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ヤマボウシ
ヤマボウシの花(6月)
分類
ヤマボウシ(山法師[4]・四応花[5]、学名: Cornus kousa subsp. kousa)はミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉小高木ないし落葉中高木。初夏を代表する花木で、花びらのように白く見える総苞片をつけて花を咲かせる。山林などに自生する木であるが、花、実、紅葉が観賞の対象にされ、街路樹や庭木などにも植えられる。 和名ヤマボウシの由来は、中心に多数の花が集まる頭状の花序を法師(僧兵)の坊主頭に、花びらに見える白い総苞片を白い頭巾に見立てたもので、「山に咲く法師」(山法師)を意味するといわれている[6][7][8][4]。 果実が食用になりクワの実に見立てたことから、別名でヤマグワとよぶ地域も多く[9][7][10]、赤い実からヤマボウ(山坊)[11]やヤマモモ(山桃)[11]、実の味からワランベナカセ(童泣かせの意)[11]の地方名でよばれるところもある。実の形からついたと思われる別名に、ダンゴギ(団子木)、ヤマダンゴ(山団子)、ダンゴバラ(団子薔薇)、ダンゴボク(団子木)、シゾウアタマ(地蔵頭)というものもある[12]。 ヤマボウシの日本一の名所といわれる箱根[13]では昔「クサ」と呼ばれていたので学名の種小名に kousa とつけられた[8]。 ヤマボウシの花言葉は、「友情」とされている[14]。 日本では本州の東北地方南部から、四国、九州、琉球諸島が南限で[15][9]、国外では朝鮮半島、中国の原産地に分布する[14]。山地や野山の林内などにふつうに見られ[16][10]、やや湿った林縁に生える[17]。植栽では北海道でも育ち、札幌市周辺が北限となり、耐寒性ではハナミズキよりも強い[15]。庭や公園に植えられる[18]。
名称
分布・生育地