少年探偵団
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2014年3月)
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この項目では、江戸川乱歩の小説中に登場した探偵団について説明しています。その他の用法については「少年探偵団 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

『少年探偵団』(しょうねんたんていだん)とは、江戸川乱歩明智小五郎シリーズに登場する探偵団。

または、それらを主人公とした江戸川乱歩の小説。子供のみで構成されており、小林芳雄(小林少年)を団長として、名探偵明智小五郎を補佐する。
作品概要

この節の加筆が望まれています。

『少年探偵団』が初めて登場したのは1936年、『少年倶楽部』に掲載された小説、『怪人二十面相』である。少年を主人公とした冒険譚、変装や人物の入れ替えなどの奇術的なトリック、怪人二十面相の人気などが合わさって大評判となり、その後も年一作のペースで連載が続いた。その後、戦争の影響によって中断したが、終戦後の1949年に『青銅の魔人』で再開。1950年代からは映画化、テレビドラマ化もなされた。「怪人二十面相」も参照
リライト版

『少年探偵団』シリーズの姉妹編として、「名探偵明智小五郎文庫」をはじめとするリライト版がある。これは『黄金仮面』など江戸川乱歩の推理小説を子供向けに書き直したもので、原作をアレンジして明智小五郎や小林少年などを登場させているものもある。元が一般向けの小説であること、また多くが代作者によってリライトされたことから、作風は『少年探偵団』シリーズと大きく異なっている。ポプラ社の旧版ではこのリライト版が27巻以降に収録されていたが、新版では未収録となっている。これとは別に1972?1973年に講談社が『少年版 江戸川乱歩選集』の名で『蜘蛛男』『一寸法師』『幽鬼の塔』『幽霊塔』『人間豹』『三角館の恐怖』をリライト刊行、表紙と口絵を生頼範義が担当している。
劇中の少年探偵団
少年探偵団の誕生

シリーズ第一作目『怪人二十面相』において、怪人二十面相は資産家である羽柴壮太郎の所有するロマノフ王朝の宝冠についていたダイヤを狙っていた。少年探偵団の結成を提案したのは、この羽柴家の次男羽柴壮二である。『怪人二十面相』の終盤で、名探偵明智小五郎が怪人二十面相にさらわれてしまう。明智がさらわれてから三日目、明智の弟子である小林芳雄少年が不安な気持ちで明智の帰りを待っていると、そこに羽柴少年が現われる。そして羽柴少年は明智を救うため、少年だけからなる探偵団『少年探偵団』を結成する。
少年探偵団の団員

結成時は 10 人だった少年探偵団の団員も、後の『少年探偵』のころには、約二倍の23人に膨れ上がっている。少年探偵団の提案者である羽柴壮二少年は、『少年探偵団』に再度出て以降現われていない。シリーズ中、団長の小林少年以外でよく登場する団員は井上一郎少年と野呂一平少年(ノロちゃん)である。活発な少年で力も強い「井上君」と、小さくて臆病な性格のの「ノロちゃん」の対比が際立つ。また井上君やノロちゃんは『天空の魔人』で大活躍をする。
主な団員

小林芳雄

大友久

花崎マユミ

羽柴壮二

桂正一

篠崎始

野呂一平

井上一郎

ポケット小僧

小林少年

少年探偵団の団長。本名は小林芳雄。『吸血鬼』で明智小五郎の弟子として初登場。作中ではすでに弟子となっており、出会ったいきさつは不明。当初は顔見せ程度であったが、雑誌少年倶楽部」に江戸川乱歩が少年向け探偵小説を掲載することになり、その際に少年探偵団の団長とした。このことで一躍有名になり、明智小五郎と小林芳雄のコンビで親しまれている。そして、少年探偵団では、団長として大活躍をした。

作中で小林少年は11?13歳の少年として設定されているが、活躍する時代は満州事変1931年?)のころから、東京タワー落成(1958年)以降まで幅広い。初期は「りんごのような顔の少年」、後期は「中学生の団長」と僅かに成長していることが描かれている。

実家は新聞販売店だが、両親は他界している。また小林少年には少なくとも二人従兄弟がいる。

子供ではあるが、明智から拳銃の撃ち方を習っており、自動車の運転まで行う。

その最も有名な特技は変装術、特に女装であって、二十面相やその部下たちを尾行するために繰り返し用いた。

乱歩は作中人物の名前を自分の知り合いから取ることが多かったため、乱歩の親戚に当たる松村喜雄は、小林少年の「芳雄」という名前の由来が自分ではないかという想像を楽しんだという(『乱歩おじさん』より)。実際小林少年初登場時、松村は小林少年と同世代であるが、松村は真偽を乱歩に確認しなかったので、事実かどうかは分からない(同書)。なお『二銭銅貨』や『一枚の切符』には「松村」という人物が登場している。

戦後も年を取らないため憶測をよんでいる。北村想の『続・怪人二十面相・伝』では戦後二代目明智小五郎となった小林芳雄が浮浪児を小林家の養子にして芳雄と名乗らせた。平山雄一の『明智小五郎回顧談』では初代小林少年は一寸法師に登場した明智小五郎の友人小林紋三の息子。戦後の二代目はその従弟。三代目は二代目の弟。
花崎マユミ

「少年」探偵団という名前ではあるが、女性の団員もいる。『妖人ゴング』で、明智の姪である.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}花崎(はなざき)マユミが初の女性団員として加わった。マユミは世田谷にある三千平方メートルの大豪邸に住んでいる。父の花崎俊夫は検事で、昔法廷で二十面相を手ひどい目にあわせたことがある(このため『妖人ゴング』で二十面相から仕返しを受ける)。兄弟には弟の俊一がいる。

マユミは「小さいときから探偵がすきだった」ので高校卒業後、大学へ進学せず、明智のところで住み込みで働くことにした。多少法医学の知識もある。

マユミに関する乱歩の記述には幾つか矛盾点がある。まず『妖人ゴング』ではマユミは「高校卒業後」明智の事務所に住み込むことになったはずなのに、『夜光人間』によると、住み込むようになって一年後に17歳になったとある。また、彼女は明智の姪にあたるはずだが、『魔術師』によると明智の妻文代には姉妹がいない。

推理作家芦辺拓は、自身のパスティーシュの中で、「花崎マユミ」は小林少年の女装だったのではないかという説を提示している。
チンピラ別働隊

少年探偵団の団員たちは普通の少年であるため、その活動は余暇を利用してのみに限られ、夜間帯・危険な活動は不可能。この不都合を補うため、小林少年が、彼を“兄貴”と慕う、上野公園に寝泊りする浮浪児たちを糾合して結成したのがチンピラ別働隊である。隊名は“浮浪児を仲間にすると、良家の坊ちゃんの集まりである探偵団員たちから不興を買う”という理由から、別の機関にしておく必要があったため(『青銅の魔人』より)

“「チンピラ」などという名前は嫌だ”という者もいたが、小林少年が“シャーロック・ホームズ「パン屋通りのごろつき隊」というのを、やはりキミらと同様な者を纏めて作っている、だから誇りを持て”と説得して納得させた。

よく登場する団員は、曲芸団出身で潜入任務を得意とするポケット小僧(本名不明)。『怪人と少年探偵』の記述では小学五年生ぐらい。チンピラ別働隊の活動は小林少年を介したものばかりで、少年探偵団の団員とのつながりは弱い。中には浮浪児という経済的弱みにつけこまれ、二十面相から賄賂を受け取り嘘の証言をでっち上げ、小林少年から激しく非難される団員もいた。始めは20人以上いたが、社会の安定とともに人数は減り、『妖人ゴング』のころには5人となった。
七つ道具とBDバッジ

少年探偵団の団員はBDバッジ(ビーディーバッジ)という鉛製の団員徽章の他、七つ道具を持っているが七つ道具として何を持っているのかは作品によって異なる。『怪人二十面相』によれば少年探偵団の団員は、万年筆型懐中電灯、「のこぎりはさみきりなどさまざまな刃物類がおりたたみになっている」小型の万能ナイフ、「じょうぶな絹ひもでつくった」縄梯子、万年筆型望遠鏡時計磁石、小型の手帳鉛筆、小型ピストル(レミントン・デリンジャー若しくはコルト・ベスト・ポケット)の七つを携帯している。


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