小公女セーラ
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この項目では、世界名作劇場のアニメ作品について説明しています。TBSのテレビドラマについては「小公女セイラ」をご覧ください。

世界名作劇場
通番題名放映期間
第10作牧場の少女カトリ1984年1月
- 1984年12月
第11作小公女セーラ1985年1月
- 1985年12月
第12作愛少女ポリアンナ物語1986年1月
- 1986年12月

小公女セーラ
アニメ
原作フランシス・ホジソン・バーネット
監督黒川文男
脚本中西隆三、椋露地桂子
キャラクターデザイン才田俊次
音楽樋口康雄
アニメーション制作フジテレビ日本アニメーション
放送局フジテレビ系列
放送期間1985年1月6日 - 12月29日
話数全46話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『小公女セーラ』(プリンセスセーラ)は、1985年1月6日から12月29日まで、フジテレビ系列で毎週日曜19:30 - 20:00(JST)に全46話が放送された、日本アニメーション制作のテレビアニメ。「世界名作劇場(ハウス世界名作劇場)」の第11作目に当たる。英語表題は"A Little Princess Sara"。また表題の『小公女』には『プリンセス』というルビがふってあるため『プリンセス・セーラ』とも呼称される。

昭和60年度厚生省児童福祉文化奨励賞、昭和60年度文化庁子供向TV用優秀映画賞受賞。
概要

原作はフランシス・ホジソン・バーネット(バーネット夫人)の児童文学『小公女』(A Little Princess)。それまで全体にソフト路線だった「世界名作劇場」シリーズの中にあって、いじめを扱うなど異彩を放つ作品となっている。原作ではセーラが7歳でミンチン学院に入学してから、およそ7年間の話であるのに対し、10歳で入学してからの1年間程度の話になっているなど、本作品でも各キャラクターの設定やストーリーに原作との相違点が見られる。登場人物ではベッキーやラビニアの扱いが大きくなっている他、セーラの味方としてオリジナルキャラクターのピーターが配置された。登場人物の年齢差も異なり、原作ではセーラとラビニアの年齢差は6歳(本作品では3歳)、セーラとベッキーの年齢差は5歳(本作品では同い年)で、いずれもセーラよりも年上である。

本作品より、ハウス食品[1]の単独提供となり[2]、これに伴ってシリーズ名も前述の通り表記されるようになった。また、本作から提供は各作品の主人公が読み上げるようになり、1994年放映の『七つの海のティコ』の第9話まで継続される。本作品では「世界名作劇場」のアバンタイトルの「ハウス食品」ロゴはテロップで別乗せしていたため(これとは別にブルーバックで提供クレジットも表示)、前述のノンスポンサー期間や系列外局での番組販売扱いの遅れ放送(ハウス食品と地元企業の複数社提供を含む)でもそのまま流用できる形になっていた。

本放送当時に、「ハウス食品」ロゴがテロップで別乗せしたのも、「世界名作劇場」のロゴが極太丸ゴシック体で書かれたのも、この作品のみである。
あらすじ

時は19世紀の後期。1885年、10歳のイギリス人少女、セーラ・クルーは、インド富豪である父、ラルフ・クルーの一人娘としてなに不自由のない生活を送っていたが、寄宿学校に入学するため父の故郷であるロンドンにやってくる。父の希望もあり、入学したミンチン女子学院では特別寄宿生として優遇されるが、それを自慢する事もなく、母を亡くして寂しがるロッティの母親代わりになったり、田舎から雇われて来たメイド・ベッキーの不始末を庇うなど、持ち前の優しさで人気者になる。ところが、それまで生徒達のリーダー的立場であったラビニアと、貧しい育ちから成り上がったミンチン院長のコンプレックスを刺激する形になってしまい、2人から嫉妬や悪意、憎悪に満ちた根深い感情を抱かれるようになる。

セーラの11歳の誕生祝いの最中、インドにいる父が破産の末、熱病により死去したという知らせがもたらされる。ダイヤモンド鉱山への投資などを回収出来なくなった事に激怒したミンチン院長はセーラを学院から追放することを考えるが、世間体を考慮し、学院の使用人として無賃金で働かせる事にする。屋根裏部屋に移されたセーラは、使用人たちやラビニアらによる執拗ないじめを受けながらも、ベッキーやアーメンガードを始めとする心ある味方に支えられてゆく。

そんな中、学院の隣の屋敷にクリスフォードという紳士が越して来る。彼もインド在住のイギリス人だったが、病気の療養、そしてある少女を捜すためにロンドンに居を移したのだった。クリスフォードはある事からセーラに関心を抱き、使用人に命じて夜間にこっそりと豪華な食事を届けさせる。しかし、この『魔法』はミンチン院長の知るところとなり、セーラは窃盗の疑いを掛けられて屋根裏部屋を追い出され、馬小屋で寝泊まりさせられるようになる。学園でハロウィンパーティーが行われた日、ラビニア達のロッティに対するいたずらが原因で、ジャック・オー・ランタンの火から馬小屋が火事になる。セーラは放火犯に仕立て上げられた挙句、ミンチン院長によって学院を追放される。

行き場を無くしたセーラは、もともと専属の御者だったピーターの家に居候しつつ、街頭でマッチ売りを始める。一方、ミンチン女学院には差出人不明のセーラ宛の贈り物が届けられ、ミンチン院長はアメリアに命じてセーラを学院に戻す。その豪華な贈り物から、「セーラを支援する富豪」の存在を感じ取ったミンチン院長は態度を豹変させ、セーラに優しく接するようになる。

やがてセーラは、屋根裏に舞い込んだクリスフォード邸のサルを返すため、クリスフォードの屋敷を訪れることになり、そこで、贈り物の主がクリスフォードであること、クリスフォードが捜していた盟友ラルフの娘がセーラであることが判明する。実はラルフの死後にダイヤモンド鉱山は成功し、ラルフへの破産宣告もクリスフォードにより差し止められ、セーラに莫大な遺産と世界有数のダイヤモンド鉱山の発掘経営権の半分が遺されていた。そして、ラルフの盟友クリスフォードの莫大な財産も後継ぎがいないため全てセーラに譲り渡されることになる。セーラを連れ戻そうとクリスフォード邸を訪れたミンチン院長は事実を知って驚愕した。


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