小田急江ノ島線
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江ノ島線

江ノ島線開業90周年トレイン
(2019年1月 善行駅付近)
基本情報
日本
所在地神奈川県
起点相模大野駅
終点片瀬江ノ島駅
駅数17駅
路線記号OE
開業1929年4月1日
所有者小田急電鉄
運営者小田急電鉄
使用車両小田急電鉄#車両を参照
路線諸元
路線距離27.6 km
軌間1,067 mm
線路数複線
電化方式直流1,500 V
架空電車線方式
閉塞方式自動閉塞式
保安装置D-ATS-P
最高速度110 km/h[1]

路線図


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停車場・施設・接続路線
凡例


-
0.0
OH01 新宿駅


小田原線


0.0
32.3
OH28 相模大野駅


0.2
32.5
相模大野分岐点






1.5
33.8
OE01 東林間駅


3.0
35.3
OE02 中央林間駅


東急田園都市線


4.5
36.8
OE03 南林間駅


5.1
37.4
OE04 鶴間駅


東名高速道路


7.6
39.9
OE05 大和駅


相鉄相鉄本線


9.8
42.1
OE06 桜ヶ丘駅


11.8
44.1
OE07 高座渋谷駅


JR東海東海道新幹線




14.0
46.3
OE08 長後駅


相鉄:相鉄いずみ野線


15.8
48.1
OE09 湘南台駅


横浜市営地下鉄ブルーライン




17.3
49.6
OE10 六会日大前駅


19.7
52.0
OE11 善行駅




21.3
53.6
OE12 藤沢本町駅


23.1
55.4
JR東東海道線


23.1
55.4
OE13 藤沢駅 江ノ電 江ノ島電鉄線


24.6
56.9
OE14 本鵠沼駅


25.9
58.2
OE15 鵠沼海岸駅 /境川


27.6
59.9
OE16 片瀬江ノ島駅 /→江ノ島駅


湘南江の島駅


湘南モノレール江の島線

江ノ島線(えのしません)は、神奈川県相模原市南区相模大野駅から神奈川県藤沢市藤沢駅を経由して、同市の片瀬江ノ島駅を結ぶ小田急電鉄鉄道路線である[2]駅ナンバリングで使われる路線記号はOE。線形の関係上、JR東日本東海道線と接続する藤沢駅でスイッチバックを行う。なお、実際の小田原線からの分岐は相模大野駅から0.2 km小田原寄りの相模大野分岐点である。
概要

相模原市南部の交通・商業拠点である相模大野から、大和市を経由して湘南エリアの中核市である藤沢市に至る。相模野台地を南北に貫き、直線が多く、曲線は少なめだが細かいアップダウンはそれなりにある。江ノ島線の東側は少し離れたところを境川の中流から下流が、西側は大和市から南で引地川が並行しているが、ともに渡らない。藤沢の先は方向転換して平地を進み、海に面した境川の河口に行き着いて、終点の片瀬江ノ島となる。

東京方面に向かう通勤通学路線であるとともに、湘南を代表する観光地である江の島エリアへのアクセスを担う[3]。また、神奈川県を南北に縦断することから、東急田園都市線相鉄本線相鉄いずみ野線横浜市営地下鉄ブルーライン東海道線といった東京・横浜方面から放射状に延びる多数の鉄道路線との乗り換えが可能である[4]。藤沢駅では小田急グループ江ノ島電鉄(江ノ電)と連絡している。新宿駅 - 藤沢駅間の移動においては途中経路は大きく異なるものの、JR東日本の湘南新宿ラインと競合関係にある。

特急ロマンスカー快速急行急行といった優等種別が小田原線新宿駅・町田駅方面と直通で運転されているが、各駅停車は相模大野駅発着の線内折り返し列車がほとんどである。各駅停車はすべて6両編成、快速急行と急行は10両編成で運転される。2022年3月12日のダイヤ改正で、片瀬江ノ島駅発着の小田原線直通列車は早朝の上り急行新宿行1本と特急ロマンスカーを除き廃止となり、快速急行と急行は原則として藤沢駅発着となった。また、各駅停車も早朝・深夜の一部の列車を除き、スイッチバックが必要な藤沢駅で系統分断された[5]
路線データ

路線距離:27.4km(
相模大野分岐点から)

軌間:1067mm

駅数:17駅(起終点駅含む)

複線区間:全線

電化区間:全線(直流1500V)

閉塞方式:自動閉塞式

最高速度:110km/h[1]

路線概要
相模大野 - 大和

通過線を含む2面6線の相模大野駅を発車するとすぐに小田原線から分岐し右手に大野総合車両所を見て南東を向き、間もなく東林間駅へ。さらに林間都市として開発された住宅街を直線で抜け、大和市に入り右へカーブし南を向くと東急田園都市線と接続する2面2線の中央林間駅に到着する。

中央林間駅を発車すると住宅街を走りながら再び南東を向き、2面2線の南林間駅へ。さらに間もなく鶴間駅に到着。鶴間駅を発車すると住宅街を直線で抜け、国道246号(大和厚木バイパス)を跨ぎさらに東名高速道路をくぐると大和市の中心街へ入る。高架を上ると地下を走る相鉄本線と交差し2面4線の大和駅に到着する。大和駅に進入する30000形「EXE」による特急「えのしま
大和 - 藤沢

大和駅を発車するとしばらく市街地を高架で走り右へカーブし南を向く。この先は国道467号と平行し桜ヶ丘駅へ。この先も国道467号と平行し、東海道新幹線と交差すると高座渋谷駅に到着。発車するとしばらくして藤沢市に入る。2面4線の長後駅は藤沢市北部だけでなく綾瀬市南東部の住民の足も担っている。長後駅を発車するとしばらくして南東を向く。昭和40年代から宅地開発の進んだ湘南台地区に入ると間もなく相鉄いずみ野線横浜市営地下鉄ブルーラインと接続する2面2線の湘南台駅に到着する。

湘南台駅を発車するとしばらく住宅街を走り、六会日大前駅へ。発車して右手に日本大学湘南キャンパス・日本大学藤沢高等学校が見えるが、この先は住宅と畑の混在する区間を走り、急勾配を駆け下りる。さらに勾配を上ると善行駅に到着する。その直後に江ノ島線唯一のトンネルを抜け、しばらくして左へカーブし国道1号をくぐると藤沢本町駅へ。ここから先は藤沢市の市街地を走る。日本精工の工場が右手に見え、左へ急カーブし東を向くと東海道本線をオーバークロスし、坂を下ると右手から片瀬江ノ島方面からの線路が合流、東海道本線・江ノ島電鉄線と接続する2面3線の藤沢駅に到着する。スイッチバック配線の藤沢駅に進入する1000形による快速急行、1000形がいる右側が相模大野方面、左側が江ノ島方面
藤沢 - 片瀬江ノ島

この区間も相模大野 - 藤沢間と同じく住宅地が広がっている。かつて急行停車駅だった本鵠沼・鵠沼海岸の2駅は相模大野 - 藤沢間の急行通過駅と同じくホーム有効長が最大6両分しかない。

スイッチバックし藤沢駅を発車すると相模大野方面の線路を右上に見ながら左にカーブして南西を向く。この先の地域は鵠沼と呼ばれ、江戸時代は天領(幕府直轄領)、明治以降は別荘地であったが、関東大震災以降政治家や実業家、上級軍人が転居してくるようになり首都圏有数の高級住宅街へと成長した。住宅街を直線で抜けると本鵠沼駅に到着。発車するとこの先で左へ大きくカーブし南東を向く。鵠沼海岸駅を発車すると車内からは見えないが完全に相模湾国道134号と並走する。片瀬地区に入り、正面に竜宮城を模した建物(片瀬江ノ島駅舎)が見えると2面3線の片瀬江ノ島駅に到着する。駅舎を出ると境川、境川にかかる弁天橋を渡り右へ曲がると関東随一の景勝地・江の島である。


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