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山形ジェイアール直行特急保有株式会社
種類株式会社
市場情報非上場
本社所在地 日本
〒990-0039
山形県山形市香澄町1-1-1
設立1988年4月
業種サービス業
法人番号2390001001989
山形ジェイアール直行特急保有株式会社(やまがたジェイアールちょっこうとっきゅうほゆう)は、かつて存在した、山形新幹線の施設ならびに車両を所有し、東日本旅客鉄道(JR東日本)に貸し付けを行うための事業を営んでいた第三セクター企業である。 1988年4月、山形新幹線建設事業の推進母体として、奥羽本線福島駅 - 山形駅間の鉄道施設の改良工事を実施すると共に、改良工事完成後の鉄道施設や直通運転用車両(400系電車)を所有し、JR東日本に貸し付けることを目的に設立[1]。設立時の資本金は90億円で主たる株主として山形県、JR東日本、山形市、東日本キヨスク、富士銀行、第一勧業銀行、山形銀行、東北電力が名を連ねた[2]。なお、1999年に開業した山形駅 - 新庄駅間については、JR東日本が事業主体となって整備が行われたため、施設は当初よりJR東日本の所有であり、当社は車両の提供のみの関係にあった。 山形ジェイアール直行特急保有は鉄道施設を保有しているが、第三種鉄道事業者ではない。 山形新幹線「つばさ」号で使用された400系電車の増結車を除く6両×12本(L1 - 12編成、計84両)を所有していた。2008年12月以降順次、E3系2000番台電車の投入により、400系電車は代替廃車された。なお、E3系2000番台電車はJR東日本の所有である。 2010年に400系電車の運用を終了し、以後は鉄道施設の貸付事業のみとなったが、2018年3月に満期を迎えることから、保有する施設をJR東日本に譲渡した上で、同月末で会社を解散[3][4]、同年9月21日に清算結了により法人格が消滅した。
概要
沿革
1988年4月 - 山形ジェイアール直行特急保有株式会社設立。
1992年7月1日 - JR東日本に貸し付けている400系電車が営業運転を開始。
1995年 - 車両増設に伴い山形県が10億円、山形市が2億円を追加出資。資本金が102億円になる[5]。
2006年3月31日 - 400系電車の減価償却が終了。残りは改良工事完成後の鉄道施設の累積損失約3億円のみとなる。
2007年3月31日 - 全ての累積損失を解消[6]。
2010年
4月18日 - 400系電車の営業運転を終了。
4月30日 - 400系電車がJR東日本から返却され廃車。以降は鉄道施設の貸付事業のみとなる[7]。
2018年
3月20日 - 同月末の施設貸付期間の満了に伴い、施設をJR東日本に譲渡すること、並びに会社の解散を株主総会で決議[4]。
3月31日 - 施設をJR東日本に譲渡し、解散[4]。
9月21日 - 清算結了。
脚注[脚注の使い方]^ 『新幹線の歴史 - 政治と経営のダイナミズム』p.206
^ 『山形県史 第7巻 (現代編 下) 』p.675
^ ⇒“山形ジェイアール、解散へ 本年度末、月内に株主総会”. 山形新聞. (2018年3月10日). ⇒http://yamagata-np.jp/news/201803/10/kj_2018031000198.php 2018年3月11日閲覧。
^ a b c “山形県の鉄道輸送
^ “ ⇒『山形県の鉄道輸送』平成26年度版”. 山形県 (2015年3月). 2017年4月22日閲覧。
^ ⇒公社等の見直し計画(工程表)平成20年10月現在 - 山形県
^ ⇒公社等見直し計画 - 山形県
参考文献
山形県編 『山形県史 第7巻 (現代編 下)』山形県、 2004年。
佐藤信之 『新幹線の歴史 - 政治と経営のダイナミズム』 中公新書(中央公論新社)、2015年。ISBN 4121023080