少女
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「少女」のその他の用法については「少女 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「おにゃのこ」はこの項目へ転送されています。近江のこの漫画については「おにゃのこ (漫画)」をご覧ください。
少女 ネパールの少女達 イラクの少女 スーダンの少女 ブラジルの少女 ベネズエラの少女目次

1 概要

2 戦前の少年

3 蔑称としての用法

4 補足

5 脚注

5.1 出典


6 関連項目

概要

普通、少年を若い男子とするとき、少女はその対義語である。この年齢に該当するのは、児童福祉法第四条の三では「小学校就学の始期から、満十八歳に達するまでの者」とあり[1]少年法第1章第2条では「20歳に満たない者」とある[2]

古代律令制下では17歳から20歳の女性を「少女」と称した[3]。当時は別に「をとめ」語があり、現代における「少女」の意であった。近代では1920?30年代の近代市場社会、都市型小家族の完成期に浮遊性・脱秩序性・非生産性等の様々な「印」を持つ少女文化が開花した。なお、少年法は、男女問わず20歳に満たない者を少年として定義している(「少年」は男女問わずそのくらいの年齢の者を指す。女性である場合を特に「少女」と言う。)。女子の少年院に当たる施設は「少女院」とは言わず「女子少年院」という。

「女の子」は女である子供・女児の意味だが、俗語では「若い女性」を意味する。ガール(girl)は「通例9-12歳まで、大きくても15歳以下」とされる(boyは「通例18歳ごろまで」)。文語・堅い書き言葉としての少女はメイデン(maiden)、ヴァージン(virgin)など[4]
戦前の少年

男子と違って進学や就職に結びつかない高等女学校において、修身教科書や女学校文化によって「少女」は未来から切り離され、幼女と人妻の間の宙吊りな存在として規定された。同じく女学校による読書する女の出現が少女の発祥と言う意見もある。少女雑誌がそのイメージを支えた。これは娘を女学校に上げ少女雑誌を買い与えられる都市新中間層(大正期に増加した俸給生活者。官公吏・軍人・会社員など。親が子供の教育を行うという意思をはっきりと持っている。1960年代以降大衆化)の女子に限定された。この新中間層に良妻賢母という規範が生まれた結果、考のもとの服従と家事労働を母親に譲り渡したことで自分自身に思い悩むことができる時期が生まれ、少女が誕生したのである。近代家父長制、女子教育制度への抵抗であると同時に、補強でもある[5]

少女・少年雑誌の表紙のヴィジュアルイメージは以下のように変化して行った[5]

1895年から1910年ごろ:母親に守護される少女・勉強とスポーツをする少年

1910年から1920年ごろ:幼女ではない少女・勉強とスポーツをする少年

1920年から1930年ごろ:スポーツをする少女・軍国少年

1930年から1945年:軍国少女・軍国少年

蔑称としての用法

boy と同様にgirlには、蔑称としての用法もある。大人であれ、その女性が特に特定の意味のある役割、役職にない場合、メッセンジャー役で派遣される場合、人は「私のところの女の子(girl)をやるから、その子に渡してくれ給え」という言い方をする。名前も無いままの「女の子」は、成人であってもそういう呼ばれ方をする。男の子も同様。レストラン、ホテルなどの「ボーイ」が好例である。彼らは親や大人に対して、やはりそういう地位しか与えられていないということである。
補足

くだけた言葉でのgirlは年齢・既婚・未婚を問わず女性を意味する。目下の女性への呼びかけにも用いる。時にwomanより精神的未熟さを暗示する。成人女性は自身や友人をgirlと称することがある(ただし他人が成人女性をgirlと呼ぶのは普通失礼になる)。

婉曲には売春婦を意味する[4]

中国で「女孩(nu?hai)」は思春期や青年の域まで含む場合がある。

柳田理科雄の『空想科学漫画読本』では、漫画に登場する高校生について、男であれば「青年」、女であれば「女の子」と表現している。一般的に、18?22歳を含む大学生の場合、男子学生は自分たちを「男」と言いながら、異性である女子学生を「女の子」と言い、女子学生は自ら「女の子」と称し、同世代の異性(男)を「男の子」と呼ぶようである。これは、男性が少しでも早く「男の子」から脱したいと思う一方、女性は少しでも長く「女の子」でいたいという社会的、感情的背景があると思われる。
脚注

[脚注の使い方]

出典^ “児童福祉法(昭和二十二年法律第百六十四号)第四条、三”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2018年6月27日). 2019年12月27日閲覧。 “2019年6月1日施行分”
^少年法、第1章、第2条。
^『大辞泉』しょう‐じょ〔セウヂヨ〕【少女】。
^ a b 『ジーニアス英和大辞典』、大修館書店、2008年。
^ a b 今田絵里香 『「少女」の社会史』 勁草書房、2007年。ISBN 978-4326648788

関連項目

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更新日時:2022年1月11日(火)00:21
取得日時:2022/03/03 19:33


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