岡山電気軌道
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岡山電気軌道株式会社
Okayama Electric Tramway Co., Ltd.

両備グループ共通社章
3000形3007号「KURO」
種類株式会社
略称岡電
岡電バス(バス部門の通称)
本社所在地 日本
703-8291
岡山県岡山市中区徳吉町二丁目8番22号
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度39分23.19秒 東経133度56分35.11秒 / 北緯34.6564417度 東経133.9430861度 / 34.6564417; 133.9430861座標: 北緯34度39分23.19秒 東経133度56分35.11秒 / 北緯34.6564417度 東経133.9430861度 / 34.6564417; 133.9430861
設立1910年5月21日
業種陸運業
法人番号6260001001189
事業内容軌道(路面電車)事業
一般乗合旅客自動車運送事業 など
代表者代表取締役社長 小嶋 光信[注釈 1]
代表取締役 松田 久
代表取締役専務 礒野 省吾[注釈 2]
資本金2億円
(2018年3月31日現在[1]
売上高25億6371万6000円
(2018年3月期[1]
営業利益5676万5000円
(2018年3月期[1]
純利益7667万1000円
(2018年3月期[1]
純資産31億6522万6000円
(2018年3月31日現在[1]
総資産40億461万7000円
(2018年3月31日現在[1]
従業員数297人[2]
決算期3月31日
主要株主両備ホールディングス 30.5%
岡山タクシー 13.0%
トーキョーリョービ 12.3%
宇野不動産 10.7%
林原 4.0%
(2019年3月31日現在[3]
主要子会社和歌山電鐵株式会社 100%
外部リンクhttps://www.okayama-kido.co.jp/
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本社最寄りの東山・おかでんミュージアム駅停留場

岡山電気軌道株式会社(おかやまでんききどう、: Okayama Electric Tramway Co., Ltd.)は、岡山県岡山市内で2路線の路面電車と、岡山市内で路線バス貸切バスを運営している企業。両備グループの中核会社の一つである。

愛称は岡電(おかでん)。鉄道関係の書物などでは「岡山電軌」と略称している記述もあるが、地元ではこのような略称はほとんど使用されておらず、路面電車については、市内電車もしくは路面電車と呼ばれる事が多い[要出典]。
概要

長崎電気軌道などとともに、明治時代創業の日本の鉄道会社の中で創業時から社名を一回も変更していない珍しい鉄道会社で2010年(平成22年)6月9日に創立100周年を迎えた(同年7月31日には親会社の両備ホールディングスが創立100周年を迎える)。

戦前は岡山市周辺の乗合バス事業で西大寺鉄道(後の両備バス、現在の両備ホールディングス)とお互いの傘下のバス会社同士が競争していたが、1935年に岡電・西大寺鉄道両者傘下のバス会社が合併して岡山バスが発足したことで終結にむかい、戦後1960年に両備バス出身の社長を迎えて以来(役員としては1952年から)、資本的にも人的にも両備ホールディングスとの繋がりが深い。現在は両備ホールディングスが岡山電気軌道の筆頭株主であり、また岡山電気軌道が両備ホールディングスの筆頭株主でもある。両備グループ代表で両備ホールディングス会長兼CEOの小嶋光信が社長を兼務し、両備グループの中核企業の一つとなっている。

かつての岡山電気軌道社章。現在は両備グループの共通社章が使用される。

バス事業

長年岡電バスが市内線、両備バスが郊外線および長距離バス・観光バスという棲み分けがされてきた。岡山市街の拡大に合わせて路線は広がったが、両備が持つ西大寺・玉野などのような高収益路線がなく、経営状況は必ずしも良好ではなかったため、1980年代には労使紛争も多発し、ストライキで市内交通が麻痺することもしばしば起きた。

その後不採算路線の廃止などの合理化で経営状況が安定する一方、両備グループがグループ経営を強化し、よりグループ内での結びつきが強くなっている。これは、下津井電鉄とは比較的関係が良好であるが、中鉄バスとは対立することが多いなど岡山県内のバス会社同士の関係が必ずしも良好ではないことから両備としては味方を増やし発言力を強める意味合いもある。

2003年4月に実施された中国ジェイアールバス両備線の運行移管時の協議のこじれが発端で、中鉄バスとの間に競合関係(岡山駅 - 中庄駅間の場合、同じ区間に両備バス・岡電・下津井電鉄の共同運行系統と中鉄単独系統の2系統が運行されている〈中鉄バスが2016年1月31日に撤退〉)が生じ、その後中鉄バスが運行していた岡山空港リムジンバスへの参入や、お互いの営業エリアに競合する新規路線を開設している。

2005年2月中鉄バスと神姫バスの共同運行で運行している岡山 - 神戸間の高速バス路線に、岡山電気軌道の単独運行で高速バス路線を開設して同路線に参入するなど、さらに熾烈さを増していた。

しかし、両備グループ2社(両備バス・岡山電気軌道)及び中鉄バスの3社が岡山県の公共交通システムを互いに協力することを目的として、2005年7月11日に両社社長の初回会談が行われ、2006年2月6日に調印式が行われた。2007年1月1日に岡山空港リムジンバスが中鉄バス・岡電バスの共同運行となり、1月4日に岡南飛行場線・労災病院線を岡電バスに、半田山ハイツ・津高台団地線・免許センター線を中鉄バスにそれぞれ一本化し、中鉄バスが運行していた新保・万倍線と泉田・福富西三丁目線、労災病院線(普通便)は岡電バスへ運行を移管した。2008年2月1日には、岡山 - 神戸間の高速バスも両備グループ内の高速バス事業効率化のため、両備ホールディングス(両備バス)へ運行移管した。2008年7月22日からは、国道53号線で岡電バスと中鉄バスがそれぞれ運行していた津高営業所線(岡電バス運行)、半田山ハイツ線・津高台団地線、国立病院線、運転免許センター線(いずれも中鉄バス運行)の4路線を両社の共同運行[注釈 3]とし、国道180号線を運行する岡山駅 - 万成間を中鉄バスとの運行本数調整のために運行を休止した。
軌道事業

軌道事業については路線長が短く、日本全国で最小規模とされる。懸案であった岡山駅構内への延伸が具体化している。加えて岡山市役所岡山大学病院方面への延伸など様々な構想が浮かんでいる。

また2004年に鉄道事業廃止提出書を提出し、廃止が予定されていた南海電気鉄道貴志川線の事業を引き継ぐことを2005年4月28日に発表し、子会社の和歌山電鐵2006年4月1日に貴志川線の事業を南海電気鉄道から引き継いだ。他にも名古屋鉄道の岐阜地区600V線区(岐阜市内線揖斐線美濃町線田神線)や日立電鉄北海道ちほく高原鉄道の廃止後の受け皿として名前が浮上したが、これらは実現することなく廃線となっている(詳細は「事業撤退が表明された鉄道路線の運行支援」の節を参照)。

スルッとKANSAI協議会に加盟していて、2006年10月1日から両備ホールディングス(両備バス)・下津井電鉄と同時に非接触ICカードシステム「Hareca」(ハレカ)を導入し、PiTaPaICOCAの利用も可能になった。2017年10月1日からは、Hareca・PiTaPa・ICOCA以外のSuicaなどの交通系ICカード全国相互利用サービス対応のICカードも使用できるようになった[4]。ただし、バス・路面電車内でチャージできるのはHarecaのみで、それ以外のICカードは運賃の支払いのみとなる(運賃表示器の下にチャージはHarecaのみ行う旨を記載した紙が貼られている)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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