小田部通麿
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おたべ みちまろ
小田部 通麿
本名釈 通麿(とき みちまろ)
別名義小田部 道磨
生年月日 (1926-11-24)
1926年11月24日
没年月日 (2004-08-29) 2004年8月29日(77歳没)
出生地 福岡県山門郡柳川町
職業俳優住職
ジャンル映画テレビドラマ舞台
活動期間1955年 - 1992年
主な作品
テレビドラマ
燃えよ剣』、『俺は用心棒』、『天を斬る
仮面の忍者 赤影』、『暴れん坊将軍
銭形平次』、『水戸黄門』、『遠山の金さん
大岡越前』、『江戸を斬る』、『桃太郎侍
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小田部 通麿(おたべ みちまろ、1926年11月24日 - 2004年8月29日)は、日本俳優住職福岡県山門郡柳川町[1]出身。本名:釈 通麿(とき みちまろ)、別名:小田部 道磨。
来歴・人物

柳川町の寺の息子として生まれ、18歳で太平洋戦争に応召する。復員後は拓殖大学専門部司政科)に通い、1948年[1]に卒業。終戦後に町で戦災孤児たちが盗みを働いて少年院に送られる姿に同情し、これらの少年たちのために何かしてやりたいと考え、大阪府茨木市の「浪速少年院[1]」や福岡県の「福岡少年院[1]」で教官を務めた[2]

少年院での仕事に行き詰まりを感じていた1955年、たまたま訪れた東映京都撮影所にて面構えが強面だったことで俳優への道を勧められ東映京都撮影所に入社する。時代劇映画ヤクザ映画、テレビ時代劇で主に悪役俳優として活躍。『水戸黄門 第6部』第8話「孤独の捕縄・小倉」では吹き替えでなく、自ら乗馬をしている。のちに京都市北区の誠心寺に婿養子として入り、住職と俳優の二足のわらじを履いた。法名は「通山(つうぜん)」[2]

1967年から1970年にかけて栗塚旭主演のテレビ時代劇シリーズ『俺は用心棒』、『待っていた用心棒』、『帰って来た用心棒』、『天を斬る』、『燃えよ剣』に西田良・香月凉二と共にレギュラー出演し、味のある名脇役として一連の作品を盛り上げた。特に『燃えよ剣』で演じた、新選組を応援する八木家の差配人・伝蔵役は左右田一平演じる町医者・裏通り先生とのコンビが脇役としての存在感を生み出していた。2000年に放送された京都チャンネルドキュメント番組『新選組黄金期』では、誠心寺を訪れた左右田一平と対談し、『燃えよ剣』撮影当時の思い出を語っている。

小田部がレギュラーに起用された上記作品群の脚本全てを執筆した結束信二1987年に死去した。結束が生前に「小田部さんがお坊さんになったので葬式は小田部さんに」と遺言していたこともあり、葬式では舞台稽古の合間を縫って駆けつけた小田部がお経を涙声で読み上げ[3]、結束信二の墓も小田部が住職を務める誠心寺に存在する[4]

2004年(平成16年)8月29日午後8時49分、再生不良性貧血により京都市左京区の病院で没した[5]。77歳没。
主な出演
テレビドラマ

風小僧 第1部(1959年、NET / 東映) - 鬼頭一角

忍びの者(1964年 - 1965年、NET / 東映) - 藤林党の中忍・大炊孫太夫

柳生武芸帳 第11、16、21、23話(1965年、NET / 東映) ※近衛十四郎

柔道水滸伝(1965年 - 1966年、CX / 日本電波映画社

新選組血風録(NET / 東映)

第7話「菊一文字」(1965年)? 水戸脱藩陸援隊士・戸沢鷲郎

第19話「あかね雲」(1965年)? 辻占売りの親方・竹蔵


素浪人 月影兵庫(NET / 東映)

第1シリーズ

第9話「月は見ていた」(1965年) - 鎌五郎

第24話「子守唄が剣を呼んでいた」(1966年) - 村岡半五郎


第2シリーズ

第28話「礫柱が待っていた」(1967年) - 稲妻小僧

第44話「かけた情けが仇だった」(1967年) - 雲助

第74話「お山の大将が二人いた」(1968年)

第103話「腕白小僧が泣いていた」(1968年) - 力造の子分・マサ



われら九人の戦鬼 第14話「炎の城」(1966年、NET / 東映) - 杉戸作兵衛

銭形平次(CX / 東映) ※大川橋蔵

第28話「名刀の罪」(1966年) - 土井駒五郎

第73話「首なし佛」(1967年) - 山形

第105話「風車の唄」(1968年) - 相良仙十郎

第124話「血染めの手型」(1968年) - 願人坊主

第233話「恋文悲願」(1970年) - 大場一策

第290話「死者の証言」(1971年) - 九紋竜の伝造

第293話「お鯉の仇討」(1971年) - 秋山直記

第314話「雨傘を干す女」(1972年) - 常五郎

第361話「母娘はぐれ鳥」(1973年) - 牛久の仙蔵

第409話「江戸と田舎の若旦那」(1974年) - 半五郎

第429話「朱い吹矢」(1974年) - 九造

第465話「地獄の使者」(1975年) - 団蔵

第507話「消えた証文」(1976年) - 沼田軍兵ヱ

第508話「腕白坊主の目に涙」(1976年) - 倉田

第537話「秘密」(1976年) - 桜庭鬼十郎

第561話「八五郎大いに嘆く」(1977年) - 九造

第581話「吉凶うらおもて」(1977年) - 鉄禅

第615話「雨の声」(1978年) - 六造

第659話「さらわれた同心」(1979年) - 弥七

第784話「銃声に忍ぶ恋」(1981年) - 太吉

第792話「人情渡り鳥」(1981年) - 仙右ヱ門

第822話「玄界灘に銭が飛ぶ」(1982年) - 茶店の親爺


用心棒シリーズ(NET / 東映)

俺は用心棒 第10、12、13、15 - 17、19、21、26話(1967年) - 目明かし・千造 ※準レギュラー

待っていた用心棒 第11 - 16話(1968年) - 居酒屋の亭主・作次郎 ※準レギュラー

帰って来た用心棒 第4、6 - 11、14 - 19、22、24 - 28、32 - 36話(1968年) - 目明かし・千造 ※レギュラー


仮面の忍者 赤影KTV / 東映)

第14、15、17 - 20話(1967年) - 不知火典馬(卍党編)

第36話「忍法石仏」(1967年) - 魔風刑部(根来編)


野次馬がいく 第6話「燃やせ!友情」(1967年、NET / 東映)

大奥 第44話「比丘尼の館」(1969年) - 色街の酔客

素浪人 花山大吉(NET / 東映)


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