小公子セディ
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世界名作劇場
通番題名放映期間
第13作愛の若草物語1987年1月
- 1987年12月
第14作小公子セディ1988年1月
- 1988年12月
第15作ピーターパンの冒険1989年1月
- 1989年12月

小公子セディ
アニメ
原作フランシス・ホジソン・バーネット
監督楠葉宏三
脚本石森史郎
キャラクターデザイン櫻井美知代
音楽森田公一
アニメーション制作フジテレビ日本アニメーション
放送局フジテレビ系列
放送期間1988年1月10日 - 12月25日
話数全43話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『小公子セディ』(しょうこうしセディ)は、1988年1月10日から12月25日まで、フジテレビ系列で毎週日曜19:30 - 19:58(JST)に全43話が放送された、日本アニメーション制作のテレビアニメ。「世界名作劇場(ハウス世界名作劇場)」の第14作目に当たる。
概要

原作はアメリカの小説家・フランシス・ホジソン・バーネットの児童文学『小公子』。同シリーズの小公女セーラと原作者が同じである。タイトルが「セドリック」(Cedric)ではないのは、視聴者である子供に呼びやすくするためである。後年、小学館ジュニア文庫で刊行された本作品のノベライズ版では『小公子セドリック』となっている[1]

全体的に原作に準拠したストーリー設定になっているが、原作ではセディの父親が物語開始の時点で既に他界しているのに対し、本作品では新たに生前のストーリーが付与された。また、プロ野球中継やバラエティー特番などによる放送休止が相次ぐようになった影響から、本作品では放送回数が全43話と前年までと比べて少なくなっており、このため未使用となった伏線や設定があることを、後年発売されたDVDの解説でスタッフが言及している。こうした放送回数の減少傾向は本作品以降も、地上波テレビシリーズの終了まで続くこととなる。

オープニングはそれまでの世界名作劇場のオープニングに含まれている要素をすべて盛り込んだと演出した櫻井美知代が述べており、非常に季節感や動きのある美しい内容に仕上がっている。
あらすじ

ニューヨークのブルックリンに住むセディことセドリックは優しい両親や下町の友達に囲まれ、楽しい生活を送っていた。しかし、セディ(Ceddie)の父親ジェイムズが亡くなってしまう。ジェイムズの死を知ったセディの祖父ドリンコート伯爵はセディを跡継ぎにするため、イギリスに連れて来る。ドリンコート伯爵の方針で母親とも離れ離れに暮らさなければならなかったセディだが、その持ち前の明るさと思いやりで、伯爵の心を溶かしていく。
登場人物
主要人物
セディ / セドリック・エロル - 折笠愛本作品の主人公。愛称「セディ」[2]。無邪気で優しく思いやりのある7歳の少年で、誰とでもすぐに仲良くなる。伯爵や貴族の奥方相手でも自分の意見をはっきりと言う芯の強さも持ち合わせている。野球好きで、フルートが上手い。釣りも好きであるが、少し苦手らしい。7歳まではニューヨークで両親と3人で暮らすごく普通の家庭の子供であったが、叔父にあたるビービスや父ジェイムズが亡くなると、ドリンコ―ト伯爵の唯一の肉親となったセディが後継者としてイギリスへ招かれる。イギリスでは母アニーとの別居を強いられるも、おじいさんであるドリンコート伯爵を心から愛し、厳格なおじいさんを変えていく。イギリスへ来た当初は鬼伯爵の孫として村民に少し軽蔑されていたが、誰にでも親切に接するうちに村民達からも深く信頼されるようになる。
ジェイムズ・エロル
声 - 小川真司セディの父で新聞の編集社に勤めている。32歳。優しく、思いやりのある男性。フルートが上手い。また、絵を描くことが得意で、家には故郷であるドリンコ―トやセディを描いた絵が飾ってある。実はイギリスの貴族ドリンコ―トの家柄出身だが、10年前にインドへ海軍士官へ出ているところでアニーと出会い、伯爵の意に背いてアニーと結婚した。このことがきっかけで長らく伯爵との縁を切りアメリカ人としてアニーやセディと共にニューヨークで暮らしていた。兄ビービスがなくなった後ハヴィシャムに呼ばれドリンコ―トへ行くが、アメリカ人嫌いな伯爵にアニーとセディを認めてもらえず、そのままアメリカへ帰り今まで通り3人で暮らすことを決意する。ところが、その後まもなく過労が祟って心筋梗塞のため亡くなる。
アニー・エロル
声 - 宗形智子セディの母。とても優しく、気品がある女性。28歳。人助けで過労になり倒れるなど、人の好さのあまり無理をしてしまうことも度々ある。ジェイムズから習いフルートが吹ける。小さい頃に両親がなくなり、ボストンの孤児院で育つ。その後15歳の時にインドの老夫人に引き取られ、18歳の時にジェイムズと出会い、アメリカで結婚した。ジェイムズが亡くなった後、ハヴィシャムにセディをイギリスへ渡らせるよう迫られ最初は反発したが、セディの将来のため2人でイギリスへ行く決心をする。米国人嫌いの伯爵のため、セディとの別居を強要されてしまうが、その事実を従容として受けとめ、伯爵を義父として立て仰いでいる。ドリンコ―ト伯爵夫人の容姿と似ており、ドリンコート邸にそっくりの肖像画があった。モーダント司祭と一緒に貧しい村民のため病人がいる家や子供に手がかかる家を回って面倒を見ており、村民達から尊敬されている。
ドリンコート伯爵 / ジョン・アーサー・モリヌクス・エロル
声 - 渡部猛セディの祖父でジェイムズの父。厳格な癇癪持ちで、不満があるとステッキを投げつけガラスや壺を割ることもしばしばある。持病は痛風である。アメリカで自分の意にそぐわない結婚をしたジェイムズを勘当していた。ビービスが亡くなるとハヴィシャムに命じてジェイムズをイギリスへ連れ戻すも、最初はアニーとセディに会おうとしなかった。ジェイムズが亡くなった後は唯一自分の血を引くセディを跡継ぎとしてやむなくイギリスへ招いた。当初はアメリカ育ちで話好きのセディに嫌悪感を示すが、セディの無邪気さと純粋な優しさに心を動かし、セディに深い愛情を抱くとともに思いやりも持つようになる。米国人嫌いのためセディとアニーの別居を強要するが、ある事件で気が変わり、屋敷で一緒に暮らすことを認めた。
ウィリアム・ハヴィシャム
声 - 阪脩ドリンコート伯爵家の顧問弁護士。伯爵に忠実で、常に冷静である。ニューヨーク編ではドリンコ―ト伯爵の跡を継がせるためジェイムズ(ジェイムズ没後はセディ)をイギリスへ連れていくため執拗にエロル家周辺をうろつくなど強引な面も持つ。調査によりミンナの経歴とトムがビービスの子供でないことを明らかにした。
ニューヨーク編
近所の住民
キャサリン
声 -
佐久間レイセディのニューヨーク時代の友達で、セディの姉貴分のような存在である。父親はいない。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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