将棋類の一覧(しょうぎるいのいちらん)は、将棋に類する盤上遊戯の一覧である。 江戸時代までに考案され、現在はほとんど指されることがなくなった将棋を総称して「古将棋」と呼ぶ。 中国の象棋(シャンチー)を源流として、15世紀までに沖縄へ伝わった。木の枝を輪切りにした「タマ」と呼ばれる円形の駒(直径5 cm・厚さ2 cm程度)7種類16個と、40 - 50 cm四方の折り畳み式盤を使い対戦する。相手のタマを取っても持ち駒にできない、先手はブーサー(沖縄式じゃんけん)で決めるといった独特のルールがある。3人以上で戦う「クーフェー」という派生ゲームもある。太平洋戦争後は徐々に廃れ、21世紀には競技人口が高齢者を中心に数十人に減っていた。入門書『はじめての象棋』(編集工房東洋企画)が2011年刊行されるなど、近年は教室の開設、関連資料の収集・保存による再興の動きが出ている[1]。 将棋(本将棋)と同じ盤・駒を用い、ルールが異なるゲームについては変則将棋を参照。
伝統的な日本将棋
古将棋
原将棋(8×8マス、あるいは 9×9マス) - 現在の本将棋(下記参照)から飛車と角行を抜いた将棋。ただし8×8盤は不明。
平安将棋(8×8マス、9×8マス、あるいは 9×9マス)
平安大将棋(13×13マス)
小将棋(9×9マス。本将棋に醉象を加えた将棋)
朝倉象棋(持ち駒の再利用ができる小将棋)
小象棋(醉象・猛豹のある小将棋)
中将棋(12×12マス)
大将棋(15×15マス)
天竺大将棋(16×16マス)
大大将棋(17×17マス)
摩訶大大将棋(19×19マス)
泰将棋(25×25マス)
大局将棋(36×36マス) - 最大の将棋
和将棋(11×11マス) - 江戸時代に発案
禽将棋(7×7マス) - 江戸時代に発案
広将棋(19路×19路) - 碁盤と碁石を使う将棋。荻生徂徠が考案したとされる。
白溝戯 - 江戸時代に堀麦水が発案。
古将棋が紹介されている書籍
象戯図式
諸象戯図式
象棋六種之図式
沖縄将棋(象棋=チュンジー)詳細は「チュンジー」を参照
クーフェー - 「わう・しい・さん・ちい・うま・ふわー」[2]の6種の駒を手に隠し持ち、参加者が同時に出し合って見せ、最も強い駒を出した者が、出された場の全てを取る遊戯[3]。
現代の将棋とその変形
将棋(本将棋)(9×9マス)
どうぶつしょうぎ(3×4マス)- 考案者は北尾まどか女流初段。幻冬舎エデュケーション
ごろごろどうぶつしょうぎ(5×6マス)- 北尾まどか女流初段監修。日本将棋連盟で、将棋の入門として広く遊ばれていた5656将棋がベースとされている。幻冬舎エデュケーション
おおきな森のどうぶつしょうぎ(9×9マス)- 将棋の駒をどうぶつしょうぎ風にしたもの。ルールは本将棋と同じ。幻冬舎エデュケーション