小樽商科大学
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小樽商科大学

小樽商科大学 正門
大学設置1949年
創立1910年
学校種別国立
設置者国立大学法人北海道国立大学機構
本部所在地北海道小樽市緑3丁目5番21号
学生数2,326
キャンパス小樽キャンパス
札幌サテライト
学部商学部(昼間・夜間主)
研究科商学研究科
ウェブサイトwww.otaru-uc.ac.jp
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小樽商科大学(おたるしょうかだいがく、英語: Otaru University of Commerce)は、北海道小樽市緑3丁目5番21号に本部を置く日本国立大学1910年創立、1949年大学設置。
概観
大学全体

1910年(明治43年)に5番目の官立高等商業学校として設立された小樽高等商業学校1944年より小樽経済専門学校)を前身とする社会科学単科大学である。2015年現在、国立大学では唯一の社会科学系単科大学であり、学部は商学部のみの1学部4学科(昼間・夜間主)、大学院は大学院商学研究科のみの1研究科2専攻からなる。学部の定員は1学年515人、大学院の定員は99人で、全学でも2300人ほどの学生数しかいない小規模な大学である。なお、大学院のアントレプレナーシップ専攻は、2017年現在、北海道唯一のビジネススクールとなっている。

道内外に多数の経済人を輩出してきた他に、旧制時代は北海道で数少ない文科系の高等教育機関であったため、文芸志向の者も入学し、小林多喜二伊藤整といった作家を輩出した。一般的に道内では「樽商」(たるしょう)と略され呼ばれているが、小樽市内で「樽商」というと小樽商業高等学校を指すことが多いため、「商大」(しょうだい)と呼ばれている。なお、公文書番号における略称は「樽大」。英語名の略称としては「OUC」が使用される。
建学の精神

高等商業学校からの伝統・特徴として、「自由な学風」と「実学重視の精神」(現実の課題に目を向けその解決策を見いだそうとする態度)を継承しており、2004年(平成16年)制定の「国立大学法人小樽商科大学憲章」の中でも謳われている。
大学の特色

教育理念は「実学・語学・品格」。学部3年次からはじまるゼミでは実践的なゼミが開講されており、近年はそのゼミから学生ベンチャー企業が生まれている。また、アクティブラーニングにも力を注いでおり、多数の専用教室とタブレットなどを活用した講義が展開されている。語学については、学生は高度な英語教育を受けるとともに、第二外国語(ドイツ語フランス語中国語スペイン語ロシア語韓国語)から一つ選び学ぶことになる。留学制度とその支援についても充実しており、2017年度は全ての海外留学者に返済不要の奨学金が支給された。

2015年度には「グローバルな視野で地域の問題を解決できるグローカル人材」の育成を目指した「グローカルマネジメント副専攻」が開設され、「地域を理解する力・実践力」「世界で通用する経営の専門知識」「異文化理解・言語能力」の養成が行われている。
沿革「小樽高等商業学校」も参照
略歴
年表[1][2]

1910年 - 小樽高等商業学校設置。産業調査会設立

1912年 - 図書館開館

1925年 - 学校新聞『緑丘』創刊(1980年まで刊行)、小樽高商軍教事件起こる

1926年 - 研究雑誌『商學討究』創刊

1933年 - 産業調査会を廃止して、北海道經濟學研究所設立

1944年 - 戦況の悪化を受け小樽経済専門学校に改称。北海道經濟學研究所を北方經濟研究所に転換。『商學討究』を『北方經濟研究』に改題

1946年 - 『北方經濟研究』を『社会経済研究』に改題

1949年 - 新制小樽商科大学設立。商学部に経済学科と商業学科を設置

1950年 - 『社会経済研究』を『商学討究』に改題、『人文研究』創刊

1952年 - 短期大学部開設

1953年 - 商業教員養成課程開設

1954年 - 専攻科(経理経営学専攻)開設

1961年 - ランゲージ・センター開設。創立五十年祭を開催

1964年 - 計算センター設置

1965年 - 商学部に管理科学科を増設し、3学科に

1966年 - 大学生活協同組合創設

1971年 - 大学院修士課程(商学研究科)開設、専攻科廃止

1984年 - 智明寮が廃寮され、学生寮が全廃

1989年 - 計算センターを情報処理センターに改組拡充

1991年 - 商学部全学科、短期大学部を改組。商学部を経済学科、商学科、企業法学科、社会情報学科の4学科に。言語センター設置

1994年 - 大学会館開館。北海道中央バス小樽商大線開通

1996年 - 短期大学部廃止。国際交流センター設置

1997年 - 札幌市中央区(北海道経済センタービル)に札幌サテライト開設

1999年 - 経済研究所を改組して、学内措置としてビジネス創造センター設置

2000年 - 省令施設としてビジネス創造センター設置

2004年 - 国立大学法人法の規定により国立大学法人小樽商科大学発足。商業教員養成課程廃止、大学院商学研究科に現代商学専攻(修士課程)と専門職大学院のアントレプレナーシップ専攻(MBAコース)設置。教育開発センター設置

2005年 - 札幌サテライトを札幌駅西口(sapporo55ビル)へ移転

2007年 - 大学院商学研究科に現代商学専攻(博士(前期・後期)課程)設置

2008年 - 小樽商科大学出版会設立

2009年 - 「グローバリズムと地域経済」を研究テーマとする全学的な研究組織として地域研究会を開設

2011年 - 創立百周年を迎え、緑丘百周年祭を開催、輝光寮が完成し学生寮が復活

2012年 - 「小樽小林多喜二国際シンポジウム」開催

2013年 - 「地(知)の拠点整備事業(COC事業)」の採択を受け、「NO.1グローカル大学」宣言

2015年 - グローカルマネジメント副専攻プログラムを開始。グローカル戦略推進センター設置

2016年 - 教育開発センター、国際交流センター、ビジネス創造センターを廃止し、グローカル戦略推進センターに機能統合。国際連携本部、アドミッションセンター設置

2018年 - 帯広畜産大学北見工業大学及び小樽商科大学の3大学が経営改革の推進に関する合意書を締結。情報処理センターを情報総合センターに拡充改組

2019年 - 本格的な入学猶予制度「キャップイヤープログラム」を開始

2022年 - 国立大学法人北海道国立大学機構の設立により、同機構が設置する国立大学となる。

基礎データ
所在地

大学本部(
小樽市緑3丁目5番21号)

札幌サテライト(札幌市中央区北5条西5丁目7番地)

共同利用ボート艇庫(石狩市生振367番)

象徴
学章(シンボルマーク)

学章(シンボルマーク)は1998年(平成10年)10月1日に制定した「ヘルメスの翼に一星」。商業神ヘルメスの象徴である翼の上に、星を一つ配置し、「北に一星あり。小なれどその輝光つよし。」と謳われた伝統を象徴している[3]
校歌

校歌は、1932年(昭和7年)1月15日作、同年2月発表の小樽高等商業学校の校歌。作詞は時雨音羽、作曲は杉山長谷夫

歌い出しの部分から、「金鱗おどる」と称されることがある[4]
花・樹木

2011年(平成23年)の創立百周年にむけて、2010年(平成22年)、花は「エゾエンゴサク」、樹木は「エゾヤマザクラ」を制定[5]


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