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出典検索?: "山岳賞"
山岳賞(さんがくしょう)とは、自転車ロードレースにおいて山岳部門賞を制した選手に与えられる賞である。この賞を制した選手を「山岳王(さんがくおう)」とも呼ぶ。 自転車ロードレースにおいては、総合タイムの優劣で覇を競う総合成績とは別に、コースが丘や山脈を越える峠の頂上付近に山岳賞地点を設定し、その地点の通過順位によって与えられるポイントの合計によって争われる山岳部門賞がある。この山岳賞地点は、難度の高さに応じて、最も難度の高い地点を「カテゴリー超級」とし、以下順番に最も難度の低い地点をカテゴリー4級として設けて、その地点を通過した順に選手に高いポイントが付与されるが、各カテゴリーのポイント設定は難度に応じて異なり、超級のポイント設定は最も高い。そして完走した選手の中で、最もポイントを多く稼いだ選手が『山岳賞』を受賞し、“山岳王”の称号[1]を得る。 ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアでは1933年より山岳部門賞が設けられ、その後、その他のレースにおいても山岳賞が設けられるようになった。 グランツールなどのステージレース(複数の日数にわたって行われるレース)においては、総合優勝争いとは別にこの賞の争いも注目される。そして年によっては、同一の選手がこの賞と総合優勝の両方を獲得するケースもある。 ワンデーレース(一日のみのレース)の中にも山岳に占める割合が高く、山岳賞のあるレースが存在するが、山岳賞争いが注目されるのは一般的にはグランツールをはじめとしたステージレースである。 コースが山岳のみのヒルクライムでは優勝が山岳賞と同意義である。 山岳地点の各カテゴリーは、基本的に各レースの主催者が独自の判断で付与するものであり、統一的な基準は定められていない。ただグランツールなどの本格的ステージレースの場合、おおむね次のような傾向を持っている。 この他、勾配の厳しさやコース中の位置なども考慮される。勾配は、平均で4?5%以上、最大で6.5%以上あることが多い。ツール・ド・フランスでは、コース中最も厳しい勾配でも10%前後であるが、ジロ・デ・イタリアでは22パーセント(モンテ・ゾンコラン)、ブエルタ・ア・エスパーニャでは23.5パーセント(アングリル)といった、“激坂”とも呼ばれる厳しい勾配が登場することがある。 過去に2人達成している。 各レース山岳賞受賞者年ツール・ド・フランスジロ・デ・イタリアブエルタ・ア・エスパーニャ
概要
各カテゴリーの目安
超級:標高差1000?1500m以上
1級:標高差600?800m以上
2級:標高差400m以上
3級:標高差150?200m以上
4級:それ以下。主催者の判断に委ねられる。
著名なる『山岳王』
グランツールにおける通算獲得回数上位選手
フェデリコ・バーモンテス(スペイン)…9回
ツール・ド・フランス 6回(1954, 1958, 1959, 1962, 1963, 1964)ジロ・デ・イタリア 1回(1956)ブエルタ・ア・エスパーニャ 2回 (1957, 1958)
ジーノ・バルタリ(イタリア)…9回
ツール・ド・フランス 2回(1938, 1948)ジロ・デ・イタリア 7回(1935, 1936, 1937, 1939, 1940, 1946, 1947)
ルシアン・バンインプ(ベルギー)…8回
ツール・ド・フランス 6回 (1971, 1972, 1975, 1977, 1981, 1983)ジロ・デ・イタリア 2回(1982, 1983)
全グランツール受賞達成者
フェデリコ・バーモンテス(スペイン)…重複を避けるため、成績は上記参照
ルイス・エレラ(コロンビア)
ツール・ド・フランス 2回(1985,1987)ジロ・デ・イタリア 1回(1989)ブエルタ・ア・エスパーニャ 2回(1987,1991)
グランツールにおける山岳賞受賞選手
1933 ビセンテ・トルエバ アルフレッド・ビンダ-
1934 ルネ・ヴィエット レーモ・ベルトーニ
1935 フェリシアン・フェルヴァーク ジーノ・バルタリ エドアルド・モリナール