『小さな水車』(ドイツ語: Moulinet)作品57は、ヨーゼフ・シュトラウスが作曲したポルカ・フランセーズ(フランス風ポルカ)。
邦題長らく風車系の邦題が主流だったが、実際は山の谷川にかかる水車を表現したものらしい
「Moulinet」には水車と風車の二つの意味があり、この曲の邦題は長らく統一されていなかった。これまで使われてきた代表的な邦題を以下に列挙する。
『風車[1]』
『小さい風車[2]』
『小さな風車』
『水車』
『小さい水車』
『小さな水車』
最近では「風車」ではなく「水車」が正しいと認識されつつあり、近年の日本ヨハン・シュトラウス協会は『小さな水車』を用いている。よって、当記事では『小さな水車』を正式なものとする。
楽曲解説ウッドブロック
『鍛冶屋のポルカ』と並んで、ヨーゼフ・シュトラウスの代表的なポルカ・フランセーズとして知られる。ウッドブロックを用いて、粉を突く杵の音のリズムが刻まれる。
1858年7月26日、ウンガー・カジノ(Ungers Casino)において初演された。
冒頭部お使いのブラウザーでは、音声再生がサポートされていません。音声ファイルをダウンロードをお試しください。
ニューイヤーコンサートウィーンフィル・ニューイヤーコンサートへの登場歴
開催年指揮者備考 音楽・音声外部リンク
1941年クレメンス・クラウス
1950年クレメンス・クラウス
1957年ヴィリー・ボスコフスキー
1959年ヴィリー・ボスコフスキー
1961年ヴィリー・ボスコフスキー
1972年ヴィリー・ボスコフスキー
1979年ヴィリー・ボスコフスキー
1989年カルロス・クライバー
2007年ズービン・メータオーストリア放送協会によるTV放送・DVD等では水車の映像付き
出典^ 小川(1975) p.254
^ 井上(1985) p.238
参考文献
小川昂『洋楽索引――作曲者と原題と訳題を引き出すための』民音音楽資料館、1975年11月。
井上和男『クラシック音楽作品名辞典』三省堂、1985年。
若宮由美「 ⇒ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート 2013 ヨーゼフ・シュトラウスのためのニューイヤーコンサート 曲目解説」から〈糸を紡ぐ女〉
CD『ヨーゼフ・シュトラウス・ポルカ集/ボスコフスキー指揮』解説書より「風車」(解説:保柳健)
外部リンク
全曲を試聴する
Moulinet-Polka
⇒Josef Strauss Moulinet Polka / Polka francaise op. 57 (1858) - ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団(WJSO)による解説。