山村浩二
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やまむら こうじ
山村 浩二
本名山村 浩二
生年月日 (1964-06-04)
1964年6月4日(59歳)
出生地 日本愛知県名古屋市
職業アニメーション作家
絵本作家
ジャンルアニメーション
主な作品
頭山

 受賞
アヌシー国際アニメーション映画祭
2003年短編部門グランプリザグレブ国際アニメーション映画祭
2004年短編部門グランプリオタワ国際アニメーション映画祭
2007年短編部門グランプリ広島国際アニメーション映画祭
2004年・2008年短編部門グランプリ芸術選奨文部科学大臣賞
2017年メディア芸術部門紫綬褒章
2019年

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山村 浩二(やまむら こうじ、1964年6月4日 - )は、日本アニメーション作家絵本作家イラストレーター作詞家愛知県名古屋市出身[1]名古屋市立桜台高等学校[2]東京造形大学美術学科卒業[3][4]

東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授[1]東京造形大学客員教授、ヤマムラアニメーション有限会社代表取締役[1]映画芸術科学アカデミー会員[1]国際アニメーション映画協会日本支部理事。
人物

小学生の頃は漫画家を志望し[5]、中学生になって読んだアニメーション作家鈴木伸一のコラムがきっかけで[2]、個人でアニメーション作りを始める[5]。高校の美術教員がNFB(カナダ国立映画制作庁)のフィルムを見せたことで、今まで触れなかったアニメーションの世界を知る[5][2]。この教員の勧めで河合塾美術研究所に通い[2]、東京造形大学に進学する[2]。1987年に大学を卒業すると、椋尾篁が主宰するアニメ美術制作会社ムクオスタジオへ入社する[5]。ムクオスタジオ在籍中も自主制作アニメをやめることはなく、1989年に退社すると同時にフリーのアニメーション作家に転じた[5]。プロとしてアニメーション作りに励む傍ら、国内外の映画祭に積極的に作品を出品する。

学生時代にアマチュアコンテストへの出品で知己を得た世界的なアニメーション作家のイシュ・パテル[2]、大学時代にアルバイトで助手を務めた映画美術家の林田裕至、椋尾篁の3人を師と仰ぐ。また、ユーリー・ノルシュテインやプリート・パルンといった短篇アニメーション作家からも影響を受けている。大学時代に所属していたアニメーション自主制作サークルのグループえびせんには後のアニメ監督の片渕須直らがいた。

制作だけでなく、短篇アニメーションをめぐる状況を好転させるための活動も数多く行っている。その主な活動となるのは、ブログ「知られざるアニメーション」における、国内外の優れたアニメーション作品の紹介である。また、2006年に広島市現代美術館で開催された個展「可視幻想」のトークにおいて、(主に短篇の)アニメーション制作・批評集団Animationsの設立を宣言[5]。2007年5月から、メンバーによる座談会を主なコンテンツとして、ウェブサイトを立ち上げている。

2012年、第30回川喜多賞を受賞した[6]。2018年、平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞[7]。2019年、紫綬褒章受章[1]
作品リスト
アニメーション
頭山』(2002年)
2003年のアヌシー国際アニメーション映画祭アヌシー・クリスタル賞(最高賞グランプリ)受賞をはじめ、世界四大アニメーション映画祭(アヌシーザグレブオタワ広島)のうちザグレブ、広島でもグランプリを獲得し、三冠の快挙を遂げた。第75回アカデミー賞短編アニメーション部門正式ノミネート(日本人初)[3][4][8]。第6回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞。
カフカ 田舎医者』(2007年)
フランツ・カフカ原作。2007年のシッチェス・カタロニア国際映画祭アヌシー国際アニメーション映画祭にノミネートされ、オタワ国際アニメーション映画祭ではグランプリを獲得(日本人初)。『頭山』での受賞とあわせて、これで国際アニメーション映画協会公認の四大アニメーション映画祭すべてでグランプリを獲得したことになる[1][2]。2008年の広島においてもグランプリを獲得している。
『ゆめみのえ』(2019年)
上田秋成雨月物語』「夢応の鯉魚」と鍬形寫ヨ『略画式』を基に創作[9]。第23回ニューヨーク国際児童映画祭、第15回ロサンゼルス国際児童映画祭に招待された[9]。翌年の第23回文化庁メディア芸術祭では、審査委員会推薦作品として公式セレクションされた[9]
『幾多の北』(2022年)
第46回オタワ国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門でグランプリ[10]
プチプチ・アニメ』で放送された作品

バベルの本 Babel's book(1996年以降不定期で再放送)シカゴ国際児童映画祭第1位、97ソウルアニメーションエクスポTVアニメーション部門第1位、オタワ国際アニメーションフェスティバルなどに入選[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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