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「ケツ」は体の部位について説明しているこの項目へ転送されています。日本のお笑い芸人については「ニッポンの社長#メンバー」をご覧ください。
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出典検索?: "尻" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2023年7月)
上:女性の尻、下:男性の尻

尻、臀(しり、: buttocks)とは、一般に四足動物(特に哺乳類)におけるの後方(ヒトのような直立動物においては下後方)、肛門周囲の部位のこと。臀部(でんぶ)とも言う。

位置としては骨盤の後方にあたり、大腿部を支える筋肉などが集中するため、筋肉質に盛り上がる。ヒトの場合、直立姿勢の関係から、背面が平らになっているため、この部分だけが後方に突き出し、なお目立つ部分となっている[1]

鳥類における尾羽部分または尾羽が生えている部分を尻と称することもある。昆虫類においても、の最後部を尻と呼ぶことがある。トカゲのような爬虫類においては、肛門周囲ではあっても尻とは通常は呼ばないが、その尾を尻尾(しっぽ)と称する。食肉としてはイチボとランプが尻の肉に相当する。
ヒトの尻の解剖学尻の骨格

ヒトにおける尻は、おおむね胴の前面より見た場合のより下、一般に下腹部と呼ばれる部位の背面に相当する。下肢に接続する筋肉皮下脂肪層により、顕著に肉が盛り上がっていることが多い。腰骨(骨盤)と大腿骨が接続する股関節部分を覆うようにあり、その支持のための大殿筋(だいでんきん)が尻の盛り上がりの主となる。これら左右の盛り上がりの中央に溝が走る。これを臀裂(臀間裂、肛門裂)という。臀裂の谷間の中央部に、排泄器官である肛門が存在する。また、臀部の盛り上がりの下方と大腿部の境界の部分(直立すると谷間ができて明確になる)を臀溝という。やや上方かつ側面には中殿筋(ちゅうでんきん)がある。大殿筋は股関節の伸展など、中殿筋は外転、屈曲などの際によく働く。足を用いた運動および胴を支えるには欠かせない部分である。これら筋肉の内部には坐骨神経血管などが走る。臀裂部分上方にはの名残である尾骨があり、下方から肛門を経て腹側に辿っていくと会陰外性器と続く。会陰は通常はに含まれる。相互規定的ではあるが、背面における股との中間が尻であるとおおむね定義できる。

アジア人(モンゴロイド)の新生児および乳幼児期には、蒙古斑がみられることがある(まれに青年期や大人でも消えない場合がある)。「尻が青い」の成句はここからきたといわれる。蒙古斑のことを知らないヨーロッパ人などがアジア人の乳幼児の尻を見てアザだと思い込み、虐待されていると早とちりすることがある。
尻の役目と文化
性と尻

ヒトの尻は、大きな筋肉があることにより自ずと盛り上がりを見せるものであるが、それ以外にも、座位の際に関節や神経等を保護するクッションとなり、体重による苦痛を感じないよう脂肪が多く付いている。女性は、思春期開始から発達し始める乳房に比べて尻の発達し始めが遅く[2]初潮の1年以上前までは骨盤が前傾(女児型)しており、ウエストサイズとヒップサイズの差が小さく、男性と性差が殆ど見られない(骨盤の形状が生まれつき性差があるため、初潮の1年以上前でも尻に若干の性差はある)が、初潮を挟む前後1年間になると骨盤が前傾から直立傾向(女児型から女性成人型)に転換し始め[3][4][5]、骨盤が開き、骨盤の幅・高さ・奥行きともに男性を大きく上回る上に、脂肪の沈殿によって、尻が後方へ突き出すようになって盛り上がることでウエストサイズとヒップサイズの差が大きくなり初め、初潮の1年後以降では骨盤が直立傾向(女性成人型)となり、ウエストにくびれが生じて、尻から殿溝にかけてボリュームが生じ、ウエストサイズとヒップサイズの差がさらに大きくなって尻がより強調されるようになるため、乳房と並ぶ重要な身体的魅力(セックスアピール)を発揮する部位となる。高齢になると、まずヒップの下部がたわむ。次にヒップの頂点が下がりウエスト周辺が無くなり四角い形になる。最後にヒップが内側に流れて股関節付近がそげる(個人差が大きく40代でも変化が無い人がいる一方で20代から変化し始める人もいる)[6]

類人猿をふくめたサルの類においても同様であるが、ヒトのような皮下脂肪ではなく、尻だこと呼ばれる皮膚の発達したものによって大きく盛り上がるものがある。役割としてはちょうど座布団を備えているようなものであり、これによってなどの上に長時間座って過ごすことができる。ヒトにおけるペンだこのように、接触刺激が継続することによってできるものではなく、尻だこは生まれつき備わっている。メスにおいては、四足歩行体形をとった際に尻の中央に外性器を示す。また、尻が赤く腫れ上がる(皮下の血管が透けて見える)ことがある。これは交尾の準備ができたことをアピールする、すなわちオスをひきつける効果を外性器とともに担っていると考えられている。

もともとメスのセックスアピールを発揮するのは、外性器とその周辺の尻の役目だったが、ヒトは直立して生活するようになり、尻および外性器がオス(男性)の目に付きにくくなった。そのため、尻の代替として思春期開始時から発達する2つの乳房のふくらみがよく発達したとの考えもある。これは他の哺乳類においては、ヒトほど盛り上がった乳房を持つものがない、また乳房の膨らみは授乳機能には直接の関係がないことを説明するものである。しかし、これは証明されたものではない。ただし、ゲラダヒヒという猿のメスは、胸が性器周辺を模したと考えられるつくりになっている。ゲラダヒヒは座って過ごすことが多く、尻および尻の中央にある外性器を見せることが少ないため、その代わりとして胸に身体的自己擬態としての外性器のコピーを持ったと考えられる。このコピーは本物の外性器と同様、いわゆる「さかり」がついたときに色が変化し、オスにそれをアピールする。このようなことから、ヒトであっても女性の胸が尻のコピーであるということは充分に考えられることではある。ヒトの場合、女性器のコピーはとして発達したとの考えもある。これも乳房同様、他の動物には見られないことなどが理由となっている。少なくとも文化的にはそう考えられることが多い。ただし乳房と違い男性にもみられるため唇が女性器のコピーだとの考えの根拠は弱い。なお、二足歩行にともなって、歩行時に疲れた筋肉等を休めるために、ヒトは「イス等」に臀部を下ろし、体重を足から解放する。したがって「イス」と「臀部」と二足歩行は論理的な関係にある。

臀部の発達した欧米の若い女性などが、尻(腰)を左右に振るように歩くことがしばしば見られる。セクシーさのアピールとしての行動であるが、多かれ少なかれ臀部の筋肉の自然な動きでもある。しかし、臀部の筋肉の障害などによってもこうした動揺性痺歩行がみられる場合もある(トレンデレンブルグ歩行)。
伝達手段としての尻

性にかかわること以外でも、尻は仲間などへの合図に用いられる。特に定常的に四足歩行を行う大型哺乳類においては、有蹄類にみられる臀部斑(でんぶはん)などが合図の役目をしていると考えられている。また、外敵に襲われるなどした場合、逃げる際に尾をたてて尻を見せることにより、他の仲間に危険を知らせるとされる動物もいる。

昆虫類においてはミツバチ尻振りダンスが、蜜のありかなどを仲間に知らせる合図になっている。シリアゲムシは威嚇のために尻をカールさせるように上げる。ハサミムシサソリなどは、実際にハサミや毒針といった攻撃のための器官を備えるが、そうした器官を持たないシリアゲムシが尻を持ち上げる理由は不明である。アリも尻から蟻酸を噴出させるために尻を持ち上げ、種類によってはそれを威嚇のポーズとする。また、尻を振ることで振動をおこし、とまっている木の葉を揺らすものもある。

イヌ科の動物には肛門近くに特有のにおいを発する粘液を分泌する肛門腺というのがあり、本来は便に付着させて自己アピールやテリトリーの主張を行うものであるが、しばしばペットのイヌを散歩させているときなど、他のイヌの尻のにおいをかぎあったりする行為がみられる。
安全な場所としての尻

近年においては疑問を呈する人も多いが、欧米において子どもを叱る際に、尻を叩くことがよく行われる。日本において、頭にげんこつをくらわすなどと同様な、体罰・お仕置きの意味を持つ尻叩き(お尻ペンペン)などと呼ばれる行為がある。頭を殴ると知能に影響がある、尻であれば安全であるなどのこともいわれるが、理由や起源は明らかでない。スパンキングと称し、性的趣味の1分野ともなっている。

医療においては、筋肉注射を行う際の部位として尻がよく用いられる。


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