山ねずみロッキーチャック
[Wikipedia|▼Menu]

アニメ:山ねずみロッキーチャック
原作ソーントン・バージェス

総監督高橋茂人(統括プロデューサー)
遠藤政治(総合演出・監督)
監督中島順三(担当プロデューサー)
坂井俊一(作画監督)
伊藤主計(美術監督)
黒木敬(撮影監督)
田代敦巳(録音監督)
シリーズ構成丹野雄二
キャラクターデザイン森やすじ(作画監督兼任)
音楽宇野誠一郎
アニメーション制作ズイヨー映像(瑞鷹エンタープライズ)
製作フジテレビ
放送局フジテレビ系列
放送期間1973年1月7日 - 12月30日
話数52話
テンプレート - ノート

カルピスまんが劇場
通番題名放映期間
第4作ムーミン(第2期)1972年1月
-1972年12月
第5作山ねずみロッキーチャック1973年1月
-1973年12月
第6作アルプスの少女ハイジ1974年1月
-1974年12月

『山ねずみロッキーチャック』(やまねずみロッキーチャック、英題:『Fables of the Green Forest』)は、1973年1月7日から12月30日まで、フジテレビ系列で毎週日曜19:30 - 20:00(JST)に全52話が放送された、ズイヨー映像制作のテレビアニメ作品。「カルピスまんが劇場」の第5作目に当たる[注釈 1]
概要

原作はアメリカの作家ソーントン・バージェス(英語版)の子供向け連作動物物語『バージェス・アニマル・ブックス』。ストーリーを統一するため、ウッドチャックのジョニー・チャックをロッキーチャックと名前を変えて物語全編の主人公格に据え、ロッキーチャックの生活を通して動物の生態を描く方針がとられている。また当時の新聞に掲載された記事では、視聴者に、自然に対する興味と友情を番組を通して教えていきたいとされている[1]

それまで企画制作として、カルピスまんが劇場に携わってきた瑞鷹エンタープライズであるが、本作品からは前年に設立された子会社・ズイヨー映像(日本アニメーションの事実上の前身)が担当する形で、アニメーションの実制作も一括して手掛けるようになった。この制作体制はその後『フランダースの犬』(1975年)の第26話まで継続されることとなる。

オープニングキャッチ部分は、1971年放送の『アンデルセン物語』と同様に動画が使用されており、同作品では「カルピスまんが劇場」のタイトルがズームアウトするという演出が用いられていたのに対し、本作品では逆にズームインするという演出とされている。
特徴

ロッキーを始め、作中に登場する擬人化された動物達は、いずれもベストや帽子など何かしら衣服類を身に着けている。此れは、ソーントン・バージェス原作の絵本と同じである。出てくるキャラクターの名称[2]も此れに準じて名付けられて居る。キャラクターデザインも絵本を元に造られている。森にはキツネのレッドとその祖母のグラニーばあさん、コヨーテのだんななど、肉食の動物も住んでいるが、シリーズ全体を通じて、動物同士の本気の捕食シーン[3]は描かれていない。一方で、主要キャラクターが卵を食べているシーンは頻繁に描かれ、かぶと虫や魚、蜂蜜の捕食シーンはごく普通に見られる。

コミュニケーションに関しては、森の動物同士は基本的に共通言語を用いているが、犬のバウザーや猫のブラックなど、牧場の人間に飼われている動物たちは、いわゆる動物語を話さない存在として描かれているなど、同じ動物でも環境に合わせて描写の差別化が図られている。人間たちの言語は音声で表現されているが、その意味も、森の動物たちには理解できないものとして扱われている。

作中には動物たち以外にも、赤白の横縞シャツを着たトム少年をはじめとした人間も登場するが、大抵は動物達の敵として描かれ、多くのエピソードでは顔が描かれていない。ただしトムは、いくつかのエピソードでワナにかかった森の動物をペットとしてかわいがったり、ハンターを非難したりするなど、動物寄りのキャラクターとして描かれている。

当初、主人公ロッキーとガールフレンドのポリーは一つの巣穴に同居しているものとして描かれていたが、途中からロッキーの家はひとり住まいの家として扱われるようになった。
ストーリー

家族と離れ、緑が森に来た山ねずみの男の子ロッキーチャック(ロッキー)と、ロッキーのガールフレンドのポリー達の生活を描いた物語。ロッキーが冤罪で森を追い出されそうになったり、ビーバーのダム建設をめぐって水利権でもめたりとシリアスな話が多く、度々人間との軋轢が描かれる。
声の出演

ロッキーチャック - 山賀裕二(劇団こまどり)

ポリー -
増山江威子

うさぎのピーター - 永井一郎

かけすのサミー - 八代駿

リスのチャタラー - 田の中勇

きつねのレッド - 富山敬

グラニーばあさん - 麻生美代子公卿敬子

くまのバスター - 富田耕生

ふくろねずみのビリーおじさん - 千葉順二

ビリーのおかみさん、コヨーテぼうや、クック(ロッキーの兄弟)、トム少年 - 友近恵子

じいさま蛙 - 加茂喜久田村錦人

ひき蛙のじいさま - 千葉耕市

へびのグリーン - 中江真司

かわうそのジョー - 山田康雄

テンのハリー - 肝付兼太

あらいぐまのボビー - はせさん治

スカンクのジミー - 加藤修(後の加藤治)、山田康雄

いじわるいたち - 滝口順平

タカのしろあし、タカのあかしっぽ - 辻村真人

きつつきのノック - 肝付兼太、藤城裕士

うずらのボブ 、カモのクワックパパ- 矢田耕司

ボブのかみさん、ロッキーママ - 瀬能礼子

マイク - 丸山裕子

うずらのこども - 吉田理保子

ビーバーのパティー - 市川治

じゃこうねずみのジェリー、 ものまね鳥(マネツグミ)のモッカー、小鳥のおじさん- 大竹宏

やまあらしのプリックリー - 嶋俊介

カモのクワックおくさん - 中西妙子

カラスのブラッキー - 峰恵研山下啓介

小鳥のジェニー - 山岡葉子松金よね子

のすりのおやじ - 福島靖夫

コンドルおやじ - 大塚周夫

コンドルおくさん - 沼波輝枝

野うさぎのジャンプ、しじゅうからのトミー - 神谷明

野ねずみダニー - 野沢雅子

アナグマのディガー - 池水通洋

コヨーテおやじ - 原田一夫

コヨーテぼうやの父 - 山田俊司

コヨーテぼうやの母 - 牧野和子

青さぎのロングレッグ - 田村錦人

ロッキーパパ、トムの父 - 北村弘一

キッキ(ロッキーの兄弟) - 山岡葉子

つばめのスキマー - 井上真樹夫

おおやまねずみ - 北山年夫

シマリスのチップ-松金よね子

猟師- 峰恵研

そよ風のおねえさん(そよ風さん) - 吉田理保子、千々松幸子

ナレーション - 麻生美代子

スタッフ

原作 - ソーントン・バージェス(「動物ものがたり」より)

企画 -
瑞鷹エンタープライズ

制作 - フジテレビ、ズイヨー映像

プロデューサー - 高橋茂人、西崎義展[注釈 2]

担当プロデューサー - 中島順三

制作デスク - 佐藤昭司

監修 - 古賀忠道

構成 - 丹野雄二

演出・監督 - 遠藤政治

音楽 - 宇野誠一郎

原画 - 谷口守泰


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:63 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef