小堀勝啓のわ!Wide_とにかく今夜がパラダイス
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小堀勝啓のわ! Wide
とにかく今夜がパラダイス
ジャンル
バラエティ番組
放送方式生放送
放送期間1982年10月4日 - 1989年9月28日
放送時間月曜日 - 木曜日 21:00 - 24:40
(開始当初は月曜 - 金曜 21:00 - 22:50)
放送局CBCラジオ
パーソナリティ小堀勝啓
出演鉄崎幹人黒川慶一広瀬隆、五藤文夫、チャーリー栗原ほか
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『小堀勝啓のわ! Wide とにかく今夜がパラダイス』(こぼりかつひろのわ!ワイド とにかくこんやがパラダイス)は、1982年10月から1989年9月までCBCラジオ中部日本放送)で放送された、夜の若者向けワイド番組。通称は「わ! WIDE」「とに今(サブタイトル『とにかく今夜がパラダイス』に由来)」「ワイド(より簡略的な場合)」。
概要

この番組は当時、首都圏で絶大な人気を博していた、夜のワイド番組『吉田照美のてるてるワイド』(文化放送)を研究して[1]制作された番組である(明らかに『てるてるワイド』を意識した名の付いたコーナーも存在していた[1][2])。愛知県岐阜県三重県が主な放送対象地域。

パーソナリティ小堀勝啓(CBCアナウンサー(当時))が担当。この番組が始まる前まで放送していたラジオ番組『星空ワイド 今夜もシャララ』で、パーソナリティを務めていた小堀のキャラクターが注目され、そのキャラを生かして作られた番組である。

小堀の様々な音楽に対する造詣の深さと(橋幸夫から、ビートルズまで網羅)その語り口(若者には新鮮だった「オヤジ ギャグ」の多用)が、当時の東海地方の中学生、高校生から圧倒的な支持を得た。当時の東海地方のラジオ番組聴取率調査では当番組がトップで、小堀の発言が東海地方の流行を左右すると言われるほどの影響力があった[3]。小堀は当時から芸能人との交遊が広かった。当時、人気絶頂だったアイドルの田原俊彦、無名の存在だったドリームズ・カム・トゥルー[4] など、この番組に、有名無名の芸能人が多数、ゲストとして出演した。中には永井真理子の様に、当番組で小堀が強力にプッシュしたことによって、東海地方で人気に火が付き、全国区進出を果たしたアーティストもいた[5]

当時、平日夜間のCBCラジオは全国的に聴取が可能である事から、番組人気は全国的に広がり、雑誌『ラジオパラダイス』(三才ブックス)ではパーソナリティ人気投票で、小堀がベスト10の常連となり、当番組と連動したレギュラーコーナー「パラダイスKING」も設けられていた。

オープニング テーマは、ザ・ベンチャーズの「青い渚をぶっとばせ(Kickstand)」だが、実際に使われたものは、武川雅寛(ムーンライダーズ)のカバーバージョンである[6]。東海地方出身のアーティスト センチメンタル・シティ・ロマンス、小堀と親交がある原田真二が当番組のテーマソングを提供した。原田は「この番組が好きだから」という理由で、テーマソングを自主的に作って来た)[1]

この番組の手本となっている『てるてるワイド』に「名古屋で『てるてる - 』に似たラジオ番組を放送している」という投書が届いた。吉田照美は「○○大学 放送研究会の吉田」と称して、CBCに電話を掛けて、その番組内容を聞き出す様子を番組で流し、内容の類似さをリスナーにアピールして憤慨していた。最初に電話を掛けた時は対応したCBC社員に「照美さんでしょ?」と言われてしまい、最初から分かっていた事が判明すると吉田は一方的に電話を切ってしまった。後日、2度目の電話をした時は存在が判明する事無く番組内容を聞き出す事に成功した[1]

当番組は直前の『CBCドラゴンズナイター』のドラゴンズ戦の試合展開次第で番組が短縮放送となる事も少なくなかった影響で放送が短縮された事例が数多く発生したため、元来「スポーツ、特に球技がまるでダメ」とまで公言していた[7]。小堀は「野球の選手は『プロ』なんだから、速く終わってみろ!」などと聞き様によっては暴言とも取れる発言をしていた[8]。一方で『大相撲ハイライト』が同局で放送され、その影響で本場所開催中は放送時間が10分間 短縮される形となったため、小堀は野球と同様に嫌悪しており、相撲取りの事を「スポーツ でぶ野郎」などと称していた[9]

CBCテレビで当番組と同時間帯に放送した『ザ・ベストテン』(TBSテレビ)で小堀が追っかけマンを担当した時期はCBCの男性アナウンサーが番組の途中まで代打パーソナリティを務め、『ザ・ベストテン』の生中継終了後に小堀がレインボースタジオに駆け付けて、番組途中からパーソナリティを務める形を取った。小堀自身がザ・ベストテンの合間に本番組に出て進行したり、追っかけた歌手をそのまま本番組に引き込んでゲスト出演させたこともあった[5]

1989年10月2日からCBCテレビで開始される『CBCニュース通り 小堀勝啓の時代塾』(半年後の1990年3月に開始する小堀司会の『ミックスパイください』の原型となる番組)を担当することになったため、同年9月28日に終了。番組終了が決定するとリスナーに発表すると共にカウントダウンを始め、やり残したことがないか最後の総仕上げに入った[10]

最終回は21時からの生放送にもかかわらず、レインボースタジオの前には大勢のリスナーが駆け付けた。中には模造紙に大きく描いたメッセージを張って感謝の気持ちを伝えるリスナーもいた。当番組を放送する時間帯はレインボースタジオはシャッターを下ろしており外からは見えないが、当日は警備上開放が可能な23時までシャッターを開けてリスナーの気持ちに応えた。小堀は番組冒頭、21時の時報直後に別スタジオからピアノによる『イマジン』(ジョン・レノン)の生演奏を披露した。この時の盛況振りをCBCテレビの報道部が取材して、当日深夜放送のニュース番組『CBCニュース24』で取り上げた[5][11][12]

1995年12月15日(金)午後21時 - 12月16日(土)午後21時まではCBC 創立45周年記念番組『TALK RADIO45』を放送。その中の第1部と第2部(12月15日 21:00 - 24:00、12月16日 25:30 - 27:00)で復活した。

2013年11月28日(木)22:00 - 23:55に『伝説の深夜ラジオ復活祭』の一環として、一夜限りで復活した。
放送時間

放送開始当初(1982年10月)は毎週月曜 - 金曜 21:00 - 22:50に放送。1984年4月第2週より『今夜もシャララ ぽっぷるfeeling』の放送枠を吸収して、月曜?金曜 21:00 - 24:40に放送時間を拡大した。金曜のみ、4月第3週から別番組を放送。24:10までの放送に枠縮小。

1985年4月第2週より『ラジオでフライデイト 夜はこれから!』(パーソナリティ:伊藤秀志、パートナー:益川京子 → 永井恵 → 神野三枝)を開始。月曜 - 木曜帯の放送となった。
出演者
レギュラー


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