岐阜大学
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岐阜大学
岐阜大学エントランス(2005年5月)
大学設置1949年
創立1873年
学校種別国立
設置者国立大学法人東海国立大学機構
本部所在地岐阜県岐阜市柳戸1番1
学生数7,227
キャンパス柳戸(岐阜県岐阜市)
学部教育学部
地域科学部
医学部
工学部
応用生物科学部
社会システム経営学環
研究科教育学研究科
地域科学研究科
医学系研究科
工学研究科
自然科学技術研究科
共同獣医学研究科
連合農学研究科
連合創薬医療情報研究科
ウェブサイトwww.gifu-u.ac.jp
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岐阜大学(ぎふだいがく、英語: Gifu University)は、岐阜県岐阜市柳戸1番1に本部を置く日本国立大学1873年創立、1949年大学設置。

大学の略称は、公式には存在しないが、通称として岐大(ぎだい)が用いられる。名古屋大学とともに国立大学法人東海国立大学機構により運営されている
概観
大学全体

岐阜県唯一の国立大学で、5学部1学環を擁する。

1873年(明治6年)に前身の師範研習学校が設立された岐阜師範学校を源流とする[1]新制大学が各地に発足した第二次世界大戦後の1949年(昭和24年)に岐阜大学が設立され、岐阜師範学校と岐阜青年師範学校を統合して学芸学部(現在の教育学部)に、岐阜農林専門学校農学部になった[1]。1952年(昭和27年)には岐阜県立大学工学部を統合して工学部に、1964年(昭和39年)には岐阜県立医科大学を併合して医学部を設けて[1]総合大学として学部を拡充した。
理念

「学び、究め、貢献する岐阜大学」
教育および研究

大学院進学率については、工学部は平均61%(2020年)、応用生物科学部は平均42%(2020年)である。

2007年4月に生命科学・創薬に関する岐阜薬科大学との連合大学院(大学院連合創薬医療情報研究科)が設置された。また、2008年4月に新たな大学院として教職大学院専門職大学院)が発足し、農学研究科が応用生物科学研究科に改組された。2021年には、2019年に導入された「学部等連係課程制度」を用いた全国初の学部レベルの学部等連係課程である「社会システム経営学環」を設置した。
学風および特色

岐阜大学の学風は、過去の入学式における宣誓の意思表明の中で「良き伝統を持つ自由な学風である」と言及されている。

国際交流については2018年9月12日時点19か国47大学1機関と学術交流協定を締結しており[2]留学をサポートする日本語・日本文化教育センター(旧留学生センター)が設置されている。入学者の出身高等学校が所在する地域に基づくと、県外からの入学者が入学者全体の半数を上回っており、さらに岐阜県(約33%)よりも愛知県(約52%)の出身者が多い[3]。なお、名古屋駅名鉄名古屋駅)からはJR東海道本線岐阜駅に、名鉄名古屋本線名鉄岐阜駅に乗り入れており、愛知県から自宅通学する学生も多い。
沿革
略歴

岐阜大学は1949年(昭和24年)に設立された新制大学である。その起源は旧大垣藩庁を校舎として1873年(明治6年)に創立された師範研習学校(その後の岐阜師範学校)まで遡ることができるが、大学としての歴史は以下の2系統存在する。

岐阜大学の本流は、岐阜県内に存在した旧制の官立教育機関である岐阜師範学校と岐阜青年師範学校、岐阜農林専門学校を統合して、学芸学部と農学部からなる新制大学として発足したことに始まる。傍流としては、1949年に旧制岐阜県立医科大学旧制岐阜工業専門学校を基礎に設立された新制の岐阜医工科大学(後に岐阜県立大学と改称)がある。1952年(昭和27年)に岐阜県立大学工学部を移管して工学部を設置し、1964年(昭和39年)には岐阜県立医科大学(岐阜県立大学医学部を改称)を併合して医学部を設置するに至った。岐阜大学ではそのルーツを師範研習学校の創立年である1873年としている一方で、創立年は1949年としている。日本で4番目に古いルーツをもつ大学として知られている[4]

キャンパスはそれぞれの前身校毎に分かれていたが、1980年代から現在の岐阜市柳戸へと順次統合され、2004年の医学部移転を以て完了した。なお、2020年に国立大学法人岐阜大学と国立大学法人名古屋大学が統合され、新たに国立大学法人東海国立大学機構が発足した結果、設置者が同機構に変更されている。
年表

1949年5月
国立学校設置法により岐阜大学設立。学芸学部と農学部を設置。

1951年4月 農業別科を設置。

1952年4月 岐阜県立大学工学部を統合し、同大学を母体に工学部を設置。

1959年4月 工業短期大学部、工学専攻科を設置。

1964年4月 岐阜県立医科大学を統合、同大学を母体に医学部を設置。

1966年4月 学芸学部を教育学部に改称。大学院農学研究科、教育専攻科を設置。

1967年4月 大学院工学研究科を設置。大学院医学研究科を設置。工学専攻科を廃止。

1990年4月 大学院連合獣医学研究科を設置。

1991年4月 大学院連合農学研究科を設置。特殊教育特別専攻科を設置。

1991年10月 医療技術短期大学部を設置。工学部に夜間主コースを開設。

1994年3月 工業短期大学部を廃止。

1995年4月 大学院教育学研究科を設置。

1995年10月 教育専攻科を廃止。

1996年10月 地域科学部を設置。

2000年10月 医学部に看護学科を設置。

2001年4月 大学院地域科学研究科を設置。

2003年3月 医療技術短期大学部を廃止。

2004年4月 国立大学法人法により国立大学法人岐阜大学設立、同法人の設置する国立大学となる。農学部を応用生物科学部に改組。

2005年4月 大学院医学研究科を大学院医学系研究科に改組し看護学専攻を設置。

2007年3月 工学部夜間主コース廃止。

2007年4月 大学院連合創薬医療情報研究科を設置。

2008年4月 教育学研究科教職大学院課程設置。農学研究科を応用生物科学研究科に改組。

2009年3月 農業別科の廃止。

2011年 教育学部生涯教育課程の募集停止。

2013年4月 岐阜大学応用生物科学部と鳥取大学農学部で、共同獣医学科の設置。

2017年4月 大学院工学研究科(博士前期課程)・応用生物科学研究科(修士課程)・医学系研究科再生医科学専攻(博士前期課程)を再編・整備し、自然科学技術研究科(修士課程)を設置[5]

2019年4月 岐阜大学と鳥取大学で大学院共同獣医学研究科を設置。海外の大学と連携して教育課程を編成し共同で学位を授与するジョイント・ディグリー制度を利用し、4つの国際連携専攻(大学院自然科学技術研究科岐阜大学・インド工科大学グワハティ校国際連携食品科学技術専攻、大学院工学研究科岐阜大学・インド工科大学グワハティ校国際連携統合機械工学専攻、同研究科岐阜大学・マレーシア国民大学国際連携材料科学専攻、大学院連合農学研究科岐阜大学・インド工科大学グワハティ校国際連携食品科学技術専攻)を設置。

2020年4月1日 国立大学法人名古屋大学と国立大学法人岐阜大学を廃止し、国立大学法人東海国立大学機構を設立し、名古屋大学とともに同法人の設置する大学となる。


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