岩手開発鉄道株式会社岩手開発鉄道本社
種類株式会社
本社所在地 日本
〒022-0003
岩手県大船渡市盛町字東町10番地3
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯39度5分16.99秒 東経141度42分38.33秒 / 北緯39.0880528度 東経141.7106472度 / 39.0880528; 141.7106472
岩手開発鉄道株式会社(いわてかいはつてつどう)は、岩手県大船渡市で貨物鉄道を営む鉄道会社である。現在は貨物専業であるが、1992年(平成4年)3月までは旅客輸送も行っていた。
太平洋セメントが8割以上を出資する主要株主となっているが、当初の設立目的から大船渡市など地元自治体も出資しており、第三セクター方式の鉄道会社のはしりでもある。日本民営鉄道協会に加盟する[注釈 1]。 盛駅を起点とする全長11.5kmの日頃市線・赤崎線の2つの路線を有し[3]、大船渡市の内陸部にある大船渡鉱山で産出される石灰石を、同市赤崎町にある太平洋セメント大船渡工場まで輸送している。2010年度の貨物輸送量は195万tで、私鉄では上位クラスの輸送量であるが、年間400万t以上あった1990年代以前の輸送量に比べると半減している。 1986年(昭和61年)から貸切バス事業にも進出したが、子会社の開発運輸に事業譲渡し、その後バス事業は廃止されている。 岩手開発鉄道は、地域振興と林産資源などの開発を目的として設立された。盛駅から釜石線平倉駅間を結ぶ鉄道を計画したが、太平洋戦争中は工事が中断し、日頃市線として盛 - 日頃市間の鉄道が開業したのは、戦後の1950年(昭和25年)である。 当初は貨物・旅客輸送とも振るわなかったが、赤崎線盛 - 赤崎間と日頃市線日頃市 - 岩手石橋間を延伸し、小野田セメント(現在の太平洋セメント)大船渡工場の石灰石輸送を開始した後は、経営が持ち直した。しかし旅客輸送人員は、日本全国の旅客営業を行っている私鉄では常に最低で、1992年(平成4年)には旅客営業を廃止している[3]。
事業
歴史
1939年(昭和14年)
6月7日:盛 - 平倉間 (29.1km) の免許取得(発起人総代岩手県知事雪沢千代治)[4]。
8月17日:岩手開発鉄道設立[5]。株主は岩手県、日本製鉄、ラサ工業、東北興業、東北振興化学、東北セメント[6]。
1950年(昭和25年)10月21日:日頃市線 盛 - 日頃市間が開業。
1957年(昭和32年)6月21日:赤崎線 盛 - 赤崎間が開業(貨物営業のみ)。
1960年(昭和35年)6月21日:日頃市線 日頃市 - 岩手石橋間が開業。大船渡工場向けの石灰石輸送を開始。
1972年(昭和47年)7月:国鉄との連絡運輸を廃止[7]。
1976年(昭和51年)5月4日: 鉄道免許失効(岩手石橋 - 平倉間)[8]
1986年(昭和61年)4月:貸切バス事業開始[7]。
1992年(平成4年)4月1日:日頃市線の旅客営業を廃止[3]。