将太の寿司
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将太の寿司
ジャンル
料理漫画少年漫画
漫画:将太の寿司
作者寺沢大介
出版社講談社
掲載誌週刊少年マガジン
レーベル講談社コミックス
発表期間1992年37号 - 1997年16号
巻数全27巻
漫画:将太の寿司?全国大会編?
作者寺沢大介
出版社講談社
掲載誌週刊少年マガジン
レーベル講談社コミックス
発表期間1997年 - 2000年34号
巻数全17巻
漫画:将太の寿司2 World Stage
作者寺沢大介
出版社講談社
掲載誌イブニング
レーベルイブニングKC
発表期間2013年28号 - 2015年10号
巻数全4巻
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『将太の寿司』(しょうたのすし)は、寺沢大介による日本漫画作品(料理漫画)。この項目では、続編『将太の寿司?全国大会編?』(しょうたのすし ぜんこくたいかいへん)、次世代編『将太の寿司2 World Stage』(しょうたのすしツー ワールド・ステージ)についても扱う。
概要

東京世田谷区にある名店・鳳寿司で働く少年・関口将太が、創意工夫を凝らした寿司によってトーナメント方式の『寿司職人コンクール』を勝ち進み、日本一の寿司職人となることを目標に奮闘する物語である。料理勝負の合間に登場人物の人間ドラマや食材を探し求める短編のエピソードが挿入され、交互に展開する作品構成は『ミスター味っ子』を踏襲している。物語の時間軸は3年間であるが、トーナメント(対戦)が長丁場に続くこととなり、1年弱で完結した前作『WARASHI』を大幅に上回る長期週刊連載の要因となった。また、全国大会編からはアニメ版『―味っ子』よりフィードバックさせた派手なリアクションシーンも多く描かれた。

第1作第1期の後半(1994年後半・KCコミックス16巻付近)より人物線画が細くなり、頭身が上がるなどのタッチの大幅な変化が起こる。設定変更ではないものの、将太らの外見がそれまでとは別人のように変化している。

第1作第1期の『将太の寿司』は1992年から1997年の『マガジンSPECIAL』および『週刊少年マガジン』(共に講談社)誌上で連載し、単行本は全27巻。短期間の休載後、第2期『将太の寿司?全国大会編?』が1997年から2000年12月にかけて『週刊少年マガジン』に連載され完結、単行本は全17巻。2002年に講談社漫画文庫化され、第1期は全14巻、第2期は全8巻刊行。マガジンKC版は全巻電子書籍化されている。

第1作は第20回講談社漫画賞少年部門を1996年に受賞。同年を中心にテレビドラマ・ノベライズなど各種メディアでも展開された。2013年9月時点でシリーズ累計部数は1300万部を突破している[1]

2013年から2015年にかけて、将太の息子ら次世代の寿司職人が活躍する第2作『将太の寿司2 -World Stage-』がイブニング(講談社)で連載。

2016年8月発売のビッグコミックオリジナル すじ増刊小学館)にて作者によるエッセイ漫画『ネタもご縁も一期一会 『将太の寿司』の製作裏話』が掲載。本作は工富保の企画によって作品化され、寺沢自身は当時料理ものから離れたかった様子や、1カットのみであるが1作目の関口将太が描き起こされている。また、同誌のコラム『寿司とマンガのおいしい関係(南信長)』では、“寿司職人を主人公とする嚆矢となった作品”と記されている。

韓国でも評価が高く、1999年にLGグループが社員必読書に指定した[2]他、韓国ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』の原作者が本作から料理勝負の着想を得ている。
あらすじ
『将太の寿司』(マガジンSPECIAL連載)

『マガジンSPECIAL』1991年9号?1992年5号に連載。全7話。巴寿司・小樽の面々・佐治やシンコなどの存在しないパイロット版。将太は東京の高校2年生で陸上に打ち込んでいたが、父親が入院し家計を支えるために3年への進級間際に中退し、寿司職人を目指す設定になっている。大政・親方も既婚であり妻子を持っているが後の連載版とは異なった家族構成になっている。KCコミックスでは1巻から2巻、文庫版では14巻に収録されている。前述の通り全7話連載されたが、KCコミックス版では6話までの収録となっており文庫本には最終話が収録されている。マガジンSPECIAL版のメインとなる全日本寿司技術コンクールのエピソードは6話で完結しているが、この最終話はコンクール後のエピローグ、そして最後の2ページにSPECIAL版と週刊少年マガジン版の橋渡しとなる寺沢とアシスタントのやり取りが描かれている[3](寺沢がアシスタントに鳳寿司に連れて行かされるが、シャッターが降りており「誠に勝手ながら将太の寿司は七月より週刊少年マガジンに移転させていただきます。尚 準備の関係上 五月・六月の二ヶ月は休業いたします」の張り紙が貼られている)。

東京の名店「鳳寿司」の追い回し(雑用係)として働く関口将太と、彼を取り巻く職人たちのドラマを描いた短編・中編集となっている。最終エピソードである大政の寿司握りコンテスト出場から独立までの話には、今後の週刊連載での縦糸となる「寿司バトル漫画」の骨格がみられる。また初回から最終話までの中で、マグロ尽くしや魚の目利きが勝敗を左右するエピソード、手数の差を克服するエピソードなど後の週刊誌での連載の重要な役割を果たすアイディアも既に垣間見ることが出来る。
『将太の寿司』(週刊少年マガジン連載)

『週刊少年マガジン』に連載。舞台は北海道小樽から始まる。中学3年生の将太の実家は「巴寿司」という寿司店を営んでいたが、巨大チェーン店の「笹寿司」による度重なる嫌がらせのせいで最低の材料しか手に入らず、店は廃れていた。将太は笹寿司の鼻をあかすために「寿司握りコンテスト」の出場を父・源治に提案し、源治はネタを獲るために漁船に乗り込むが、笹寿司の謀略による転覆で重傷を負う。代わりにコンテストに出場した将太は、東京の名店「鳳寿司」の親方である鳳征五郎に職人としての心がけを認められ、高校には進学せず(中卒)一人前の寿司職人になるため単身東京へ向かう。

鳳寿司にて修業を続ける将太に、征五郎親方は「新人寿司職人コンクール」出場を勧める。先輩・佐治安人との出場権を賭けた四番勝負に将太は勝利し、佐治は将太に敗れはしたものの、目標であった「ツケ場に入って寿司を握る」許可を得たが「入りたての新人に負けたとあってはメンツが立たない」と言い残して鳳寿司を去っていった。強敵たちとの戦いをくぐり抜ける最中、再び登場した佐治によって将太は、この大会が全国新人寿司職人コンクールの東京大会(全国大会の予選)であったことを知らされる。

決勝戦・プレーオフと勝ち進み全国大会への切符を手に入れ、将太はついに鳳寿司のツケ場に立つことを許された。未だ見ぬ寿司職人との戦いを、そして京都代表・佐治安人との再戦の日を待ちながら、将太は寿司を握るのであった。
『将太の寿司?全国大会編?』

『将太の寿司』に引き続き、『週刊少年マガジン』に連載。全国大会に参加した将太を待ち受けていたのは、孤高のハイパー寿司職人・大年寺三郎太を始めとする圧倒的なライバル達、強化される勝負の課題、そして笹寿司の魔手であった。

笹寿司の一人息子・笹木剛志は、将太の行く先々に待ち受けて材料を買い占めるなどの妨害を行い、またコンクールの勝利と将太の破滅の為に「笹寿司四包丁」なる凄腕の職人たちをも雇っていた。数々の苦境を跳ね返し、将太はより強靱な職人へと成長する。終盤、笹寿司との対決に勝利し、日本一を勝ち取り帰郷。家族で巴寿司を再建させ大団円を迎えた。
連載終了後の読切
韓国編

『週刊少年マガジン』2000年44号に掲載された読切作品。当初は『全国大会編』に組み込む予定であったが、諸事情により果たせなかった(全国大会決勝戦でその設定があったことがうかがえる)。『全国大会編』最終巻(KCコミックス17巻・文庫8巻)に併載。

かつての悪事によって業績が悪化した笹寿司が奮起しようと韓国へ進出したものの結果が思わしくなく、最終回で将太と和解した笹木剛志がかつての宿敵だった将太に助けを求めたところ将太はそれに応じて韓国へ向かった。そこで雑用に不満を持つ新入り職人の泰志(テジ)と共に新しい食材を求めて奔走する。
創刊50周年特別編

『週刊少年マガジン』50周年特別企画として2008年19号に掲載された読切作品。連載終了から8年が経過しているため同時期に連載していた『ミスター味っ子II』同様に作画タッチが大幅に変化している。連載終了時点から3年後が舞台で、将太と久美子夫妻と、舅になった源治の物語が描かれている。こちらは2023年現在、単行本などには収録されていない。
『将太の寿司2 World Stage』

『イブニング』2013年20号?2015年10号まで連載。『マガジン』での読切からおよそ18年が経過してからの世界を描く。鳳寿司本店の2代目親方となった佐治安人の下で修業する、将太の息子・関口将太朗と、安人の息子・佐治将太。そこにフランス人の寿司職人・ダビッド・デュカスが現れる。
登場人物

カッコ内は異名/読み仮名(異名の無いキャラクターは読み仮名のみ)。
鳳寿司
関口将太(せきぐち しょうた)
本作の主人公。
北海道小樽市の寿司屋「巴寿司」の長男。連載版は小樽市立北陽中学3年生として登場し、笹寿司の妨害で荒れた生活を送る父・源治を気に掛けて自分には何ができるのか深く悩んでいたが、街中のポスターで知った「小樽寿司握りコンテスト」へ笹寿司の謀略で重傷を負った父親の代わりに出場し、家業を継ぐ決心を固め、コンテスト終了後の鳳征五郎のスカウトもあり中学卒業と同時に東京の「鳳寿司」へ修業に入る。同級生の久美子に好意を抱いており、卒業後は遠距離恋愛の仲となる。源治や征五郎を非常に尊敬している。一人称は「僕」。技術や知識の習得に余念がなく、経験の浅さを創意工夫と努力で補うことを得意とする。笹木以外のクラスメイトからも慕われ、何度となく中学の同級生に助けられている他、笹寿司の横暴に苦しむ人々にとって彼の存在は希望となっている。修業入り後は家族・同級生や慎吾以外とはタメ口は使わず敬語で話している。『全国大会編』では東京代表として参加し、数多くの寿司職人達と誇りを賭けたコンクールを勝ち抜き、ついに優勝を果たす。鳳寿司での修業を終えて巴寿司へ錦を飾り、大団円を迎えた。『全国大会編』の3年後を描いた2008年の読み切りでは、久美子と結婚し巴寿司の若旦那として切り盛りしている。久美子とは夫婦水入らずの仲で妊娠(後の将太朗)が告げられて父親になる予定。『全国大会編』最終話で和解した笹木との関係も北海道に進出する東京のチェーン寿司店の手口を「汚い」と評する彼に対し「お前が言うな」と的確なツッコミを入れており、『全国大会編』までの険悪な関係は感じられない。『2』では40歳の落ち着いた中年。顔に多少皺はあるがかつての面影を残している。巴寿司2代目として将太朗を巴寿司のツケ場に入れて育てていたが、佐治を伝って鳳寿司へ修業に行かせた。また、佐治ともども日本寿司協会の会長職を要請されたが固辞している。20年以上の寿司職人人生で未だに「これだ!」と思う寿司が握れていないとの事で、更なる高みを目指している。マガジンSPECIAL版では、陸上競技に打ち込む恋愛感情に鈍感な東京に住む高校2年生だったが、父親が倒れ家計を支えるために高校3年目前で中退し、鳳寿司で働き1年が経過した19歳。追い回しで手一杯の日々を送っていたが、好意を伝えられずに別れた藤原美智子との再会により寿司作りに奮起する。一人称は「オレ」。ドラマ版では、北陽高校卒業後に小樽から上京して寿司の世界に入るという設定であり、多少やんちゃな性格で血の気が多い部分があり、鳳寿司に入ってから親方が病気で倒れたり笹寿司の嫌がらせが始まった為に佐治からは一方的に敵視されていた。「日本一!」を決め台詞に持つ。
小畑慎吾(シンコ / おばた しんご)
鳳寿司の追い回しかつ雑用係で、将太よりは半年ぶん先輩。将太にとっては苦しい修業の中、苦心を分かち合える盟友である。鳳寿司では「コハダになっていない」という意味合いで、名前をもじって「シンコ」と呼ばれている(なお作中でシンコを下魚とみなすシーンがあるが、実際には高級寿司ダネ)[注 1]山口県の農家出身。追い回しとしての仕事には手抜きがなく誠実だが、精神的に脆い面があり、将太に対する劣等感や失敗を佐治に咎められたことを気に病んで逃亡したり、お客に出すためのウニの管理を誤り上得意客を失うという失態を晒し、(親方にクビを告げられた場合は)店を辞めようとした。将太の説得により鳳寿司に復帰した後は職人になるため一層の努力をしている。その仕事ぶりと心意気は征五郎に「上得意のお客様を失うよりも慎吾を失うことのほうが遥かに辛い」と言わしめるほどで『全国大会編』ではその成果を見せ、コンクールにも出場。1回戦で溶けたウニを使うというハンデの中で溝口の柏手を出させる寿司を作り、満点トップ通過するも2回戦で敗退した。連載の最終回ではその仕事が実を結んで、ツケ場に立った。『2』では第一線の寿司職人として鳳寿司のツケ場に立っており、若手のホープとして期待されている。20年が経過して「GENESIS(ジェネシス)」に敵愾心を持つほどの意地っぱりになった。ドラマ版では半人前扱いされて辛い思いをするシーンが増えた一方、必死の努力の末に笹切りを作る包丁技術を披露した。
吾子飛男(あこ とびお)
将太の後に入ってきた鳳寿司の追い回し。素行不良で高校を中退し、母親からの要望で鳳寿司に入ってきた。甘やかされて育ったため[注 2]に当初は自分勝手でこらえ性がなく、ジャンクフードばかり食べていたため寿司の味が分からない、隠れて煙草を吸う、失敗に仕事中飲酒をするなど、問題の多い少年であったが、煙草は母親の命を掛けた説得[注 3]でやめた。その後も将太や先輩のフォローや叱咤によって職人として成長し、「天下の鳳寿司のパシリ」を自認するようになる。『全国大会編』では将太の助手を務めることが多い。タレントとして芽が出ずにやさぐれていた先輩・北岡を「叩いて香りを立てた紫蘇の実と歯ごたえがよくなるように切った刺身のツマ(大根)をシソの葉で巻いた」物を食べさせて「努力すれば普段は大したことなくても直に芽が出る」と立証させて立ち直らせるなど、将太や大政からも「いい刺身のツマになった」と褒められるほどになった。最終回では佐治の指導で雷を落とされながら、魚の捌き方の特訓中の様子が見受けられた。『2』ではツケ場に立っており、慎吾共々若手のホープとして期待を寄せられている。お調子者の性格は相変わらず。「GENESIS(ジェネシス)」の経営に同調して慎吾からタコ殴りにされた。
鳳征五郎(おおとり せいごろう)
当代の名人と言われた鳳寿司の親方。創業者ではなく婿入りして店を継いだ。話によって五代目だったり六代目だったりしている(創業70年で五代目または六代目であることから代替わりが多かったことが窺える)。征五郎本人も身体の衰えによって既に一線を退いており、将太がツケ場に立ってからはほとんど寿司を握らなくなる。ただし、その握りは今なお岩崎民次が褒め称えるほどのもの。将太が初めて作ったマグロ尽くしに感動し、自身の店への入門を勧めた。当時の鳳寿司は少々客入りが悪く、新しい従業員を雇う余裕はなかったため大政小政の反対を押し切ってのスカウトだった。その後は、厳しくも温かく将太を鍛える。温厚な性格で、将太に限らず鳳寿司の面々を厳しくも暖かく見守り、指導するが、初期には責任を取って店を辞めるという慎吾の頭を軽く拳で叩いたり、将太と佐治の勝負で大政に賭けを持ちかける小政を(ギャグシーンだが)タコ殴りにするシーンも見られた。鳳寿司の慰安旅行では、女湯を覗こうとした飛男に桶を投げ付けている。『全国大会編』にて右手の痺れから白魚の尾を折ったことで引退を決意し、大政小政の独立に合わせて店を畳む予定だったが、鳳寿司に戻った佐治を親方へ迎えたことにより安心して隠居生活を送る一方、岩崎民次の熱望によりその跡を継いで「全日本寿司協会会長」のとなり、その初仕事として佐治と将太の決勝戦の審判を務めた。『2』では全日本寿司協会会長を退任して隠居生活を送っている。現役時代に患った病は回復していないが足腰は問題ないらしく、妻と自由気ままに旅行をするなど今の生活を楽しんでいる。ドラマ版では厳しさが強くやや頑固なイメージがある。マガジンSPECIAL版では本編よりも厳つい顔つきの頑固職人で、一人称が「あし」だったり、将太に対してもよく手が出ていた。コンクールで優勝した大政に「政寿司」の暖簾を贈っている。
藤田政二(大政 / ふじた せいじ)
親方に次ぐ年長の職人。「大政(おおまさ)」または「政(まさ)」と呼ばれている。マガジンSPECIAL版での年齢は35歳。作中ではあまり料理の腕を振るうシーンは無いが、鳳寿司での「盛り込み」(いわゆる職人お任せの寿司の盛り合わせ)の制作が許されている職人は征五郎以外では彼だけであり、その腕は確か。体が大きく厳ついため怖く思われがちだが、普段の性格は温和そのもので、10年前に客が苦境から子供とともに死のうとしている事を見抜き、イクラ親子丼をサービスとして出し、鮭の親としての偉大さを語って自殺を止めたことがある。既婚で娘が1人いる。『全国大会編』の最終回にて「下北沢 鳳寿司」としての屋号を引き継ぎ下北沢で独立。前述のように温和な性格だが、一旦怒り出すと凄まじい剣幕で周囲を震え上がらせる。コンクールでは、観客席からたびたび将太を馬鹿にしていた「船津」と「渋田」に制裁を加え、会場の外まで殴り飛ばすという(ギャグ)シーンもある。『2』では娘・みのりの夫を婿に迎え二人で「下北沢 鳳寿司」を繁盛させている。マガジンSPECIAL版後半は彼の鮨大会出場がメインとなっている。また、片手一回だけで鮨を握る「小手返し一手」も実は習得しているが、鳳寿司入店直後に親方の前で披露したところ怒られ、「今度やったらクビだ」と釘を刺されているため将太の前でこっそり一度披露しただけ。ドラマ版では動物園とダジャレが好きな設定が追加されている。終盤で一度独立するも、資金提供者の独断により店を笹寿司のチェーンにされていたため店を辞め、再び鳳寿司に戻っている。
岡村秀政(小政 / おかむら ひでまさ)
大政と並んで鳳寿司を支える職人。「小政(こまさ)」または「秀(ひで)」と呼ばれる(ドラマでは「小政」は会話の中で一度登場しただけで、他は一貫して「秀」)。女好きで、将太と初対面の時に姉か妹がいるか尋ねて征五郎に窘められたり、キャバクラの話題を度々出している。また、将太と佐治の寿司勝負を賭けの対象にしようと大政に持ちかけたところを親方に見つかって(ギャグシーンで)タコ殴りにされた事もある。追い回し時代、自身が出場したコンクールの東京大会決勝ではかんぴょうを使った海苔巻きを締めに使って優勝した(世間のかんぴょうの扱いに絶望してかんぴょう作りを辞めると言っていた職人の心をも揺さぶった)。大政同様、その後の全国大会も優勝には至らなかったものの「いいところまで行った」という。鳳寿司内部での勝負(社員旅行の余興での寿司勝負、鳳寿司で新しく売り出す弁当勝負等)では大政と共に将太の閃きに感心する事もあるが、将太をはるかに超える腕前を持つことが魚の目利きや、将太がとても捌き切れないペースのツケ場での注文も冗談交じりに軽々とこなしてしまうシーンからもうかがえる。将太や慎吾に対し、時期尚早な仕事を任せ、失敗してしまうと強い口調で?りつけることもある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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