小林恭二
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俳優の「小林恭治」とは別人です。

小林 恭二(こばやし きょうじ、1957年11月9日 - )は、日本の小説家俳人専修大学文学部教授。

メタ・フィクション的なユーモアに富んだ作風で知られる。
人物

兵庫県西宮市生まれ。神戸製鋼専務取締役を務めた小林俊夫を父に持つ。父は奇矯な人物で、第一高等学校在学時代に橋川文三と親友になり[1]、1970年三島由紀夫が自殺した際、橋川が小林の父のところへ来たという[2]

東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業。同学科に宮城聰がいた。東京大学在学中には東大学生俳句会に所属し、のちに『俳句という遊び』『短歌パラダイス』といった著作で、「句会」「歌会」の楽しさを一般に紹介する。

1984年に『電話男』第3回海燕新人文学賞を受賞してデビュー。1985年には『小説伝』が第94回芥川賞候補となった。

1998年、第11回三島由紀夫賞を『カブキの日』で受賞。その前には作家廃業を考え、筒井康隆に相談して慰留されたという。

2004年専修大学教授となる。

筒井康隆、堀晃薄井ゆうじ佐藤亜紀との5名で、「JALInet」(JAPAN LITERATURE net)を創設。
著書
小説

『電話男』
福武書店、1985 のち文庫、ハルキ文庫

『小説伝・純愛伝』福武書店、1986 のち文庫

『ゼウスガーデン衰亡史』福武書店、1987 のち文庫、ハルキ文庫

『半島記・群島記』新潮社、1988

『荒野論』福武書店、1991 のち文庫

『悪夢氏の事件簿』集英社、1991 のち文庫

『瓶の中の旅愁』福武書店、1992 のち文庫

『日本国の逆襲』新潮社、1992 のち文庫

『浴室の窓から彼女は』角川書店 1992

『短篇小説』集英社 1994

『邪悪なる小説集』岩波書店 1996

『カブキの日』新潮社、1998 のち文庫

『父』新潮社、1999 のち文庫

『首の信長』集英社、2000

『モンスターフルーツの熟れる時』新潮社、2001

『したたるものにつけられて』角川ホラー文庫、2001

『宇田川心中』中央公論新社、2004 のち文庫

『本朝聊斎志異』集英社 2004

『新釈四谷怪談』集英社新書 2008

『麻布怪談』文藝春秋、2009

評論・エッセイ

『実用青春俳句講座』福武書店、1988 のち
ちくま文庫

『俳句という遊び』岩波新書、1991

『春歌 小林恭二初期句集』リブロポート、1991

『酒乱日記』平凡社 1993

『俳句という愉しみ』岩波新書 1995

猿蓑倶楽部 激闘!ひとり句会』朝日新聞社 1995

『短歌パラダイス』岩波新書、1997

『数寄者日記 無作法御免の茶道入門!』淡交社、1997

『悪への招待状 幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ』集英社新書 1999

『歌舞伎通』淡交社 2004

『心中への招待状 華麗なる恋愛死の世界』文春新書 2005

『この俳句がスゴい!』角川学芸出版、2012

『これが名句だ!』角川俳句ライブラリー 2014

テレビ出演

TV2教育
フジテレビ

たほいや(フジテレビ)

未来潮流1997年1月11日NHK教育テレビ

課外授業 ようこそ先輩2000年7月9日NHK総合テレビ

脚注[脚注の使い方]^ 『父』「瓶の中の父」『短篇小説』
^ 浅田彰島田雅彦『天使が通る』

外部リンク

猫鮫の隠された生活
- ウェイバックマシン(2016年12月17日アーカイブ分)

小林恭二 (kyoji.kobayashi.9) - Facebook










第11回三島由紀夫賞
1980年代

第1回 高橋源一郎優雅で感傷的な日本野球

第2回 大岡玲 『黄昏のストーム・シーディング』

1990年代

第3回 久間十義 『世紀末鯨鯢記』

第4回 佐伯一麦 『ア・ルース・ボーイ』

第5回 該当作品なし

第6回 車谷長吉 『塩壺の匙』 / 福田和也 『日本の家郷』

第7回 笙野頼子 『二百回忌』

第8回 山本昌代 『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道』

第9回 松浦寿輝 『折口信夫論』

第10回 樋口覚 『三絃の誘惑 近代日本精神史覚え書』

第11回 小林恭二 『カブキの日』

第12回 鈴木清剛 『ロックンロールミシン』 / 堀江敏幸 『おぱらばん』

2000年代

第13回 星野智幸 『目覚めよと人魚は歌う』

第14回 青山真治ユリイカ EUREKA』 / 中原昌也 『あらゆる場所に花束が……』

第15回 小野正嗣 『にぎやかな湾に背負われた船』

第16回 舞城王太郎阿修羅ガール

第17回 矢作俊彦 『ららら科學の子』

第18回 鹿島田真希 『六〇〇〇度の愛』

第19回 古川日出男 『LOVE』

第20回 佐藤友哉1000の小説とバックベアード

第21回 田中慎弥 『切れた鎖』

第22回 前田司郎 『夏の水の半魚人』

2010年代

第23回 東浩紀 『クォンタム・ファミリーズ』

第24回 今村夏子 『こちらあみ子』

第25回 青木淳悟 『わたしのいない高校』

第26回 村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』

第27回 本谷有希子『自分を好きになる方法』

第28回 上田岳弘『私の恋人』

第29回 蓮實重彦『伯爵夫人』

第30回 宮内悠介『カブールの園』

第31回 古谷田奈月無限の玄

第32回 三国美千子『いかれころ』

2020年代

第33回 宇佐見りんかか

第34回 乗代雄介 『旅する練習』

第35回 岡田利規 『ブロッコリー・レボリューション』

第36回 朝比奈秋 『植物少女』

第37回 大田ステファニー歓人 『みどりいせき』

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