある島もある。また、川の中にある島もあり、中州とも呼ばれる。世界最大のの中の島は、ブラジルバナナル島である。面積は、世界の島の中で第49位で、同第50位四国の約1.08倍の面積である。同国中部トカンチンス州アラグアイア川にある島である。

領土がすべて島から成る国を島国と呼ぶ。非独立国を含める場合、世界最大の島国はデンマーク領で本国からの高度な自治が存在するグリーンランドとなる。独立国のみに限る場合、インドネシアが世界最大の島国であり、マダガスカルパプアニューギニア日本、…… と続く。国際連合の加盟国193ヶ国中では島国は47ヶ国である(2011年時点 en:Island_country)。
定義

島の定義に関しては海洋法に関する国際連合条約(国連海洋法条約)第121条の定義が使われることが多い[2]

自然に形成された陸地であること。

水に囲まれていること。

満潮時(高潮時)に水没しないこと。

この条件から外れると領海を形成するために有効な領土ではなくなる。日本が沖ノ鳥島消波ブロックなどを設置し、波浪による侵食によって満潮時に水没しないようにしているのはこのためである。

同条約同条2項では「島の領海、接続水域、排他的経済水域及び大陸棚は、他の領土に適用されるこの条約の規定に従って決定される。」とされている。一方3項では「人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない。」としている。すなわち、広義の「島」であっても狭義の「島」と「岩」に条約上の扱いが分かれるので注意が必要である(この場合の「岩」は領土であり領海は持つ)。

以上の国際条約とは別に各国、各地域、各機関で様々な定義が行われている[2]スコットランドでは島は「人が住み、最低一頭の羊を養える牧場がある」ものという定義がある[2]。日本の海上保安庁は「満潮時に海岸線の延長距離が100m以上の陸地」を島と定義している一方、国土地理院は「航空写真に写る陸地」を島と定義している。また、国土地理院の定義では島未満の地形として、暗礁や洗岩、干出岩、水上岩からなる岩礁がある。国連訓練調査研究所(UNITAR)は1966年に「島」を「海洋に囲まれた人口100万人以下の小島嶼」と定義し統計を公表している[2]
地形

島は地形によって分類されることもある。国際連合環境計画(UNEP)のダール博士が編集した『島嶼総覧(Island Directory: Basic environmental and geographic information on the significant islands of the world)』は世界環境保全モニタリングセンター(WCMC)からデータを受けた世界の約2.000の海洋有人島のデータを提供しているが、地形の分類例として環礁(Atolls)、低地島(Low islands)、隆起サンゴ礁(Raised coral islands)、火山島(Volcanic islands)などがある[2]
隆起サンゴ礁島

刺胞動物門花虫綱などの造礁サンゴの骨格が堆積して裾礁(きょしょう)となり、それが隆起して形成された島である[2]マリアナ諸島小笠原諸島の島々のように火山島とサンゴ礁が複合した裾礁、メラネシアやポリネシアの島々のような堡礁や環礁など段階によってバリエーションがある[2]
大陸島と島弧
大陸島

大陸島(Continental islands)は大陸棚の上にある島であり、海進や沈下などによって大陸と切り離された陸地である[2]


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