尾田栄一郎
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おだ えいいちろう尾田 栄一郎
生誕 (1975-01-01) 1975年1月1日(49歳)[1]
日本熊本県熊本市[1]
職業漫画家
活動期間1997年 -
ジャンル少年漫画
代表作『ONE PIECE
受賞

第44回手塚賞準入選(『WANTED!』)

第104回ホップ☆ステップ賞入選(『一鬼夜行』)

第41回日本漫画家協会賞大賞[2](『ONE PIECE』)

熊本県民栄誉賞

サイン
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尾田 栄一郎(おだ えいいちろう、本名同じ[1]1975年1月1日[1] - )は、日本の男性漫画家熊本県熊本市出身[1]九州東海大学中退[1]。血液型はA型[1]。愛称は尾田っち。既婚。2児の父。

1997年より、『週刊少年ジャンプ』で『ONE PIECE』を連載中。同作の2022年8月時点の累計発行部数は、国内累計4億1000万部、世界累計5億1000万部を突破しており[3]、「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されている[4]。67巻は日本国内出版史上最高記録となる初版405万部を発行している[5][6]
来歴

油絵が趣味だった父親の影響で幼い頃から絵を描き始め[7]、4歳の時に漫画家という職業の存在を知り「大人になっても働かなくていいんだ!」と思い漫画家を目指し始める[8]。初めて読んだ漫画は藤子不二雄Ⓐの『怪物くん』であり[9]、それがきっかけで漫画家になる決心をしたという[10]。小学五年生時には『キャプテン翼』の影響でサッカー部に入部[11]。このサッカー部での経験が元で後に自分の漫画内でチームの楽しさを描くきっかけになったと語っている[12]

漫画は中学2年生の頃から本格的に描き始めた[8]。『ONE PIECE』の題材とした海賊が好きになった原点は『小さなバイキングビッケ』であり[13]、中学時代には「ジャンプに海賊の漫画を描こう」と目標を定め[14]、アイディアを貯め始める[15]。高校一年生の時にサッカー部を辞め、漫画一本に集中することに決める[11]

1992年の東海大学第二高等学校(現・東海大学付属熊本星翔高等学校)在学中に月火水木金土(つきひみずきこんどう)のペンネームで投稿した短編「WANTED!」が『週刊少年ジャンプ』の新人賞の手塚賞に準入選する[1]1993年には「一鬼夜行」が10月期第104回ホップ☆ステップ賞にて入選を受賞。

1994年九州東海大学[注 1]工学部建築学科を1年時で中退し、甲斐谷忍[16]徳弘正也[16]和月伸宏[17][12]アシスタントを務める[8]。アシスタント時代に描いた読切の海賊漫画「ROMANCE DAWN」が、後の『ONE PIECE』の原型となる。

1997年に『週刊少年ジャンプ』で海賊達の冒険を描く『ONE PIECE』の連載を開始。初連載ながらも1999年にはアニメ化され、国民的人気作品となった。

2002年アニメ『ONE PIECE』の劇場版第3作『ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国』の同時上映作品『夢のサッカー王!』に愛称の「オダッチ」役で声優として出演。

2007年、『週刊少年ジャンプ』2007年4・5合併号に、『ONE PIECE』と鳥山明の『ドラゴンボール』のコラボ作品「CROSS EPOCH」が掲載された。

2009年にはアニメ『ONE PIECE』の劇場版10作目を記念して『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の映画ストーリー・コスチューム&クリーチャーデザイン・製作総指揮を務める。この映画は様々な東映記録を塗り替え、漫画原作のアニメ映画としては歴代最高記録(当時)の興行収入48億円の大ヒットとなり、2010年上半期邦画興行成績ランキング第1位、2010年年間邦画興行成績ランキング第4位となった[18]。同年、鈴木敏夫のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』に出演した。

2010年、『週刊少年ジャンプ』2010年39号掲載の『ONE PIECE』第597話で物語に大きな区切りがついたことに伴い、連載を40号(9月6日発売)から43号(9月27日発売)まで4週にわたり長期休載、44号(10月4日発売)より連載を再開。甲斐谷忍ツイッターで尾田が実質休んだのは一週間のみで残りは仕事をしていたと語っている。尾田は休暇の間は家族でハワイに旅行した[19]

2011年、『週刊少年ジャンプ』2011年17号に島袋光年の『トリコ』のアニメ化に伴い、『ONE PIECE』と『トリコ』のコラボコミック「実食! 悪魔の実!!」が掲載された。尾田は島袋に指定されたところに絵を描いただけだが[20]、作中には尾田の考えたモンスター「トラノイヲカルキツネノイヲカルブタ」が登場している。

2012年、初の展覧会『ONE PIECE展』の監修を務めた。テーマ曲にはかねてから親交のあった中田ヤスタカ書き下ろしの「パノラミック・エクスペリエンス」が使われた[21]。同年、『ONE PIECE』劇場版12作目となる『ONE PIECE FILM Z』の総合プロデューサーを務めた。興行収入は『STRONG WORLD』を上回る68.7億円を記録するメガヒット作となった。

2013年5月、扁桃周囲膿瘍で入院しジャンプの連載を2週休載した[22]。退院後は定期的に1週休載する連載シフトを敷いていた。2014年5月、病状完治を目的として扁桃腺切除の手術を受けるため、2週休載することが発表された[23]

2015年6月15日、『ONE PIECE』が「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定され、「漫画界の先人達または協力者達、読者の皆様への感謝を忘れず、これからも記録に恥じぬ作品を描いていきたいと思います」とコメントした[4]

2016年の熊本地震では、復興支援として『ONE PIECE』の主人公ルフィ名義で8億円を寄付。また、南阿蘇鉄道ラッピング車両等にイラスト提供を行うなど復興プロジェクトに協力[24]。復興活動への尽力が評価され、2018年4月4日に熊本県民栄誉賞を受賞した[25]

2023年6月6日、目の手術を受けるため『週刊少年ジャンプ』での『ONE PIECE』の連載を29号(6月19日発売)から32号(7月10日発売)まで4週にわたり休載することを発表[26]
受賞歴

「FLY UP BOY」で第69回ホップ☆ステップ賞最終候補

1992年下期 - 「
WANTED!」で第44回手塚賞準入選(「月火水木金土」名義)

1993年 - 「一鬼夜行」で第104回ホップ☆ステップ賞入選

2000年 - 『ONE PIECE』で第4回手塚治虫文化賞最終選考6位

2001年 - 『ONE PIECE』で第5回手塚治虫文化賞最終選考6位

2002年 - 『ONE PIECE』で第6回手塚治虫文化賞最終選考6位

2006年 - 『ONE PIECE』で日本のメディア芸術100選マンガ部門選出

2012年 - 『ONE PIECE』で第41回日本漫画家協会賞大賞受賞[2]

2018年 - 熊本県民栄誉賞[25]

2019年 - Yahoo!検索大賞作家部門賞[27]

2023年 - 第18回渡辺晋賞[28]、第42回藤本賞 特別賞[29]

人物

一番好きな『ジャンプ』作品は『
キン肉マン』とジャンプ30周年の際のコメントで答えている。『ONE PIECE』内の隠れキャラクターパンダマンは、元々は『キン肉マン』の超人募集に応募した際に生まれたキャラクターである[30]

最も尊敬する漫画家は鳥山明[30]。「神様」とまで表現しており[31]、仕事机から仰ぎ見る位置に鳥山のサインを飾ってある(このサインを手に入れるため、徳弘正也に頼んで鳥山のところに連れていってもらい、握手している写真も撮った)[30][32]

大御所扱いされるのを嫌っており、担当編集者にも「先生」とは呼ばせないようにしている[33]

嫉妬するほど良い作品として、新川直司の作品である『四月は君の嘘』を挙げている。その理由は、「漫画での表現が最も苦手とするジャンルである『音楽』の表現を見事にうまく表現している」からである[34]

2016年7月10日に放送されたフジテレビ系『伝説の瞬間発掘ファイル?アニメ編?』の番組内で、『ONE PIECE』ファンであるサッカー選手・香川真司とプレゼント交換をし、自分のプレゼントが渡った瞬間を映像で見たいという香川の要望に対し、顔出しNGの条件付きで初めて日本のテレビ番組に出演した[35]

アトリエは自宅と併設されている。2019年1月9日に放送されたフジテレビ系ホンマでっか!?TV』の番組内で、『ONE PIECE』のファンである司会の明石家さんまや、親交がある木村拓哉などが自宅を訪問する様子が放送された[36]

交友関係が広く、 前述の香川や歌手のきゃりーぱみゅぱみゅ桜井和寿、木村拓哉、明石家さんまなどの著名人とプライベートで仲が良い[37]

アシスタントを務めた池沢春人によれば、寝るとき以外はずっと漫画を描いている[38]。安藤英によれば、締め切り近くになると3時間も寝ず、「眠くなるから」と言って食事もとらない[39]

趣味

趣味は映画鑑賞で、好きなジャンルは任侠映画と西部劇
[30]。任侠映画の『次郎長三国志』を偏愛しており、2011年に発売されるDVDボックスのイラストも手掛けている[40]加藤泰山中貞雄の映画も好み、任侠映画全般を愛好している[41]。また、『バグダッド・カフェ』も好きな作品で、『ONE PIECE』に登場する「スパイダーズカフェ」は、『バグダッド・カフェ』の舞台をモチーフにしている[42]


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