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屍姫
ジャンルダーク・ファンタジー、少年漫画
漫画
作者赤人義一
出版社スクウェア・エニックス
掲載誌月刊少年ガンガン
レーベルガンガンコミックス
発表号2005年5月号 - 2014年9月号
発表期間2005年4月12日 - 2014年8月12日
巻数全23巻
アニメ
原作赤人義一
監督むらた雅彦
脚本會川昇
キャラクターデザイン久保田誓、貞方希久子
音楽住友紀人
アニメーション制作GAINAX、feel.
製作屍姫製作委員会
放送局放送局参照
放送期間2008年10月2日 - 2009年3月26日
話数全25話+テレビ未放送話1話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画、アニメ
ポータル漫画、アニメ
『屍姫』(しかばねひめ)は、赤人義一による日本の漫画作品。『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2005年5月号から2014年9月号で連載された。同名の読み切り作品が3本、連載前に掲載されている。2014年7月時点でコミックスのシリーズ累計発行数は約200万部を記録している[1]。
テレビアニメが、2008年10月から12月までは『屍姫 赫』(シカバネヒメ アカ)、2009年1月から3月までは『屍姫 玄』(シカバネヒメ クロ)のタイトルで放送された[注 1]。 強い未練によって動く死体 - 屍(しかばね) - を狩る屍の少女たち、それが屍姫。彼女たちは「光言宗」の僧侶と契約を結び、屍を殺し続ける。彼女たちが屍を殺す理由、それは「光言宗」と結んだ3つの戒律(ルール)のため。その戒律とは、 人を殺す屍と、屍を殺す屍姫。両者の戦いは激しさを増していく。そして、屍姫とその契約僧たちの悲恋を描く。 声は、「テレビアニメ版」(2008年?2009年) / 「単行本17巻初回限定特装版ドラマCD」(2012年)への声の出演者。
あらすじ
108人の屍を殺せば天国[注 2]へと行ける。
一度選んだら途中退場は出来ない。
たとえ殺されても文句は言わない。
登場人物
光言宗
主要人物
星村 眞姫那(ほしむら まきな)[注 3]
声 - 秋山奈々[2] / 沢城みゆき
年齢:享年15(読み切りでは14)
誕生日:11月28日
身体:151センチメートル・48キログラム A型
好きなモノ:星空、キャベツのみそ汁、コーンポタージュ
嫌いなモノ:ムカデ、香りの強い食べ物、船酔い
特技:足でカギを開けられる、サクランボのヘタ[注 4]を口で結べる、暗算
未練:七星への復讐、田神景世、花神旺里
連載作品および読み切り3作目の主人公。光言宗開祖の高弟十人の家系である『偉家十聖』の1つ、「星村」の娘であり、優しい父母の下で何一つ不自由なく育ったが、「七星」に襲われ、家は断絶、自身も八つ裂きにされ殺されてしまう。その際に、屍姫としての素養が認められたため、かねてより親交のあった景世に身請けられ、彼の屍姫となる。戦闘に赴く際はジャケット型のセーラー服を身に纏い、武器としてMAC11サブマシンガンをよく使用する。飾りより実用性を重んじ、質実剛健を地で行く性格で、かなりのリアリスト。嘘やごまかしのなく、ハッキリと物事を断じるその言葉は無愛想で冷たい印象を他者に与えがちであるが、反面率直で爽やかと言える。また、戦場を離れた彼女は情に篤い一面を多く見せ、信頼する人には一途で純情な年頃の少女らしいところを多く見せることも。一方で、屍との戦闘に当たっては一切の油断も容赦もなく、敵を滅する冷徹さを持っている。敵を倒すためならば、自ら傷つくことを恐れず、時には敵の懐に飛び込む「覚悟」も持ち合わせる。その由縁とは、彼女の未練である「七星」への復讐心に他ならない。よって、彼女は108の屍を越えた地になど興味はなく、ただ七星を討つためにのみ邁進する。それはかつてあった幸せの記憶を取り戻し、戦いの中途で散った戦友である景世の姿を無価値なものとしないためである。景世の死に際しては強く悲しみ、一時は戦う理由さえ見失ってしまったが、「七星」狭間との戦いの中で再び屍姫として戦う道を見出す。だが、景世を想う心はそのまま彼への未練へと転じ、「縁切り」の儀式にも失敗してしまう。その未練は「呪い」に変質し、それに魅入られた彼女は、景世に託されたオーリのことも冷酷なまでに突き放した。しかし、ヒトガタとの戦いの中で、オーリにかけられた言葉、捨て身の行動によって、彼が景世を過去のものとせず、景世を想う気持ちは自分と同じだと分かち合った。そして、共にその「呪い」を宿したままに再び戦うことを誓う。なお、彼女の「呪い」は主に驚異的な回復力と身体能力の強化である。とくに七星に対しては絶大な力を発し、忌逆の陣地を素手で破壊するなどしている。強力だが、その分契約僧にかける負担は非常に大きく、下手を打てばオーリの命を奪いかねない。また、純粋に七星のみを対象にした呪いであるため七星以外の屍には効果が薄く、現に教主であるミラム・バルドゥやリオン・リン、王には時間稼ぎ程度しかできなかった。当初は一介の屍姫程度の実力しかなく、通常の屍相手にも手こずることが多かったが、御霊封神の経験を経て大きく成長。白江曰く「屍と相対し屍を打ち伏せ屍に勝つための屍の体術」を習得し、通常の屍程度であれば素手で瞬殺できるようになった。王との戦いが終わったあと、死んだと思っていた双子の兄、星村黒白が目の前に現れ再会に涙するが、黒白によって腹部を吹き飛ばされる。さらに屍姫の存在を否定されたことにより「家族の復讐」というマキナの未練の根幹が揺らぎ、一時消滅しかけるものの、オーリの想いによって「復讐」以外の気持ちが芽生えたことで生き長らえることができた。その後、三度の救世を経て仏と化した黒白との最終決戦、復讐の元凶である「七星」の北斗との肉弾戦の果ての勝利を経て未練は消失し、オーリの腕の中で満足な表情を浮かべながら、12月29日に屍姫としての死を迎えた。
田神 景世(たがみ けいせい)
声 - 藤原啓治[2]
年齢:享年33
誕生日:1月11日
身体:184センチメートル・80キログラム O型
好きなモノ:梅茶漬、塩昆布、日本酒
嫌いなモノ:特になし
特技:凧揚げ、オオクワガタ飼育
依海市・八名津市地区の守護を務めるマキナの初代契約僧。僧階は少僧正。幼少のころ、両親を亡くすが、「田神」が「星村」の分家である縁もあり、マキナの父である星村天遣(ほしむら てんけん)の世話の下で育った。中学卒業後は、光言宗傘下の高校、短大を卒業後、本山に入り本格的修行を開始する。後、10年前から、長く放置され荒廃していた『世空寺』を住職として立て直す一方、光言宗系児童福祉施設『大麟館』の管理・運営を行ってきた。それらが軌道に乗ってきたころ、屍へとなりかけたマキナと再会を果たす。彼女は怒りと未練に身を焦がし、放置すれば屍と化していたため、半ば苦渋の決断を下し彼女の契約僧となる。元々突発的に契約僧となったため、術法や座壇について専門的な教育を受けておらず、座壇も所有していない。そのため、彼の戦闘は恵まれた体格を活かした近接戦が主で、神丹酒や経典等と言った多種多様な法具や道具を利用した体への反動が強い無茶な戦い方が多い。ただ、度々怪我をこしらえては帰ってくる彼であるが、日常においてはバカをやってばかりの生臭坊主に見えないこともない。茶髪にサングラスと言う僧侶らしくない姿に加え、大麟館の子ども達に変なことを教えたり、オーリにエロ本のコレクションをこっそり進呈したり、「ZENBUNOSE」の大ファンであったりと、その例は枚挙にいとまが無い(アニメではオーリの引っ越し祝いに「ZENBUNOSE プチっと」のグッズを大量にプレゼントして部屋に飾りつけた)。あと、巨乳好き。このことからマキナからも破戒僧と呆れられている[3]。もっとも、それは周囲に対するいたわりや人情に満ちた上での態度であり、聖職者としてもきっちりとした死生観を持っている。