岩国市営バス
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一般路線用車両(日野・レインボーRJ岩国市交通局(本局)と表札
(2007年2月23日撮影)貸切車

岩国市交通局(いわくにしこうつうきょく 通称岩国市営バス)は、山口県岩国市および玖珂郡和木町を中心にバスを運行していた地方公営企業による公営バスである。本局は岩国市日の出町3-10にあった。2015年3月31日を最後に交通局を廃止、バス事業は2009年に交通局が設立した子会社の「いわくにバス」に全面譲渡された[1]
歴史旧本局跡地の現況
左端:交差点通用口跡
上側:国道2号側出入口跡
(2007年1月26日および2007年3月18日撮影(組写真)旧塗装車(1996年撮影)岩国市交通局のバスロケーションシステム対応のバス停留所
左:緑ヶ丘、右:国病下(現・
岩国医療センター口;拡大)
(2007年1月26日撮影)

1938年昭和13年)10月1日 - 当時の玖珂郡岩国町による町営バスが発足(所管は土木係)。路線権や車両等は民営バス(青バス、陰陽自動車)より譲り受けたもの。発足時の所有バス台数は8輌。

1940年(昭和15年)3月 - エビス自動車商会からの路線権や車両等の買収追加を岩国町議会が決議。

1940年(昭和15年)4月1日 - 合併による市制移行により岩国市営バスに改称(所管は運輸課)。事務所は岩国市錦見大名小路に置く。改称時の所有バス台数は12輌。

1943年(昭和18年)9月 - 周防自動車からの路線権や車両等の買収を、岩国市議会が決議。

1949年(昭和24年)6月 - 事務所および車庫を、岩国駅通り三笠橋地区(現在の岩国市今津町一丁目2番)に移す。錦帯橋通り(大名小路)にあった車庫は廃止。

1950年(昭和25年) - 省営バス(この時点で既に国直営から国鉄自動車部に改組済み)に坂上線の路線を譲渡。一般貸切事業の認可を受ける。

1954年(昭和29年)4月1日 - 地方公営企業法の適用を受け、地方公営企業組織である岩国市公営企業局のバス事業に移行。

1957年(昭和32年)9月 - 岩国市公営企業局を廃止し、バス事業を担っていた運輸課と管理課のバス事業関連部分が、岩国市交通局として独立。

1958年(昭和33年)9月 - 事務所と車庫(本局)を岩国市麻里布町七丁目9番に移転。

1966年(昭和41年)10月 - 切符販売方式による運賃収受を廃止。翌11月より整理券方式となる。

1969年(昭和44年)3月10日 - ワンマンバスの試行運転が始まる。

1973年(昭和48年) - 事業経営の悪化により法再建の適用を受ける。再建計画の開始および最終の年度は1973年度(昭和48年度)から1978年度(昭和53年度)。

1987年(昭和62年)1月5日 - 財団法人岩国市交通局サービス公社を設立。

1993年平成5年)4月1日 - 事務所と車庫(本局)を現在地に移転。麻里布町七丁目に残った跡地の一部は、株式会社ダイイチ(デオデオを経て現・エディオン)と大蔵省(現・財務省中国財務局に売却され、現在はエディオン岩国店および岩国税務署の庁舎用地となっている。

1998年(平成10年)10月30日 - 貸切用車両にマーキングデザインバス(岩国市の観光資源の認知を広めるデザインを施したラッピングバス)を導入。この時に導入された車両のデザインは、錦帯橋周辺の四季と岩国城。

1999年(平成11年)3月25日 - バスロケーションシステムを導入。

2000年(平成12年)2月29日 - バスカードを導入。同時に山口県共通乗車カードに参加。図案は錦帯橋といちすけ号を組み合わせたもの。発売当初は実写のいちすけ号を用いていたが、現在はデザインイラスト化されたものを用いている。発売券種は、1,000円、2,000円、3,000円、5,000円(発売額)の4種。ただし、2,000円券は発売当初には存在しなかった。

2002年(平成年)10月頃 - 公式webページを開設[2]

2006年(平成18年)3月4日 - 高速バス「錦帯ブルーライナー」を運行開始

2007年(平成19年)春 - 岩国市交通局の発行する山口県共通バスカードのうち、発売金額が1,000円のものについて、使用デザインが高速バス「錦帯ブルーライナー」の利用案内(使用車両および路線図)に変更される(3代目のデザイン)。

2009年(平成21年)10月1日 - 全額出資の子会社「いわくにバス株式会社」を設立。本社は交通局本局内に置かれ、一部の車両・乗務員が新会社へ異動。

2010年(平成22年)4月1日 - 岩国市交通局所管路線のうち、「錦帯ブルーライナー」を含む一部路線をいわくにバスに移管および運行委託開始。

2011年(平成23年)4月1日 - 貸切バス事業をいわくにバスに移管。

2015年(平成27年)4月1日 - 全路線をいわくにバスへ移管[1]。交通局廃止[1]

本社および営業所
各営業所(車庫)の所在地
岩国市交通局(本局)
岩国市日の出町
岩国駅前営業所
岩国市麻里布町
錦帯橋バスセンター
岩国市岩国町

車両の配置は本局のみ。

車両整備場
(2007年2月23日撮影)

給油所と車庫(右端と奥側)
(2007年2月23日撮影)

車庫(奥側の車庫)
(2007年2月23日撮影)

路線
主なターミナル

岩国駅

西岩国駅

錦帯橋(錦帯橋バスセンター)

新岩国駅

高速バス
錦帯ブルーライナー <
防長交通と共運>


交通局 - 岩国駅 - 錦帯橋 - 広島バスセンター

交通局 - 岩国錦帯橋空港 - 岩国駅 - 錦帯橋 - 広島バスセンター

2010年平成22年)4月よりいわくにバスに運行移管。

2012年12月13日:一部便の岩国錦帯橋空港への乗り入れを開始。


一般路線

岩国駅を発着の中心点とした運行がなされている。以下に示した先頭の[ ]内は、特に断りをしている場合を除き、岩国駅から各地へと向かう際に表示される運行路線の系統番号(行先番号)である[3]

系統番号(行先番号)が2桁の場合は、#循環系統のある方面に向かう時であり、10の位が行き先(方面表現)を、1の位が発地からを順路とする経由地を示す。1桁の場合(循環系統の無い方面に向かう時)は行き先(方面表現)のみを示している。

なお、提示しているバス停留所の名称や経由表記は、路線の分岐点や他路線(鉄道や高速バスを含む)に乗り換え可能な場所などを元に示している。
錦帯橋・新岩国方面

[12]:岩国駅 - 砂山 - 東錦見 - 裁判所 - 錦帯橋 - 千石原

1965年:錦城橋の開通に伴い、錦帯橋 - 千石原 の運行を開始。

2009年11月1日:運行経路の一部を、山口県道15号経由((市役所 -) 今津 - 東錦見)から国道2号経由((市役所 -) 砂山 - 東錦見」)へと変更。


[13]:岩国駅 - 今津 - 東錦見 - 新町 - 錦帯橋

[21]:岩国駅 - 砂山 - 東錦見 - 裁判所 - 錦帯橋 - 新岩国駅

2010年4月よりいわくにバスの直営で運行。


[22]:岩国駅 - 今津 - 東錦見 - 裁判所 - 錦帯橋 - 新岩国駅 - 錦橋 - 廿木 / 北河内駅

1961年:御庄橋 - 北河内 - 南桑(「高野橋」)、および、錦橋 - 廿木を運行開始。

1968年:天尾(「天尾口」)- 南桑を廃止。

2000年頃以降:「北河内」(「北河内駅」)- 天尾を廃止。


[23]:岩国駅 - 今津 - 東錦見 - 新町 - 錦帯橋 - 上多田 - 柱野駅 - 六呂師 - 大藤


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