岸香織
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岸 香織(きし かおり、1939年昭和14年〉4月6日 - 2012年平成24年〉6月5日)は、宝塚歌劇団卒業生宝塚歌劇団公演編成会議議員。本名は岸本理恵子(きしもと りえこ)。

公称身長156cm。愛称は「キッシャン」(姓に由来)。後輩の大方からはキシモトさんと呼ばれていた。
略歴

大阪府大阪市出身、大谷高等学校出身。

1957年宝塚音楽学校入学。1959年45期生として、宝塚歌劇団入団。宝塚入団時の成績は57人中26位[1]。雪組公演『花田植え/ラブリーロマンス』[1]で初舞台。のちに雪組に配属される。同期生には、高城珠里(元星組男役)、八汐路まり(元月組主演娘役)、藍葉子野坂昭如と結婚、娘は花景美妃愛耀子)など。

1979年、雪組副組長に就任。1981年専科に異動。バイプレーヤーとして活躍する。本来は娘役であったが、後年は小柄ながら男役もこなす。

1968年から退団まで、『歌劇』誌に「聞いて頂戴こんな話」を28年間にわたって連載する。

1999年5月10日[1]、『夜明けの序曲』のTAKARAZUKA1000days劇場公演千秋楽をもって定年により宝塚歌劇団を退団。

退団後は公演編成会議議員を務めるとともに、執筆活動も行った。

2012年6月5日に死去(公式の発表は同年8月25日)[2]。73歳没。
宝塚時代の主な舞台
雪組時代

1962年1月、『火の鳥』/『絢爛たる休日』新人公演:マーティン社長(本役:久方春代)

1963年8月、『白い天使たちの歌』/『不死鳥のつばさ燃ゆとも』新人公演:志乃(本役:
大路三千緒)(東宝)

1964年7月、『宝寿』三郎冠者/『クレオパトラ』(東宝)

1964年12月、『海に生きる』作次の仲間/『ブロードウェイ・テンペスト』ネープルズ

1965年7月、『奥の細道』/『グッドバイ海賊』テイン

1965年9月、『伊豆の頼朝』/『ゴールデン・シャドウ』新人公演:フランク(本役:大路三千緒)

1966年4月、『瞳に咲く花』婆や/『羽衣物語』(宝塚新芸劇場)

1966年4月、『春風とバイオリン』村長の娘/『南蛮屏風』[3]

1967年4月、『おてもやん』銀次/『世界はひとつ』

1967年9月、『花のオランダ坂』役人1/『シャンゴ』

1968年8月、『トリスタンとイゾルデ』リダン/『愛と夢とパーティ』[4]

1968年12月、『一寸法師』新人公演:帝(本役:大路三千緒)/『タカラヅカ 68』

1969年2月、『祭』/『ハムレット』墓掘り、新人公演:宰相ポローニアス(本役:大路三千緒)

1969年5月、『回転木馬』バスコム

1970年5月、『春ふたたび』村長・佐衛門、新人公演:やす(本役:大路三千緒)/『フォリー・タカラジェンヌ

1971年1月、『紅梅白梅』仁田四郎/『シンガーズ・シンガー』

1971年4月、『ペーター一世の青春』ウイドウ・ブラウン/『ジョイ!

1971年8月、『ペーター一世の青春』[5]ウイドウ・ブラウン/『ノバ・ボサ・ノバ[6](東宝)

1971年9月、『江戸ッ子三銃士』蘭々/『サンライズ・アゲイン

1972年3月、『かぐら』音頭取り/『ザ・フラワー』

1972年6月、『星のふる街』オヤジ/『ジューン・ブライド』

1972年10月、『落ち葉のしらべ』おとよ/『ノバ・ボサ・ノバ

1973年4月、『花吹雪』庄屋粂八[7]、酒井主膳[8]/『愛のラブソディ』(東宝)

1973年12月、『たけくらべ』三五郎/『ラブ・ラバー』キッシャーナ

1974年5月、『若獅子よ立髪を振れ』沼間慎太郎/『インスピレーション』

1974年10月、『竹』長老/『ロマン・ロマンチック

1974年11月、『紅椿雪に咲く -義士外伝・毛利小平太-』堀部弥兵衛/『ファンキー・ジャンプ』

1975年2月、『フィレンツェに燃える』執事カルロ/『ザ・スター』[9]

1975年8月、『ベルサイユのばら -アンドレとオスカル編-』ランバール夫人

1976年1月、『白鷺の詩』/『ムッシュ・パピヨン』トリケ

1976年6月、『星影の人』山崎丞/『Non, Non, Non』

1977年2月、『鶯歌春』李栄遜/『マンハッタン・ラブ』

1977年7月、『あかねさす紫の花』鏡王/『ザ・レビュー

1978年1月、『風と共に去りぬ』エルシング夫人

1978年6月、『丘の上のジョニー』ルイザ/『センセーション!』

1978年9月、『宝塚ファンタジー・ベルサイユのばら』(全国ツアー)フローレル

1979年1月、『春風の招待』マドレーヌ/『ハロー!ホリデー』

1979年5月、『春風の招待』マドレーヌ/『ファンキー・ジャンプ』(全国ツアー)

1979年8月、『朝霧に消えた人』安藤内膳 /『オールマン・リバー』

1980年2月、『去りゆきし君がため』アントニオ

1980年10月、『花の舞拍子』/『青き薔薇の軍神』バルカロール

1981年5月、『彷徨のレクイエム』ストルイピン、イザベル

1981年11月、『かもめ翔ぶ海』島田悠蔵/『サン・オリエント・サン』

専科時代

1982年8月、『
夜明けの序曲』(花組)三上繁

1983年11月、『翔んでアラビアン・ナイト』(月組)ペロメー

1984年6月、『我が愛は山の彼方に』(星組)永順

1984年8月、『名探偵はひとりぼっち』(花組)テリプル・ルチアーノ

1985年6月、『愛のカレードスコープ』(雪組)ソニヤ

1986年1月、『微風のマドリガル』(花組)モレーノ・コスタ

1987年6月、『別離の肖像』(星組)ドン・カルロ

1989年9月、『ベルサイユのばら -フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(星組)モンゼット侯爵/モンゼット侯爵夫人

1990年8月、『花のもとにて春』(雪組:バウ)藤原秀衡

1991年2月、『小さな花がひらいた』(花組:バウ・東京特別・全国ツアー)伊吉

1991年8月、『華麗なるギャツビー』(雪組)ヘンリー・ギャッツ

1992年5月、『恋人たちの神話』(雪組:バウ)門松教授

1992年9月、『グランサッソの百合』(星組:東京特別・名古屋特別)ジョバンニ

1993年3月、『忠臣蔵?花に散り雪に散り?』(雪組:東宝)小野寺十内

1994年2月、『若き日の唄は忘れじ』(星組)石栗弥左衛門

1994年8月、『カサノヴァ・夢のかたみ』(星組)デュルフェ侯爵夫人/尼僧

1997年2月、『失われた楽園 -ハリウッド・バビロン』(花組)サミュエル・ヘリンジャー

1997年8月、『ザッツ・レビュー』(花組)瀬川牡丹

1997年10月、『白い朝』(花組:バウ・東京特別)与平/さぬき屋伊平

1999年1月、『夜明けの序曲』(花組)三上繁 *退団公演

著書

『虹色の記憶 タカラヅカわたしの歩んだ40年』(
中央公論新社 2000年)

『妖精たちの舞台ウラ』(毎日新聞社 2002年)

脚注[脚注の使い方]^ a b c 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』阪急コミュニケーションズ2014年4月1日、58-59頁。


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