山之口 洋(やまのぐち よう、本名野口 喜洋、1960年1月15日 - )は日本の小説家、プログラマ。東京都中央区出身[1]で横浜市、浜松市、久留米市などを転々とする。東京大学工学部機械工学科卒業。専攻は自然言語処理など。1984年、松下電器産業(現・パナソニック株式会社)に入社。
1998年、 『オルガニスト』で第10回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2001年には松下電産を退社し、専属作家兼フリーIT技術者になる。また同年『われはフランソワ』が直木賞候補になる。
2006年、「紙のキーボード」の開発で情報処理推進機構(IPA)より「天才プログラマー/スーパークリエイター」に認定される。
現在、明治大学と東洋大学にて非常勤講師。
著作リスト
長編小説
『オルガニスト』新潮社、1998 のち文庫
『0番目の男』祥伝社文庫 2000
『われはフランソワ』新潮社 2001―フランソワ・ヴィヨンの伝記小説
『瑠璃の翼』文藝春秋 2004 のち文庫
『完全演技者』角川書店 2005
『天平冥所図会』文藝春秋、2007 のち文庫
『麦酒(ビール)アンタッチャブル』祥伝社ノンノベル 2008
『暴走ボーソー大学』徳間書店 2011 のち文庫
『SIP超知能警察 = SUPER INTELLIGENCE POLICE』双葉社, 2021.10
『オルガニスト』はNHK-FMの青春アドベンチャーでラジオドラマ化され、塩沢兼人の遺作となった。 本名の野口喜洋名義で専門書や翻訳などを手がけている。
短篇小説
「アズ・ユー・ライク・イット」(『人工知能の見る夢は AIショートショート集』文春文庫 2017 収録)
情報技術関係
単著
『C++:オブジェクト指向への10steps』啓学出版、1993
翻訳
『オブジェクト・データベース標準:ODMG‐93〈Release1.1〉』リック・キャッテル 河込和宏、山田広佳、田中立二、原潔共訳 共立出版、1995
『オブジェクトデータベースのエッセンス』メアリー・E・S・ルーミス トッパン、1996
『オブジェクト指向データベース』Setrag Khoshafian 小川束共訳 共立出版 1997
脚注^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.468
外部リンク
⇒yamanoguchi.com 山之口洋の公式サイト
復路のランナー
⇒本の水脈 文藝春秋発行の雑誌「本の話」に連載された山之口のエッセイのバックナンバー
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