封筒
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1861年から1862年の間の南北戦争時代の封筒

封筒(ふうとう)とは、手紙文書・書付(かきつけ)などを封入する袋のこと。状袋(じょうぶくろ)ともいう[1]
概要

封筒は、主に類の移送・受け渡し・保存する際に用いる袋である。具体的には、郵便手紙を送る際に便箋をこれに入れて封書とするほか、金融機関現金封筒や給料袋や月謝袋として紙幣貨幣を入れたり、書類の受け渡しや保存に多く使われる。

数え方としては、何も入っていなければ「枚」、中身が入っていると「封」になる。
形態

「封筒」という字に現れているがごとく、一枚のの両端を貼り合わせ状にしたものを平たくして折り目をつけ、筒の底にあたる一辺を閉じて貼りつけた状態で販売されている。通常はで製造された袋であるが、軟質プラスチック製のもの(いわゆるビニール袋の封筒)も広く用いられている。

形状としては、長さ寸法が幅寸法の倍数よりも長い長形[2]と短い角形[2]、さらに寸法の長いほうに封入口がありダイヤモンド貼り又はカマス貼りの洋形[2]がある。長形と角形の封筒をあわせて和封筒といい、また、洋形の封筒は洋封筒ともいう。

封筒のうち閉じている側の部位を底(オシリ)[3][4][5]、閉じていない側を頭(ベロ)[3][4]という。また、後の貼り合せが上になっている側を上前(うわまえ、うわんまえ)[5][3]、下になっている側を下前(したまえ、したんまえ)[5][3]という。口部の折り目から胴の貼り目に向かって緩やかに下がっている部分を肩(オガミ)[3]といい、折って封をする線を口筋[3]あるいはベロスジ[4]という。

封筒の裏側の貼り合せ位置としては、もっとも一般的な中貼り(センター貼り[4][2][6])、隅貼り[4][2](サイド貼り[6][5]、横貼り、Lタイプ[2])、欧米で一般的な洋形[2](ダイヤモンド貼り[5][2]、インボイス[6])、マチ付きで角底の箱貼り[6](函貼り[2])、マチ付きだが角底でないガゼット貼り[2][6]、左右双方にのりしろがあるカマス貼り[6][5]などの種類がある。なお、封筒の仕上がりで頭(ベロ)を開けた状態を天立て[4]、頭(ベロ)を閉じた状態を口折りという[4]

封筒は中身を入れたのちにのりまたは粘着テープ等で封をするのが一般的であるが、それらが手元になくても簡単に封をできるように加工された「口糊付封筒」もある。

ダイレクトメール用や業務用には、中身の印刷物に印字された宛先を封筒の宛先として利用するために「窓付き封筒」もある。窓の種類にはセロハンを用いたセロ窓[5][7]、グラシン紙を用いたグラシン窓[5][7]、切り抜いたままになっているオープン窓[5]がある。このうちオープン窓は郵便では利用できず手渡しされる場合などに利用される[5]

書類の保存用には、開閉を繰り返すことができるよう、フラップ部分を留めるための玉紐(ひも)が付いた封筒もある。厚みのある書類等を入れるための封筒として、側面にマチの付いた封筒もある。CDビデオテープなどを輸送するために、内側に緩衝材を貼ったものも存在する。
ギャラリー

郵便番号5桁時代の封筒

現在の7桁郵便番号対応の封筒

エアメール用封筒







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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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