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マイクロペニス
弛緩した小陰茎
概要
診療科泌尿器科
分類および外部参照情報
GeneReviews
小陰茎症(しょういんけいしょう) または マイクロペニス (micropenis) は、遺伝子異常のクラインフェルター症候群[1][2]やホルモンバランスなどの影響で、陰茎が平均サイズより著しく小さい又は小さくなる疾患である。一般的な基準は、成人の平均陰茎サイズよりも少なくとも2.5標準偏差分小さい勃起陰茎長であるか[3]、約7cm未満の勃起陰茎長である(成人の平均勃起陰茎長は12.5cm)[4]。この病態は通常生後すぐに認識される。
小陰茎症という言葉は、陰茎、陰嚢、会陰の残りの部分に尿道下裂などの曖昧さがない場合に医学的に最もよく用いられる。患者の割合は成人男性の約0.6%を占める[4]。矮小陰茎とも呼ばれる[5]。似たような症状に埋没陰茎と言うのがあり、こちらは陰茎が恥骨付近の皮下脂肪に埋もれて、小さく見えている状態は埋没陰茎に分類される。
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小陰茎に関連する異常状態のほとんどは、出生前のアンドロゲン産生やその作用低下の状態である。そのため、次のようなことが考えられる。精巣の発育異常(精巣発育不全)、クラインフェルター症候群、ライディッヒ細胞形成不全、テストステロンやジヒドロテストステロン合成の特異的欠損(17,20リアーゼ欠損症、5α-レダクターゼ欠損症)、アンドロゲン不感受性症候群、不適切な下垂体刺激(ゴナドトロピン欠乏症)、そして他の形態の先天性性腺機能低下症などである。小陰茎は、性染色体を含まない多くの遺伝性奇形症候群の一部としても起こりうる。また、小陰茎は、先天性成長ホルモン欠乏症や先天性下垂体機能低下症[6]の徴候である場合がある。いくつかのホメオボックス遺伝子は、検出可能なホルモン異常を伴わずに陰茎や指の大きさに影響を及ぼすことが知られている。
さらに、ジエチルスチルベストロール(DES)のようなエストロゲンを主成分とする一部の不妊治療薬への子宮内暴露は、性器異常や小さい陰茎と関連している[7]。
上記のいずれかの状態を見出すために評価が行われた後に、乳児期に小陰茎はしばしば、ヒト絨毛性ゴナドトロピンやテストステロンなどの様々なホルモン注射により治療することができる。
また、通常は成長に伴って亀頭の露出・包皮の反転が可能となるが包茎の男性器サイズは平均以下が多く、包皮に覆われている影響で成長の妨げの原因のひとつである。
ほとんどの8 - 14歳の男児は、小陰茎の状態ではない。こうした懸念は通常、次のいずれかによって説明される。 陰茎の成長は、出生前、小児期および思春期のいずれにおいても、テストステロンや、程度は低いが成長ホルモンの影響を強く受ける。しかしながら、後の内因性ホルモンは、下垂体機能低下症や性腺機能低下症などのホルモン欠損に起因する小陰茎の治療に主に有用である。 原因が何であれ、乳児期に発見された場合は、テストステロンを短期間投与することが多い(通常は3カ月以下)[8]。これは通常、少量の成長を誘発し、思春期にさらなる成長の可能性を確認するが、正常な大きさに達することはまれである。望ましくない男性化および骨成熟を避けるため、小児期にテストステロンを追加投与することはない(テストステロンの早期投与により、成人の陰茎のサイズが小さくなることを示す証拠もある)[9]。
恥骨上の脂肪に隠れた陰茎(恥丘周辺の余分な脂肪)
思春期前の陰茎がとても小さく見える大きな体と骨組み
将来の成長を期待する様々な理由による思春期遅発
治療
ホルモン治療