小説すばる新人賞(しょうせつすばるしんじんしょう)は、集英社が発行する小説誌『小説すばる』の公募新人文学賞である[1]。年1回発表されている。受賞者には正賞として賞牌、副賞として200万円が授与される(第19回までは100万円)。小説すばる新人賞、柴田錬三郎賞、すばる文学賞、開高健ノンフィクション賞の4賞を、集英社出版四賞という[2]。2016年時点で、同賞の最年少受賞記録は、16歳で受賞した青羽悠(第29回)[3]。 回(年)応募数受賞作著者初刊文庫化
受賞作一覧
第1回(1988年)1303編『川の声』山本修一1989年10月
『こちらノーム』長谷川潤二
第2回(1989年)1153編『ゴッド・ブレイス物語』花村萬月[注 1]1990年2月1993年9月
『草小路鷹麿の東方見聞録』草薙渉1990年2月1993年9月
第3回(1990年)1175編『絹の変容』篠田節子1991年1月1993年8月
第4回(1991年)1083編『マリアの父親』たくきよしみつ1992年1月
『涼州賦』藤水名子1992年1月1995年2月
第5回(1992年)1138編『砂時計』[注 2]吉富有1993年8月
第6回(1993年)1307編『ジャガーになった男』佐藤賢一1994年1月1997年11月
『天使の卵』[注 3]村山由佳1994年1月1996年6月
第7回(1994年)1448編『恋人といっしょになるでしょう』上野歩1995年1月
『包帯をまいたイブ』[注 4]冨士本由紀1995年1月2000年1月
第8回(1995年)1306編『バーバーの肖像』早乙女朋子1996年1月
『英文科AトゥZ』武谷牧子1996年1月
第9回(1996年)1256編『陋巷の狗』森村南1997年1月
第10回(1997年)1231編『オロロ畑でつかまえて』[注 5]荻原浩1998年1月2001年10月
『ウエンカムイの爪』熊谷達也1998年1月2000年8月
第11回(1998年)1354編『走るジイサン』池永陽1999年1月2003年1月
『パンの鳴る海、緋の舞う空』野中ともそ1999年1月2004年10月
第12回(1999年)1066編『粗忽拳銃』竹内真2000年1月2003年10月
第13回(2000年)986編『8年』[注 6]堂場瞬一2001年1月2004年1月
第14回(2001年)912編『ジョッキー』[注 7]松樹剛史2002年1月2005年1月
第15回(2002年)958編『プリズムの夏』[注 8]関口尚2003年1月2005年7月
第16回(2003年)1073編『笑う招き猫』[注 9]山本幸久2004年1月2006年1月
第17回(2004年)1176編『となり町戦争』三崎亜記[注 10]2005年1月2006年12月
第18回(2005年)1156編『はるがいったら』飛鳥井千砂2006年1月2009年1月
第19回(2006年)968編『でかい月だな』水森サトリ[注 11]2007年1月2010年1月
第20回(2007年)1216編『桃山ビート・トライブ』天野純希2008年1月2010年9月
第21回(2008年)1255編『魚神』[注 12]千早茜2009年1月2012年1月
『蛇衆』[注 13]矢野隆2009年1月2011年12月
第22回(2009年)1266編『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ[注 14]2010年2月2012年4月
『白い花と鳥たちの祈り』[注 15]河原千恵子[注 16]2010年2月
第23回(2010年)1334編『国道沿いのファミレス』畑野智美2011年2月2013年5月
『たぶらかし』[注 17]安田依央[注 18]2011年2月2012年3月
第24回(2011年)1341編『サラの柔らかな香車』橋本長道2012年2月2014年9月
第25回(2012年)1423編『名も無き世界のエンドロール』[注 19]行成薫2013年3月2015年2月
『赤と白』櫛木理宇[注 20]2013年3月2015年12月
第26回(2013年)1435編『八月の青い蝶』[注 21]周防柳2014年2月2016年5月
第27回(2014年)1640編『砂漠の青がとける夜』中村理聖2015年2月
第28回(2015年)1348編『ラメルノエリキサ』渡辺優2016年2月2018年2月
第29回(2016年)1333編『星に願いを、そして手を。』[3]青羽悠2017年2月2019年2月
第30回(2017年)1331編『天龍院亜希子の日記』[4]安壇美緒2018年2月2020年2月
第31回(2018年)1380編『闇夜の底で踊れ』[5]増島拓哉[注 22]2019年2月2021年1月
第32回(2019年)1349編『しゃもぬまの島』上畠菜緒2020年2月2022年2月
『言の葉は、残りて』[注 23]佐藤雫2020年2月2022年1月
第33回(2020年)1196編『櫓太鼓がきこえる』鈴村ふみ2021年2月2023年2月
第34回(2021年)1345編『コーリング・ユー』[6]永原皓2022年2月
第35回(2022年)1182編『楊花の歌』[注 24]青波杏2023年2月
第36回(2023年)『遡上の魚』逢崎遊
『我拶もん』水無月神野
選考委員
第1回から第3回 五木寛之、田辺聖子、半村良、渡辺淳一
第4回から第8回 阿刀田高、五木寛之、田辺聖子、渡辺淳一
第9回から第13回 阿刀田高、五木寛之、井上ひさし、田辺聖子
第14回から第22回 阿刀田高、五木寛之、井上ひさし、北方謙三、宮部みゆき