封?(ほうき)は、中国に伝わる伝説上の怪物。封豕などとも。桑林(そうりん)という地に棲んでいたという。 巨大な猪の姿をしており、とてつもない怪力で、乱暴な性格の持主。家畜を襲い、田畑を荒らすだけではなく、人間も食い殺し、多くの人々にとって恐怖の存在であったといわれている。また、鎧の様に頑丈な毛皮で覆われている為、普通の武器では全く歯が立たない。 『淮南子』修務訓には「封?修蛇」という字句があり、乱暴者や侵略者を示す熟語としても使われている。これは?によって成敗された怪物であるこの封?と修蛇とを並称したものである。『壷関録』などには同様の使用例に長蛇・封豕の字句が用いられている[1]。 『楚辞』によると、堯の命を受けた?(げい)によって足に矢を打ち込まれて生け捕りにされ、肉を切り刻み蒸し料理として献上されたとも言われている 。
概要
参考文献
袁珂 著、鈴木博 訳『中国の神話伝説』上、青土社、1993年 302頁
脚注^ 『壷関録』「三河縦封豕之貪,四海被長蛇之毒」
関連項目
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玄妻 玄妻が産んだ伯封と同一のものであるとも解説されることがある。