「クッチャロ湖」とは異なります。
屈斜路湖
美幌峠から見た屈斜路湖.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}屈斜路湖 (北海道)北海道の地図を表示屈斜路湖 (日本)日本の地図を表示
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯43度38分0秒 東経144度20分0秒 / 北緯43.63333度 東経144.33333度 / 43.63333; 144.33333
座標: 北緯43度38分0秒 東経144度20分0秒 / 北緯43.63333度 東経144.33333度 / 43.63333; 144.33333屈斜路湖(くっしゃろこ)は、北海道東部(道東)の弟子屈町に位置する自然湖。日本最大のカルデラ湖で[2]、全面結氷する淡水湖としても日本最大の面積を持つ[3]。1934年(昭和9年)、全域が阿寒国立公園に指定された。 アイヌ語で喉口、転じて「沼の水が流れ出る口」を意味する「クッチャラ[4]」に由来し、この湖の「クッチャラ」近くにあったアイヌの集落(コタン)「クッチャロ」に和人が字を当てたとされる[5]。 藻琴山、サマッカリヌプリなどを外輪山とする東西約26km、南北約20kmの日本最大のカルデラである屈斜路カルデラの内側に約3万年前に形成された[2]。日本の湖沼では6番目の面積を有し、平均水深は28.4m、カルデラ湖としては浅いほうだが、和琴半島東岸の旧噴火口にある最深部は117m[6]または125m[3]。人工衛星から撮影した屈斜路湖 湖中央部には、日本最大の湖中島である中島(面積5.7km2、周囲12km)が浮かぶ。中島は直径約1.4kmのタフリングを持っており、その中に貫入している溶岩円頂丘が最高点((355m)となっている。南岸には和琴半島が突出する。中島と同様、火山の山頂が湖中島になったものであったが、尾札部川の扇状地から成長した砂州により陸繋島となった。 周囲から小河川が流入し、南端から釧路川が流れ出す。河川からの流入は、湖に入る全水量の20パーセントほどで、残りは地下から湖底に入っている[7]。 道北にあるクッチャロ湖とは、呼び名が似ていることから混同されがちであるが、全くの別の湖である。ただし、語源は同じである。 初期の屈斜路湖は面積が現在の倍ほどあり、ほぼ円形の湖だったと考えられる。現在のカルデラは、東西約26km 南北約20kmで日本最大。 年代イベント名・噴出物噴出量 アトサヌプリや川湯温泉から強酸性(pH2前後)の温泉水を運ぶ湯川が北東部に流入し、屈斜路湖全体もpH5前後の酸性湖となっているため魚類は乏しい。 過去には魚類が豊富だった時期もあった。江戸時代の終わり頃、1858年(安政5年)に松浦武四郎が通りかかったときにはイトウ、ウグイ類、ヒメマスがいた。1917年(大正6年)の調査では、イトウ、ウグイ、アメマス、ヤマベ、カジカ、イトヨに加え、サケが遡上していた。
名称の由来
地学的知見
島 : 中島
流入河川 : 湯川、尾札部川、オンネナイ川、跡佐川、トイコイ川、オンネシレト川、シケレペンベツ川
流出河川 : 釧路川
屈斜路カルデラ地形図(右は摩周カルデラ)
約160万年から100万年前 先カルデラ火山を形成した。その名残が屈斜路湖北側にある藻琴山。
約40-4万年前 カルデラを形成する活動が起き、10回程度の大規模火砕流噴火を繰り返す。
約12万年前 最大級の噴火を生じ、その火山灰(クッチャロ羽幌と呼ばれる広域テフラ)は札幌以西を除く北海道のほぼ全域を覆った。
約4万年前 約12万年前の噴火に次ぐ大規模な噴火が生じ、クッチャロ庶路テフラを形成。
約4万年前?現在 中島やアトサヌプリ(別名「硫黄山」)、摩周火山を生じる活動により溶岩円頂丘群が噴出してカルデラ湖の南東部を失い、空豆状の現在の形になった[8]。
主な火山活動
大きく分けて古梅溶結凝灰岩前の先カルデラ期、古梅溶結凝灰岩以後-Kpfall I噴火以前のカルデラ形成期、Kpfall I噴火以降の後カルデラ期に分けられる[9]。
(DRE km3)主な岩石噴火様式ステージ
400ka古梅溶結凝灰岩32デイサイト火砕流屈斜路
カルデラ
形成期
210kaKp VIII噴火18デイサイト-流紋岩火砕流
200kaKp VII噴火6火砕流
190kaKp VI噴火36火砕流
130kaKp V噴火18火砕流
117.5kaKp IV噴火84火砕流
97kaKpfall V噴火3.6降下火砕物
89kaKpfall IV噴火3.6降下火砕物
87.5kaKp II/III噴火12火砕流
76kaKpfall III噴火4.5降下火砕物
59kaKpfall II噴火3降下火砕物
39.31kaKp I噴火60火砕流
38.84kaKpfall I噴火5降下火砕物
34ka以降アトサヌプリ外輪山溶岩(3.8に一括)安山岩溶岩流古期アト
サヌプリ
火山
オヤコツ山円頂丘溶岩溶岩ドーム
252m山円頂丘溶岩溶岩ドーム
30.74ka上部中春別gテフラ1.38デイサイト降下火砕物アトサ
ヌプリ
カルデラ
形成期
29.94ka上部中春別eテフラ2.64デイサイト火砕流、降下火砕物
28.82ka上部中春別cテフラ0.08デイサイト降下火砕物
28.21ka上部中春別aテフラ0.44デイサイト-流紋岩火砕流
27.662kaMidk-2?5テフラ0.24降下火砕物
27.64ka茶内cテフラ4.14デイサイト?流紋岩火砕流、降下火砕物
15kaMidk-1テフラ0.18降下火砕物
10ka?現在中島火山噴出物0.6(合計)デイサイト-流紋岩溶岩ドーム、降下火砕物、サージ新期
アトサ
ヌプリ
火山群
10ka-5.5kaサワンチサップ円頂丘溶岩(3.8に一括)デイサイト溶岩ドーム
オプタテシュケ円頂丘溶岩
トサモシベ円頂丘溶岩
ニフシオヤコツ円頂丘溶岩
274m山円頂丘溶岩
丸山円頂丘溶岩
ヌプリオンド円頂丘溶岩
5.5kaリシリ山円頂丘溶岩降下テフラ、火砕流→溶岩ドーム
5.5ka-1.5kaAt-c噴火降下テフラ
5.5-1.5kaマクワンチサップ円頂丘溶岩(3.8に一括)デイサイト溶岩ドーム
アトサヌプリ古期円頂丘溶岩
1.5kaAt-b噴火水蒸気爆発:降下火砕物
1.5-1kaアトサヌプリ新期円頂丘溶岩(3.8に一括)デイサイト溶岩ドーム
AD1000以降At-a噴火水蒸気爆発:降下火砕物
後カルデラ期(34?0ka)に合計4.8 DRE km3の火砕流堆積物と、3.8 DRE km3の溶岩、0.02 DRE km3の降下火砕物を噴出したとされている[9]。
屈斜路カルデラ東縁に摩周火山が形成されているが、噴出物の成分の違いから別火山と考えられている。
生物相
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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