小渋川
大鹿村から小渋川源流の赤石岳を望む
水系一級水系 天竜川
種別一級河川
延長35.82[1] km
流域面積296.8[2] km²
水源長野県大鹿村・赤石岳・荒川岳
河口・合流先天竜川
流域長野県大鹿村・中川村・松川町
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小渋川(こしぶがわ)は、一級河川天竜川の主要支流のひとつ[3]。
赤石山脈(南アルプス)の赤石岳山頂付近に発し、源流から天竜川合流までの標高差は2000mに達する。約300km2の流域面積をもち、中央構造線など日本列島を構成する地盤の主要部を横断しており、流域には大規模な崩壊地形を数多く持っている。そのため天竜川のさまざまな支流の中でも「最も荒れ川[3]」で土砂の量が多いとされていて、その土砂を減らす目的で小渋ダムが建設された[3]。
概要中央構造線の谷に沿って流れる河川
小渋川・概略図
小渋川は天竜川の代表的な支流の一つであり、天竜川からみて「上流域」に相当する。小渋川の源流は南アルプスを代表する赤石岳(3120m)、荒川岳(3141m)、大沢岳(2819m)、奥茶臼山(2474m)、烏帽子岳(2726m)、小河内岳(2802m)などにある。
小渋川は日本列島を構成する主要部である中央構造線付近を流れている。特に、小渋川の支流である青木川・鹿塩川と、小渋川の中流部は中央構造線の直上を通っており、このあたりには赤石構造線という別の断層も合流している。東西に流れる小渋川の本流は腰部断層という断層の直上を流れているほか、南北に走る断層をいくつも横断している。