こばやし あきじ
小林 昭二
1962年
本名小林 昭二
生年月日1930年
没年月日1996年8月27日
出生地 日本・東京府豊多摩郡[注釈 1]
身長164 cm
血液型AB型
職業俳優・声優
ジャンル映画・テレビドラマ・舞台
活動期間1952年 - 1996年
主な作品
映画
『野獣の青春』
『切腹』
『犬神家の一族』
『切腹』
『女王蜂』
『獄門島』
『病院坂の首縊りの家』ドラマ
『ウルトラマン』
『仮面ライダー』
『西部警察 PART-III』アテレコ
ジョン・ウェイン各種吹き替え[1]
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小林 昭二(こばやし あきじ[2]、1930年〈昭和5年〉[注釈 2] - 1996年〈平成8年〉8月27日[5])は、日本の俳優、声優。本名同じ[6][7]。
東京府豊多摩郡[注釈 1]出身[5]。血液型はAB型、身長は164センチメートル、体重は58キログラム[6]。日本大学芸術学部映画学科中退[5]。 劇団俳優座養成所の第2期生で、同期には小沢昭一や土屋嘉男がいる[5]。1952年に新東宝の映画『殺人容疑者』で銀幕デビュー[5]。1953年4月に劇団仲間に入団し、同年6月に退団[8]。1954年10月から1956年11月までは新協劇団に所属[8]。1957年3月から1959年8月までは再び劇団仲間に所属[8]。1960年4月から1962年2月までは劇団新人会に所属[8]。1962年3月から俳優小劇場
来歴・人物
舞台を中心に各社の映画に出演する一方、円谷プロダクションや東映製作の特撮テレビ作品で活躍[5]。『ウルトラマン』のムラマツキャップ(隊長)役や『仮面ライダー』の立花藤兵衛役などが広く知られる[5]。また、『ゴジラシリーズ』や『ガメラ2 レギオン襲来』など、日本の代表的な特撮シリーズに多く出演している。
時代劇や現代劇で数々の作品に出演しており、悲運な小市民から重厚な黒幕、さらには狂気を感じさせる極悪大盗賊など、善役から悪役まで幅広い役柄を演じ、いぶし銀の存在感を見せた。コメディ演技も得意としていた[2]。市川崑監督からの信任も厚く、金田一耕助シリーズには全作出演している[5]。地味な役ばかりだが、最終作『病院坂の首縊りの家』では『無法松の一生』を想起させる渋い見せ場が用意され、貢献に報いられた。また、ジョン・ウェインの声の吹き替えや時代劇作品のナレーターなど、声優としての実績も数多い[5]。
1996年8月27日に肺癌のため、昭和大学附属藤が丘病院で死去。65歳没。 後輩役者の面倒見がいいという面でも信頼され、初代『ウルトラマン』の出演者やスタッフからは普段から「キャップ」と呼ばれ親しまれていた[9]。ムラマツキャップ役を演じるにあたって、黒部進ら共演者に「子供番組であるからといって、子供にこびることはない。一般ドラマと同じように演じること」と諭したという。 『ウルトラマン』の前に『ウルトラQ』第19話にゲスト出演しており、この時の印象について「面白いフィルムだった」と述懐している[10]。 後年、俳優の京本政樹との対談の中で『ウルトラマン』に出演が決定して、科学特捜隊のコスチュームについて「恥ずかしかった」と述べており、「こんなの着てやるのかと思ったら本当に降りようかと思った」と笑いながら答えている[10]。 第26・27話「怪獣殿下 前・後篇」で大阪城ロケを行ったが、当時無免許だった小林は隊員服のまま科特隊専用車で城下を一周したところ、警察に捕まってしまった。平謝りだったが、撮影中に免許をとり、「パトカー連れて帰って来た」と有名になったという[11]。 第37話「小さな英雄」で、デパート内で科特隊員が怪獣ピグモンを発見するシーンのロケで、先に科特隊の反応を撮影し、のちにピグモンのみを撮影したため、ラッシュで出演者の驚く表情が少々大げさに映っていることを見た小林は、「ピグモンを見ての反応としてはおかしい」として撮り直しを進言し、撮影スケジュールが押す中で、再びデパートでのロケ撮影が行われた。絵づくりに対するこだわりのうかがえるエピソードである[12][信頼性要検証]。 『ウルトラマンG』では、アーサー・グラント隊長の吹き替えを担当した。本作の声優の中で京本政樹と柳沢慎吾は、アフレコ未経験に近い状態であったため、京本は小林に迷惑をかけてしまったと述べている[13]。ある回のアフレコ終了後、京本は自家用車で小林を送る際に検問に引っかかってしまい、京本の運転手が免許証を提示するのに手間取っていた。代わりに応対した小林に警察官が敬礼し、ノーチェックで通されたという[13]。 1997年の映画『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』には、同作の第1作同様かつての『ウルトラマン』のレギュラー俳優がゲスト出演しており、前年に逝去した小林も二瓶正也の持つ遺影として登場した。 東映プロデューサーだった平山亨によれば、TBSで『ウルトラマン』と次回作『キャプテンウルトラ』の番組引継ぎパーティーが行われた際に小林と歓談する機会を持ち、小林の子供番組に対する真摯(しんし)な姿勢に深く感銘を受けたという。このことが、のちに『仮面ライダー』の立花藤兵衛役の起用につながったという[14][9]。
エピソード
ウルトラシリーズ
仮面ライダーシリーズ