岸和田少年愚連隊_カオルちゃん最強伝説
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岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説
監督宮坂武志

脚本NAKA雅MURA
原作中場利一
製作木村政雄
出演者竹内力
鈴木希依子
田口トモロヲ
野村真美
山口祥行
伊佐山ひろ子
音楽奥野敦士
撮影坂江正明、富田伸二
編集矢船陽介
製作会社吉本興業、セディックインターナショナル
配給セディックインターナショナル
公開 2001年3月30日
上映時間90分
製作国 日本
言語日本語
次作岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 EPISODE-2 ロシアより愛をこめて
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『岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説』は、2001年?2007年日本映画Vシネマ中場利一の自伝的小説シリーズである『岸和田少年愚連隊』の登場人物の一人、カオルちゃんの高校時代を描いた実写版『岸和田少年愚連隊』番外編のシリーズ。
概要

監督はカオルちゃんシリーズを通して宮坂武志
。主演は竹内力(3作目のみ主役はリイチ演じる千原浩史)。

岸和田少年愚連隊の映画シリーズ全体としては第6作にあたる。岸和田少年愚連隊としては他よりコメディ色が強く、幽霊や魔法まで登場するファンタジーな作風。

当初は3部作として企画されたが、好評につき続編が制作された。2作目以降はVシネマにて制作されており、2010年8月現在までに8作品が発売されている。

カオルを中心とした外伝的シリーズだが3作目のみはリイチを中心として過去の岸和田少年愚連隊シリーズとのつながりが強く、本伝的な作りになっている。

キャスト
村山薫(S4以降のクレジットでは「村山カオル」、S7,8ではただ「カオル」とだけ表記) -
竹内力
本能の赴くままに行動する野獣のごとき岸和田最強の15歳。1945年4月15日生まれで、作品によって時代が前後して16歳や17歳、さらには34歳の頃もある。1959年(昭和33年度)春、岸和田市立岸和田中学校卒業。同年、大阪府立岸和田第三高等学校に入学し第1学年A組42番(女番哀歌での生徒証)となるが、島田組と緑の騒動で退学になる。S4では定時制も含めて制覇する必要があると気付き、1962年の春に岸和田定時制高校に編入するがそれ以降通学している様子はない(両親に「学校に行かなくてもいいのかい」と常に言われているので退学はしていない模様)。直ぐに唾や痰を吐く癖がある。背中全体に大きく「最強」の入れ墨が彫られている。独特の話し方で何を言っているのかわからない場面も多い。子犬のチャッピーが大好き。なおチャッピーは決まった一匹ではなく作品ごとにそれぞれ別の犬であり、飼っているわけでもなく野良の子犬に餌を与えて可愛がっている。全国制覇を目指して何度も日本中を巡る旅に出ている。主要な強敵との戦いでは「三途の川渡る用意はできとるか?」が口癖。
倉本 - 田口トモロヲ
カオルをライバル視する同じ高校の同級生で、S4の1962年2月の新聞には18歳と記載されている。カオルを倒す為に毎回チョークで計画図を描いては卑劣な作戦を立てるが失敗に終わる。左腕には彫りかけの蛇の入れ墨が入っており、週に一度ほどのペースでチョッキンに少しずつ彫りを頼んでいるが痛みに耐えきれず、すぐに逃げ出して近所の子供にも笑われている。いつもカオルを狙っているが、時折舎弟のような役回りをすることもある。S5にはマサ子というそっくりな妹が登場する。関西弁で一般的に使用する頻度を大きく越えて「やんけ」を多用する。ほとんど全ての作品に登場するがS7以降は登場しなくなる。
イサミ - 山口祥行(S1,2,4-8)中場利一(S1,10年後のイサミ)
カオルをライバル視する高校生。両手にレンガや石を持って殴りかかるスタイルを好む。いつも何かを頼まれると二千円を要求する。金に汚く、窃盗癖があり、盗んだ物をリアカー(イサミ号)に積んで歩き、ロクが買い取っている。S4ではカオルの頼みで岸和田定時制高校に転校し、サッカー部で相手チームに一点も取らせないほどのキーパーとして活躍する。短髪だったがS5からは髪を伸ばして髪形が変わる。
カオルの父 - 池乃めだか
自分らをコロポックル(夫)に、カオルを不動明王に例えている。カオルが全国制覇の旅に出て居なくなると平和だと喜ぶがしばらくすると夫婦とも寂しそうにしはじめる。時系列で最も後になる1979年が舞台のFINAL(S3)では他界している。なお、村山家の家屋はS1とS2以降とで別の家に変わっている。
カオルの母 - 中山美保
コロポックル(妻)、不動明王になる前(小学生)の可愛いカオルが好きである。夢や写真でも幼いカオルばかりを思い出す。
ミツエ(桜井ミツエ) - 伊佐山ひろ子(S1 昭和34年,S4)、宮前希依(S3 昭和8年)、大方斐紗子(S3 昭和54年)
カオルが心をゆるすスナックのママ。カオルの筆おろし(ミツエ曰くカオルの巨根を揶揄して「大根おろし」)をしている。子どもの産めない身体であることを公言しており、その体でさびしい男達の為になることを天命と考えており金は取っていない。スナックを閉じる頃に癌を患い、痛み止めのためにクスリに手を出した。
島田榮一 - 古井榮一
地元ヤクザ・島田組組長。ほとんど全ての作品に登場して毎回のように騒動の中でカオルに鉢合わせては組員共々叩きのめされている。カオルに殴られてのびる際には「(スカウト試験に)合格…」と言うのが定番。島田組は基本的にコミカルな役回りの悪役だがS1では緑の父親は組員の暴行によって殺害されている。若い娘に目がないようでS1やS4では共に、捕えた娘を手籠めにしようとする場面があり、S6でもチェミナに迫っている。いつも神戸組に高額の借金を作っては面倒なことになっており、S5にて龍神沼に産業廃棄物の不法投棄を繰り返していたのも神戸組からの借金が原因であり、S8でも借金が元で、みかじめ料を払わない中華街へ使いに出されたが例のごとく散々な目に遭い、ついに自棄になり神戸組からの電話を無視しはじめた。S3の1979年でも島田組は健在な模様。
緑 - 鈴木希依子(S1)
カオルが思いをよせる、喫茶店あすなろで働く女子高生。父親が島田組から借りたシャブ代の返済のため夜は体を売っている。母親は父の元から逃げて伊香保にいるらしく、父の死後は母親の元へ行く。最初の白い子犬のチャッピーは彼女に預けられて共に岸和田を去り、「カオル」と名付けられる。
藤井京子 - 野村真美(S1)
カオルの高校での担任(1年A組)の先生。カオルの良き相談相手で頭が上がらない。ルールを持たなければ人間ではなくなるとカオルに諭して三つの禁じ手を作る約束をさせ、約束の1番目「女を泣かせない」はカオルに後々まで影響する。2番目は「親には手を上げない」で、3番目は考えてくるよう宿題にしたが結局不明なままである。
森田晴彦 - 布川敏和(S1)
倉本の担任(1年B組)の熱血先生。大学時代にラグビーをしており、花園に2回出場したことがある。剣道の経験もあり腕っぷしには自信があったがカオルには容易く叩きのめされる。
緑の父 - 辻つん(S1)
薬物中毒者で島田組に多額の借金をしており、その返済を巡って島田組の組員達に暴行され死亡する。
四万十 剛 - 山口剛(S1・S4・S5・S6) / アンドレ(S7・S8)
喧嘩で倒した相手の制服からボタンを奪って己の制服にその証としてびっしり縫い付けている、土佐の番長。「御意見無用」のバッグを持って全国を旅している。岸和田で一番強い奴(カオル)を探しているがほとんどは何らかの理由で入れ違ったり、カオルが彼だと気付かない間に倒していたりしており四万十は決着がついていないと考えている。ストーリーにほとんど絡まないにもかかわらず、ほぼすべての作品に登場している稀有な人物。S8では小絹が気絶する要因となり、彼にしては珍しく重要な役割がある。
チョッキン(武田) - 奥野敦士(S1,S3,S5,S7,S8)
倉本に入れ墨を入れている彫り師。クスリ(モルヒネ)の売人もしており、ミツエの病が癌だと察している。S1では名前は出てこない。S5では龍神沼で釣りをしていて河童(着ぐるみを着た島田組の組員)に出くわす。S8では当時はまだ存在もあまり知られていなかったジャイアントパンダを中華街の陳家に密輸させて一儲けを企み、イサミを使いに出す。
チュー太 - 野村祐人(S1)金山一彦(S2,S3)
岸和田警察署管轄内の春木派出所にいる警察官。ナターシャに一目惚れして必死で辞書を手にロシア語を学び、一緒に兄を探す手伝いをする。チュー太と呼ばれるのを嫌うが本名は不明。S3では警部になっている。S1でもミツエの店に警官が乗り込んでくる場面で登場するが役者は異なる。
アリョーシャ・カラマーゾフ - 崎山凛(S2)
ソ連領・サハリン最南端から来たソ連兵で年齢は18歳。軍隊で騒ぎを起こし、サハリンでの通信任務に左遷させられたところ、日本から入る電波で演歌「涙の通天閣」を聞いて通天閣に憧れ、サハリンから北海道最北端・宗谷岬まで泳いで密入国し、カオルと互角に闘える力を持つ強者。実際に見た通天閣は想像より若干残念に感じたようだが満足していた。多量の涎を垂らすことが多い。両親を豚と呼んで忌み嫌い、14歳でカムチャツカの実家を飛び出してソ連全土の不良学生を締めて回って軍にスカウトされる。祖母は超能力的な不思議な力を持っていたそうで、つよく愛し尊敬している。なお、「涙の通天閣」はこの作品のために作られた曲で歌手のナガヤマトミコも架空の人物であり、実際に歌っているのはマリー・コクラン。CDなども存在していない。S3でも流れる場面があり、S5でも同曲を作曲した奥野敦士が演じるチョッキンが龍神池で釣りをしながら口ずさんでいる。
ナターシャ・カラマーゾフ - サヨーラ・マフカモヴァ(S2)
アリョーシャの妹。危篤の祖母の写真を持って、アリョーシャを探しに日本へ来る。アリョーシャと違って日本語はまったくわからない。
警部 - 辻つん(S2,S3)
カオルを連行するために警察官らに発破をかけ、カオル逮捕に尽力するハゲた警官。
スジ者 - 石山雄大(S2)
奈良で盗品売買をしておりカオルとも面識がある。カオルが盗品を売却のために持ち込んだ時にはパトランプを希望していた。
漁村の老婆 - 花原照子(S2)
宗谷岬の海岸でワカメを採っていたところ、ほぼ全裸のアリョーシャと出会し悲鳴を上げて逃げるババア。
逆占いババア - 松本じゅん(S2,S4)
自称「岸和田の母」。占いで姓名判断、家相判断、失せ物探しをしている。占ってもらった逆の事をすると幸せになると噂されている。倉本の依頼でダウジング・ペンデュラムを使いカオルを探し出すが、方角も逆である。
磯部の妻 - 吉行由実(S2)
わざわざソ連から通天閣を探しに来たアリョーシャをバカにしていたが居候しているアリョーシャ、カオル、倉本の三人の面倒をみる。
磯部 - 蛍雪次朗(S2)
東京で出店屋台の味噌おでん屋を営む男性。空腹のアリョーシャにおでんを食べさせ、不憫に思い自宅へ泊め仕事を手伝わせていた。そのうちにカオル達と出会って、アリョーシャ達を憧れの通天閣まで車で連れて行き、物語の終盤では手紙と写真を送って来る。
中場リイチ - 千原浩史(S3)
カオルに憧れて興味を持ち、喧嘩ばかりしている。原作者の中場利一も本人役で出演。S3以外でも幼い頃のリイチがしばしば登場する。
小鉄 - やべきょうすけ(S3)


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