岩屋寺
本堂
所在地愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯33度39分31.2秒 東経132度58分50.6秒 / 北緯33.658667度 東経132.980722度 / 33.658667; 132.980722 (岩屋寺)
岩屋寺(いわやじ)は、愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥(ななとり)[1]にある真言宗豊山派の寺院。山号は海岸山(かいがんざん)。本尊は不動明王。四国八十八箇所第四十五番札所。 本堂は標高585 m付近にあり本堂の位置で比較すると八十八箇所中4番目の高さで、交通機関を最大限利用する者でも30分近く参道を歩いて登らないとたどり着けない車遍路には最大の難所である。参道途中にはおびただしい数の石仏が重なるように置かれていて、境内は山に向かって右が金剛界峰左が胎蔵峰と呼ばれる天を突く礫岩峰に挟まれ堂宇は巨岩の中腹に埋め込まれるようで、神仙境を思わせる山岳霊場である。なお、本堂が大師堂より小さいのは山全体が本尊とされているからである[2]。 毎年、旧暦3月21日は当寺の縁日で、県道からの橋より中は車進入禁止で県道反対側の駐車場になり村人総出で世話をし、護摩祈祷・御影供法要・餅まきが催行される。その際に大師像御開帳や穴禅定お水供養がある。 寺伝によれば、弘仁6年(815年)霊地を探して山に入った空海(弘法大師)は、山中で神通力を備えた法華仙人という女性と出会う。仙人は空海に帰依して山を献上した。空海は不動明王の木像と石像を刻み、木像は堂宇を建立して本尊として安置、石像は奥の院の岩窟に祀って秘仏とし、岩山全体を本尊としたという。山号の「海岸山」は空海の作とされる「山高き谷の朝霧海に似て松吹く風を波にたとえむ」の歌による。山中の霧を海にたとえた歌である。 鎌倉時代中期に時宗の祖一遍がこの寺に参篭したことは一遍聖絵に描かれている。そして、いつからか第44番大寶寺の奥の院とされていたが、明治7年に初代住職が着任した。だが、明治31年(1898年)に仁王門と虚空蔵堂(祠)を残し堂宇と史料宝物のほとんどを焼失した。その後、大正9年に大師堂、昭和2年に本堂、同9年に山門、同27年に鐘楼、同38年に宿坊、同53年に迫割不動堂と白山権現堂と順次再建されていった。 駐車場は、県道の寺と逆側脇にマイクロバス以上とキャンピングカー向け(民家の屋根に当たるので橋から先には入れない)の駐車場、普通車以下は県道から赤い橋を渡って約100 mとさらに約50 m上がった所に駐車場があり、それらから参道の石段を上り、途中の山門を過ぎ石段を上ると、不動明王とお迎え大師像がいて、これ以上登れない人はここで参拝し納経は同行者に頼む、さらに上って行くと赤い極楽橋を渡った辺りから無数の石仏が並べられていて、さらに上ると、やっと見上げた上に境内が見えてくる。本坊の段まで来ると左に水子地蔵尊、鐘楼、その先にバイオトイレ(2001年12月導入)、右に手水場、庫裏・納経所がある。さらに少し上ると本堂が、その左のほうに大師堂がある。大師堂を過ぎて仁王門をくぐり山を入っていくと三十六童子行場、逼割禅定(せりわりぜんじょう)・鎖禅定がある奥の院に至る。
本尊真言:のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
ご詠歌:大聖(だいしょう)のいのる力のげに岩屋 石のなかにも極楽ぞある
納経印:当寺本尊、奥之院白山妙理大菩薩
概要
歴史
境内
石柱門:石柱の上に金剛力士(仁王)の小像が立つ。
山門:昭和9年(1934年)建立。急坂の参道途中にあり、まだまだ先に石段が続く
仁王門:寛政2年(1790年)落慶。山越えの歩き遍路には境内入口になるが、車利用者は通らない。
本堂:昭和2年(1927年)落慶。本尊は秘仏であるが、前立ちの不動明王坐像と脇仏の赤い制?迦童子・白い矜羯羅童子を拝顔できる。
大師堂:重要文化財。文化財の項参照。
法華仙人窟跡:本堂右の梯子を上がったところ。
阿弥陀窟:仙人窟のさらに上の左側。飛来の仏(長さ四尺あまりの銅像で手に征鼓を持つ阿弥陀如来立像[3])が中にいる。
鐘楼
穴禅定(お水供養所):本堂の真下に20 m位の洞窟があり、かなえる不動・地蔵尊(先祖供養)・弘法大師の石像が最奥に祀られていて、地蔵尊の下から水が湧いている。
水子地蔵尊(鋳造仏):簡素な覆い屋根
虚空蔵菩薩堂(祠):延享4年(1747年)建立。
のぞみ弥勒石像:簡素な覆い屋根
酒水大師石像・道開き不動尊石像・窟の弁財天石像
句碑:正岡子規「夏山や四十五番は岩屋寺」が納経所の前にある。
遍照閣(檀信徒会館):平成26年落慶。入口には倶利伽羅不動、最上階には境内を背に不動明王坐像が鎮座。阿字観・写経・写仏の体験ができる詳細は寺へ。
宿坊:なし