寿限無
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この項目では、落語について説明しています。その他の用法については「じゅげむ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "寿限無" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2016年3月)

『寿限無』(じゅげむ)は、落語の代表的な前座噺。長い名前を言い立てる早口言葉で知られる。上方落語では古くは別題を『長名の伜(ながなのせがれ)』という。『長い名の子』タイプの民話と落語『寿限無』は類話である[1]
概要

生まれた子供がいつまでも元気で長生きできるようにと考えて、とにかく「長い」物がいいということでとんでもない名前をつけた、という笑い話[2]縁起のいい言葉を幾つか紹介され、どれにするか迷った末に全部つけてしまった、という筋の場合もある[2]

生まれた子供にめでたい名前をつけようとして、お寺の和尚さん(人物が異なる場合もある)の所へ相談に行った父親は、和尚さんから色々と教えてもらったおめでたい言葉を、全て並べて子供の名前にしてしまう。子供はすくすく育って腕白小僧になる。近所の子供と喧嘩をし、殴られてこぶを作った子供が父親のところに言いつけに来る。やり取りの中で長い名前が繰り返されるうちに、時間がたってこぶが引っ込んでしまった、というのがサゲ[F 1]

長い名前の言い立ては早口言葉の一種とされることもあり[3]、これを繰り返すことに滑稽さがある[4]。落語家の口慣らしの稽古用として、前座が最初に習う噺(前座噺)のひとつである[5]


名前の代表的な例「寿限無」の音読

演者によって語句、読み方、意味説明は異なる[6]

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五劫(ごこう)のすりきれ、
海砂利(かいじゃり)水魚(すいぎょ)の、
水行末(すいぎょうまつ)・雲来末(うんらいまつ)・風来末(ふうらいまつ)、
食う寝るところに住むところ、
やぶらこうじのぶらこうじ、
パイポ・パイポ・パイポのシューリンガン、
シューリンガンのグーリンダイ、
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの、
長久命(ちょうきゅうめい)の長助(ちょうすけ) ? NHK教育テレビ おはなしのくにクラシック[F 1]
意味

話の中での架空の意味説明:
寿限無
寿命が限り無いの意
[F 1]
五劫の擦り切れ
天女が時折泉で水浴びをする際、その泉の岩の表面が微かに擦り減り、それを繰り返して岩がなくなってしまうまでが一。それが5回擦り切れる、つまり永久に近いほど長い時間のこと[F 1]。劫(kalpa)はヒンズー哲学で、宇宙の誕生から消滅までの時間を意味する。[7]三遊亭金馬 (3代目)は、正しくは「すりきれず」だが「すりきれ」と発音するという[8]。いっぽう、『増補 落語事典』は「すりきれ」のほうが正しいと断言する[9]。広辞苑は両説を併記している[4]。古い1910年代の記録でも両例ある[F 2][10]
海砂利水魚
海の砂利や水中の魚のように数限りないたとえ[F 1]。「かいじゃり」・「かいざり」両方の発音例がある[11]
水行末雲来末風来末
水・雲・風の来し方・行く末には果てがないことのたとえ[F 1]
食う寝る処に住む処
衣食住の食・住。これらに困らずに生きて行ける事を祈ったもの[F 1]。また、『滑稽百面相』に記載の版だと、「食う寝る」とは実際には「くねる」であり、海中でくねる海藻の数のように果てしないこと、「住む処」のトコロとは正月の縁起物であるトコロ」のことで、「代々この場所に住みたい」という意味を持つという[F 2]。トコロ(野老(ヤロウ))は、長芋に似た根菜である[12]。三代目三遊亭金馬も、ヤロウとかけて「くめるヤロウに住むトコロ」と言う古い例を紹介している[8]:86。
やぶらこうじのぶらこうじ
藪柑子(やぶこうじ)は生命力豊かな縁起物の木の名称[F 1]。葉が落ちても実が生り続けることから縁起物とされる[F 2]。「(や)ぶらこうじ」は藪柑子がぶらぶらなり下がる様とも[F 2]。後半の語が「ぶらこうじ」か「やぶこうじ」かは、論争の種となっている[F 3]

「ぶらこうじ」の例: 1912年 三遊亭福円遊[F 2]、1929年 柳家つばめ[F 4]、2022年 柳家花緑[F 1]

「やぶこうじ」の例: 落語家:1959年 三代目三遊亭金馬[8]、1996年 六代目三遊亭圓窓[F 5][F 6]。落語家以外:1914年刊『落語の落』[10]、1998年刊『落語絵本 じゅげむ』[F 3]
綴りに関しては、広辞苑は「やぶら小路ぶら小路」と「藪柑子」を併記し[4]、NHKはひらがなで表記している[F 1]
パイポ、 シューリンガン、グーリンダイ、ポンポコピー、ポンポコナ
もろこし(唐土)のパイポ王国のシューリンガンは王、グーリンダイはシューリンガンの妃で、その娘たちポンポコピー、ポンポコナは長生きした[F 1]。あるいは、シューリンガンのグーリンダイに住むパイポパイポ王は長生きで、ポンポコピー・ポンポコナーも天竺の長生き夫婦の名前[F 2]
長久命


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