山北駅
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山北駅
北口(2022年6月)
やまきた
Yamakita

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所在地神奈川県足柄上郡山北町山北.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度21分39.6秒 東経139度4分47.7秒 / 北緯35.361000度 東経139.079917度 / 35.361000; 139.079917座標: 北緯35度21分39.6秒 東経139度4分47.7秒 / 北緯35.361000度 東経139.079917度 / 35.361000; 139.079917
駅番号CB  06 
所属事業者東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 御殿場線
キロ程15.9 km(国府津起点)
電報略号ヤタ
駅構造地上駅
ホーム1面2線
乗車人員
-統計年度-451人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日1889年明治22年)2月1日
備考簡易委託駅
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山北駅(やまきたえき)は、神奈川県足柄上郡山北町山北にある、東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線である。駅番号はCB06。
概要

山北町の中心部である山北地区に位置する駅。開業は1889年(明治22年)2月で、1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化により運営事業者は日本国有鉄道(国鉄)からJR東海に代わった。かつては山北機関区を擁する山越えの拠点駅であり、山間部にありながらも山北は鉄道の町として栄えた。

急行列車が停車していた時代もあったが、現在は普通列車のみの停車駅であり、小田急から乗り入れる特急ふじさん号も通過する。当駅で折り返す国府津駅方面行きの列車もあり、かつては東京駅からJR東日本車による直通もあったが、2012年ダイヤ改正で廃止された。

御殿場線の途中駅の中で、丹那トンネル開通以前に東海道本線の駅として開業した7駅の一つである[注釈 1]
歴史

1889年明治22年)に開業した国府津駅 - 沼津駅間の東海道本線は、現行の熱海駅経由のルートでは山岳地帯を通過することから建設が困難とされたため、御殿場駅を経由するルートで建設された。そのため、山北駅も東海道本線の駅として開設された。

御殿場経由のルートには25パーミル(1000 m進むと25 m標高が上がる勾配)という鉄道にとっては厳しい勾配区間が連続し、補助機関車(補機)による補助なしでは通過できなかった[1]。山北駅では国府津方面から沼津方面へ向かう下り列車に補機を連結する作業が行われ、その補機の機関区が駅構内に設置された[1]。鉄道が開通するまで何もなかった山間の集落は、「函嶺越え」の要衝の駅を擁する町となり、活況を呈するようになった[1]大正から昭和初期にかけての最盛期には、650人もの職員が駅や機関区などで働いていたと言われる[1][2]

山北駅は、補機連結のほか、蒸気機関車石炭を供給する役割も担ったため、急行列車も必ず停車していた[1]。停車列車が増加すると、寿司駅弁や山北産のみかんが販売されるようになった。機関区では多くの蒸気機関車が待機し、大量の煙を上げていたために、「山北のは色が黒い」という言葉があったほどである[1]

しかし、1934年(昭和9年)の丹那トンネル開通を機に、駅の賑わいは消えていった。トンネルの開通によって東海道本線が熱海経由のルートに変更され、山北を通る路線が「御殿場線」という地方路線となったためである。停車する旅客列車貨物列車の本数は削減され、それに伴って駅員・機関区の機関士も削減されていった。1943年(昭和18年)には御殿場線の資材供出に伴う単線化と、山北機関区の廃止がなされた。

その後、駅裏手の機関区跡地には公園(山北鉄道公園)が設けられ、御殿場線で使用されたD52形70号機が静態保存されている。こちらを動態化させる町の「奇跡の復活事業」の一環として2016年平成28年)3月18日には圧縮空気による試運転が行われた。町は新たな観光資源としてSL動態化に着目し、国の「地方創生」事業にも認められ、前年から着手。最終的には本線への復帰も考えられているという。
年表

1889年明治22年)2月1日官設鉄道の駅として、国府津駅 - 静岡駅間の開通時に開業。旅客・貨物営業を開始[3]

1901年(明治34年)

2月5日:国府津駅 - 当駅間複線化単線・複線の切替駅となる。

6月11日:当駅 - 小山駅(現・駿河小山駅)間複線化。


1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定、当駅を通る路線を東海道本線と命名[4]

1934年昭和9年)12月1日熱海駅 - 沼津駅間開通に伴い、東海道本線国府津駅 - 当駅 - 沼津駅間は御殿場線に改称[4]

1943年(昭和18年)

5月15日:山北機関区廃止。

7月11日:御殿場線単線化。


1968年(昭和43年)4月27日:御殿場線国府津駅 - 御殿場駅電化に伴い、構内を電化。

1979年(昭和54年)3月31日車扱貨物の取扱いを廃止[3]

廃止時期は不明だが、駅近くに工場がある三菱瓦斯化学(旧・三菱江戸川化学)の専用線が接続していた[5]。また、過酸化水素水専用車など三菱瓦斯化学保有のタンク車が当駅を常備駅としていた。


1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱いを廃止[3]

1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化に伴い、東海旅客鉄道(JR東海)の駅となる[3]

1991年平成3年)3月16日:急行「あさぎり」廃止に伴い、優等列車の停車が消滅。

1998年(平成10年)3月14日:駅員の配置時間を12時間に変更、夜間無人駅に[注釈 2][6]

2012年(平成24年)

3月17日:直営駅より無人駅へ変更となる[7]

5月26日:山北町がNPO法人「情緒豊かな町づくり」に切符販売等を委託する[7][8]


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