岸田文雄のウクライナ訪問ウォロディミル・ゼレンスキーによる出迎えを受ける岸田文雄。
日付2023年3月21日
場所 ウクライナ(.mw-parser-output ul.cslist,.mw-parser-output ul.sslist{margin:0;padding:0;display:inline-block;list-style:none}.mw-parser-output .cslist li,.mw-parser-output .sslist li{margin:0;padding:0 0 0 0;display:inline-block}.mw-parser-output .cslist li:after{content:"、"}.mw-parser-output .sslist li:after{content:";"}.mw-parser-output .cslist li:last-child:after,.mw-parser-output .sslist li:last-child:after{content:none}
キーウ
ブチャ
)
種別外遊
関係者
日本
岸田文雄内閣総理大臣
ウクライナ
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領
結果
ウクライナに殺傷性のない装備品支援に3,000万ドル(約40億円)を供出。
ウクライナにエネルギー分野などに4億7,000万ドル(約620億円)の無償支援。
ゼレンスキーのG7広島サミットへのオンライン形式での参加が決定。
日宇関係を「特別なグローバル・パートナーシップ」に格上げ。
日宇間の情報保護協定の締結に向けた調整を開始。
岸田文雄のウクライナ訪問(きしだふみおのウクライナほうもん)とは、2023年3月21日に日本国内閣総理大臣の岸田文雄がウクライナを訪問した出来事である。これは、ロシアによるウクライナ侵攻勃発以降初めての日本の首相によるウクライナ訪問であった[1]。
安全上の理由から、訪問の計画は事前に明かされず、外遊日程で最初の訪問先であったインドからは側近ら10人弱のみが同行した[2]。
内閣総理大臣が戦地を訪問するのは、第二次世界大戦後では初のことであった[2][3]。 岸田は、2022年ロシアのウクライナ侵攻の勃発以降ウクライナの首都キーウを訪問することを模索し続けていた[4]。2023年5月に開催される第49回先進国首脳会議(G7広島サミット)で日本が議長国を務めるにあたり、主要な議題がウクライナ情勢であることなどから、議長国の首脳がウクライナを訪問してウォロディミル・ゼレンスキー大統領と直接言葉を交わすことが必要不可欠であると考えていた[4]。しかし、現地での岸田の安全確保や国会への事前報告の慣例[注釈 1]などの問題から、実現できずにいた[4]。 2022年6月、第48回先進国首脳会議(G7エルマウサミット)を前にフランス、ドイツ、イタリアの首脳[注釈 2]が共同でウクライナを訪問することを計画していると報じられた[6]。2022年6月、G7エルマウサミットに参加するためにヨーロッパを訪問する予定であった岸田は、これに合わせてウクライナを訪問することを検討し、3カ国の首脳と一緒に訪問する案も検討された[7]。しかし、国会への事前報告によって訪問を秘密にしておくことが困難であり、秘密裏に準備を進めている3カ国の首脳にも迷惑をかけることになることから、この計画は断念した[7]。6月16日、3カ国の首脳はウクライナを訪問した[8]。 その後もウクライナ訪問に向けた模索は続いたが、参議院議員選挙、安倍晋三元首相銃撃事件とそれに続いた旧統一教会問題などの国内問題に注力せざるを得ない状況が続いたことにより、下火となっていった[7]。 次に訪問が検討されたのは第210回国会が閉会した同年12月、国会閉会中は事前報告を避けることが可能であることが理由であった[7]。しかし、岸田の安全確保の問題や、極秘の訪問についての打ち合わせの内容が外部に流出したことなどから、年末の訪問も断念した[7]。
背景