小千島列島
地理
諸島千島列島
隣接水域太平洋
島数12
主要な島色丹島
面積360.85 km2 (139.32 sq mi)
長さ100 km (60 mi)
最高標高412 m (1352 ft)
最高峰斜古丹山
小千島列島(しょうちしまれっとう)、または小クリル列島(しょうクリルれっとう、ロシア語: Малая Курильская гряда)は、太平洋にある列島。歯舞群島及び色丹島を千島列島に含める場合における呼称であり、千島列島の南端に位置し、色丹島、歯舞群島、および色丹島近傍にある複数の小島によって構成される[1]。水深の浅い南千島海峡により、大千島列島と分かれている。
小千島列島については日本やアメリカ合衆国の見解のように、北海道本島の属島との見方もある[2][3]。その場合は小千島列島・大千島列島という名称は使われず、大千島列島に相当する島々のみが「千島列島」と呼ばれる(大千島列島南部の国後島・択捉島の2島も北海道本島の属島として千島列島に含まれないことがある)。
ロシアが実効支配しており、同国は小千島列島・大千島列島の両方が日本国との平和条約で日本が放棄した「千島列島」に含まれると主張している。一方日本は小千島列島および国後島・択捉島は「千島列島」に含まれないとし、これらの島々を北方領土と呼び領有権を主張している。行政区画としては、ロシア側はサハリン州南クリル管区に、日本側は北海道根室振興局管区に所属すると主張している[4][5][6]。 列島の全長は約100キロメートル、総面積は360.85平方キロメートルであり、主要な6つの島と、ごく小さな複数の島々によって構成されている。地形はほぼ平坦で起伏が少なく、森林は事実上存在しない[7]。最高標高地は色丹島の斜古丹山 面積が1平方キロメートル以上ある島は、次の通り。 島名面積(km2)最高標高(m)北緯東経 2012年、ロシアは樺太および千島列島にある無名の島に対して命名を推進する地域プログラム「サハリンとクリル列島の地図の名称」を立ち上げた[8]。このプログラムの下、ロシア地理学会
地理
構成する島
色丹島264.1341243°48'146°45'
多楽島11.571643°38'146°19'
志発島58.722443°30'146°08'
水晶島12,921543°26'145°55'
勇留島10.324443°25'146°04'
秋勇留島2.353343°22'146°00'
海馬島153843°35'146°25'
無名の島
2014年、モスクワ国立測地学・地図学大学(ロシア語版)はロシア地理学会(英語版)支援を受けて、小千島列島にある多数の無名の島を訪問し、地名を提案した。秋勇留島北東のペチャルニイ岬の沖の島にはデレビヤンコ島(ロシア語版)という名が付けられた[13]。
2015年6月11日、サハリン州下院はロシア地理学会サハリン支部による命名提案を承認した[14] 。対象はサハリン州域内の多数の地形であり、小千島列島のグネチコ島、デレビヤンコ島、カピッツァ島、ファルフトジノフ島などが含まれた。