小さき者からのSOS
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小さき者からのSOS
Night Terrors
ドクター・フー』のエピソード
人形
話数シーズン6
第9話
監督リチャード・クラーク(英語版)
脚本マーク・ゲイティス
制作サンネ・ウォーレンバーグ(英語版)
音楽マレイ・ゴールド
作品番号2.4
初放送日 2011年9月3日
2011年9月3日
2016年9月1日
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「小さき者からのSOS」(ちいさきものからのSOS、原題: Night Terrors)は、イギリスSFドラマドクター・フー』の第6シリーズ第9話。2011年9月3日に BBC OneBBCアメリカで初放送された。脚本はマーク・ゲイティス、監督はリチャード・クラーク(英語版)が担当した。

本作では異星人のタイムトラベラー11代目ドクター(演:マット・スミス)と彼のコンパニオンのエイミー・ポンド(演:カレン・ギラン)およびローリー・ウィリアムズ(演:アーサー・ダーヴィル)が、ほとんど全ての物、特に寝室のクローゼットを怖がる8歳の少年ジョージ(演:ジェイミー・オラム)の家を訪れる。ドクターがジョージの父アレックス(演:ダニエル・メイズ)と議論していると、エイミーとローリーは人間サイズの人形が潜むドールハウスに閉じ込められてしまう。

「小さき者からのSOS」は人形に対するゲイティスの恐怖心にインスパイアされており、登場する人形は恐怖を演出する粗雑な外形にデザインされた。本作は当初予定されていた第6シリーズの前半から後半へ移され、シリーズのストーリー・アークに合うように変更する必要が生じた。撮影はシリーズで最初に行われており、2010年9月にレッドクリフ(英語版)とダイラム・パーク(英語版)でドールハウスの内装が撮影された。イギリスでの視聴者数は707万人を記録し、批評家からのレビューは賛否両論であった。雰囲気とビジュアルの観点からは称賛を受けたが、ストーリー・アークに重要なエピソード「ヒトラーを殺そう!」の翌週であったため、包括的なシリーズの物語へのインプットが欠けているという批判もあった。
連続性

ドクターは自身の幼少期の童話として『白雪姫と7つの鍵』『3匹のソンターラン』『裸のダーレク皇帝』を挙げており、これらは1974年の演劇 'Doctor Who and the Daleks in the Seven Keys to Doomsday[1]と、番組に何度も登場する敵ソンターランと皇帝ダーレクに言及している[2]。また、彼は紅茶とジャムクッキー(ジャミードジャーズ(英語版))が好みである旨を述べており、これはゲイティスが以前に執筆したエピソード「ダーレクの勝利」に由来する[2][3]
製作
脚本「小さき者からのSOS」の人間大人形はドイツオランダの peg wooden doll を元としている。

脚本家マーク・ゲイティス曰く、彼はいつも人形を怖がっており、『ドクター・フー』で人形がこれまで使用されていなかったことに驚いた。彼は特に peg wooden doll に興味を示し、「ふさわしい悪夢だ」と述べた[4]。ゲイティスのBBCでのテレビシリーズ Funalnd には以前ダニエル・メイズがゲスト出演しており、ゲイティスはわざと Funland でのキャッチフレーズとして Maybe later というフレーズを台本に挿入した。しかし、メイズはそれに気付かなかった[4]。エピソードタイトルは元々 "What Are Little Boys Made Of? であった[5]

本作は第6シリーズの第4話として撮影されシーズン前半の予告編にも登場したが、物語の多様性を残すために第6シリーズの前半から後半へ移され[6]、マダム・コヴァリアンの登場シーンの削除などエピソードに小さな変更が加えられた[1]。オリジナルの最終シーンは却下され、シリーズのストーリー・アークに合う新しい結末が執筆された[7]。本作には童歌も登場する。筆頭脚本家のスティーヴン・モファットはドクターの死を匂わせたく、ゲイティスに童歌を執筆するように依頼した。完成した歌についてモファットは「遥かに素晴らしい」と絶賛した[8]。童歌の別バージョンは「子連れのコンパニオン」とシーズンフィナーレ「ドクター最後の日」でも登場した[9][10]
撮影

本先は2010年9月[11]に第6シリーズで最初に撮影された[7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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