居酒屋兆治
著者山口瞳
発行日1982年6月
発行元新潮社
ジャンル長編小説
国 日本
言語日本語
ページ数232
コードISBN 978-4-10-322625-3
ISBN 978-4-10-111115-5(文庫判)
ウィキポータル 文学
『居酒屋兆治』(いざかやちょうじ)は、山口瞳の連作的長編小説。『兆治』(ちょうじ)と題し『波』1979年10月号から1980年11月号に連載、改題して新潮社より1982年6月に刊行された。東京・国立にある広さ5坪の縄のれんのモツ焼き屋「兆治」を舞台に、店に集う客たちのさまざまな愛憎劇を描く[1][2][3]。
1983年に降旗康男監督、高倉健主演により映画化。また1992年に渡辺謙主演により、2020年に遠藤憲一主演によりテレビドラマ化。 この節には内容がありません。加筆
あらすじ.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}
函館で居酒屋「兆治」を営む藤野英治。不器用ながら、真っ直ぐな人生を歩もうとすればするほど、かつての恋人や学校の先輩、昔の職場の上司、幼馴染が何故か不幸な目に遭ってしまう。そんな人生に苦悩しながら、それでも英治は前向きに生きていこうとしていた。 この節には内容がありません。加筆 舞台となるモツ焼き屋「兆治」のモデルになったのはかつて東京都国立市の南武線谷保駅の近くにあった居酒屋「文蔵」[4]。山口の近所の行きつけの店で、山口が『週刊新潮』に連載を続けた名物コラム『男性自身』シリーズの中にもたびたび登場した。山口は「家の近くに、赤提灯の店がある。毎晩、そこへ飲みに行って客の言葉を記録し、日記ふうの小説が書けないだろうかと、考えたことがある」と書いていて、もともと物置だったところを借り受け「滑稽なくらいにちいさい」店だった[5][6]。 店名のモデルはプロ野球選手でロッテオリオンズのエース投手だった村田兆治[7]。主人公・藤野英治は高校時代に投手で、村田兆治への憧れから店の名を「兆治」にしたという設定[6]。野球ファンの山口瞳が、村田の全力投球に魅了されていたことが背景にあったといわれる[8]。 居酒屋兆治 降旗康男監督、高倉健主演により舞台を函館に移して映画化され、1983年11月12日に公開された。 この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権を侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください 函館で居酒屋「兆治」を営む藤野英治。輝くような青春を送り、挫折と再生を経て現在に至っている。かつての恋人で、今は資産家と一緒になった「さよ」の転落を耳にするが、現在の妻茂子との生活の中で何もできない自分と、振り払えない思いに挟まれていく。周囲の人間はそんな彼に同情し苛立ち、さざなみのような波紋が周囲に広がる。「煮えきらねえ野郎だな。てめえんとこの煮込みと同じだ」と学校の先輩の河原に挑発されても、頭を下げるだけの男。そんな夫を見ながら茂子は、人が人を思うことは誰にも止められないと呟いていた。
登場人物
モデル
書誌情報
居酒屋兆治(1982年6月、新潮社、ISBN 978-4-10-322625-3)
居酒屋兆治(1986年3月、新潮文庫、ISBN 978-4-10-111115-5)
山口瞳大全 第1巻(1992年10月、新潮社、ISBN 978-4-10-645501-8)
昭和文学全集 第26巻(1988年9月9日、小学館、ISBN 978-4-09-568026-2)
居酒屋兆治(2015年5月20日、小学館 P+D BOOKS、ISBN 978-4-09-352215-1)
山口瞳 電子全集20 1979?1980年『兆治』(2018年5月25日、小学館)
映画
監督降旗康男
脚本大野靖子
製作田中プロモーション
東宝
出演者高倉健
大原麗子
加藤登紀子
池部良
音楽井上堯之
撮影木村大作
配給東宝
公開 1983年11月12日
上映時間125分
製作国 日本
言語日本語
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あらすじ
キャスト
藤野英治
演 - 高倉健主人公。函館で居酒屋「兆治」を営む無口な男。以前は球児であったが肩を壊して断念し、その後入社した北洋ドックではオイルショックの際に、自身の出世と引き換えに同僚をクビにするよう命じられたのに反発して退社に至っている。
神谷さよ
演 - 大原麗子英治の元恋人。かつて自身と神谷との間で縁談が持ち上がった際、若く貧しい己が身を負い目に思った英治が身を引いたことで、裕福だが心から愛してもいない神谷と望まぬ結婚をし、それ故に英治のことを忘れられない。家に放火し失踪する。キャバレーで働きながらたびたび英治に電話をかける。
藤野茂子
演 - 加藤登紀子英治の妻。夫とともに「兆治」を切り盛りし、何があろうとも夫を支える良妻だが、夫が不器用さゆえに時に損しているのを特別咎めはせず、半ば諦観している。
岩下義治
演 - 田中邦衛英治の親友で、球児時代は彼とバッテリーを組んでいた同級生。「兆治」の常連客。精肉店経営。
河原
演 - 伊丹十三英治と幼馴染の先輩。三光タクシー副社長。小さい頃から「ガキ大将気質」だと言われており、酒が入ると英治に何かと目を付けて暴力をふるい、英治もそれに耐えていたが、兆治で鈴子の死について、その顛末を悪口を大いに交えて無神経に言い続けた結果、我慢できなくなった英治に殴られる。
峰子
演 - ちあきなおみ「兆治」の向かいにある小料理屋「若草」を営む陽気な女性。