審判員_(野球)
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「球審」や「塁審」、「外審」は、ここに転送されています。ソフトボールクリケットなどでは、若干異なる場合があります。
メジャーリーグの球審[1]。顔面保護用のマスクを着用、ボール袋を腰に下げ、さらにシャツの下にプロテクターを着込んでいる。

野球において審判員(しんぱんいん)または、アンパイア (: umpire(s)) は、試合の進行と判定を行う者である。.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル 野球
審判員の所属

MLBの審判はアマチュアゲームを皮切りに、マイナーリーグの審判を経験し、一握りの者だけがメジャーリーグの審判を務めることができる[2]

日本プロ野球では1950年の2リーグ分裂後、セントラル野球連盟太平洋(パシフィック)野球連盟それぞれで審判員を採用していたが、2011年より各リーグの審判業務を統合し、日本野球機構審判部の審判委員として活動することになった。「プロ野球審判員」を参照
審判団の構成
責任審判員

審判団の責任者を責任審判員という。少年野球では球審が審判の責任者(責任審判員)を兼務していることが多い[3]。ただし日本プロ野球の場合は「球審=責任審判員」とは必ずしも限らない。
各審判員
球審

球審(きゅうしん、: umpire-in-chief ; plate umpire)は、通常は捕手の後方に配置されるが、単独審判制で審判を行う場合には、状況に応じて、投手の後方に位置することもある。試合を司る重要な役割を担い、その任務は、投球の判定や打者に対する判定、競技の進行に関わる宣告など多岐にわたる。特に投球の判定は、1試合につき200球?400球ほどに及び、膨大な集中力と持久力が要求される。また、投球やファウルボールが球審の身体に当たることも珍しくなく、他の審判員と異なり、怪我防止のために防具を装備する必要がある。

従来は新聞報道、実況放送、場内アナウンス、スコアボード等で球審を指して主審(crew chief ; chief umpire)と呼んでいたが[注釈 1][4][5]、野球には主審という肩書名称の審判員は存在しない。主審に相当するのは責任審判員であり、球審が責任審判員であるとは限らない。球審を主審と呼ぶ例は減りつつあるが、使用例も散見される[6][7][8][9]

スコアボードでは、「CH」、「PU」、「PL」、あるいは単に「球」と表記される。
塁審

塁審(るいしん、英:base umpire(s) ; field umpire(s) )は複数審判制で審判を行う場合に、内野に配置される審判員のことをいう。日本プロ野球でもっとも一般的である4人審判制では、塁審は通常、一塁・二塁・三塁の各塁付近に位置する。3人審判制・2人審判制では、塁審の数がそれぞれ2人・1人となり、球審とともに、走者や打球の状況によってそれぞれフォーメーションを対応させながら判定を行う。6人審判制では塁審に加えて外野にも審判員(外審)が配置される。いない場合は、一塁・三塁の塁審が外野に飛んだ打球についても判定の責任を持つ。

一塁や三塁に塁審が立つ場合は、原則としてファウルラインをまたがず、ファウルライン際のファウルグラウンドに立つ。これは万が一飛球が塁審に当たった場合に、迷わずファウルボールと判定できるためである。二塁塁審が内野内に位置する場合は、選手のプレイの妨げにならないよう注意しながら、腰を落とした低い姿勢で身構える(膝を突いた体勢で構えると、打球が飛んできた場合など、とっさのときに身動きが取れなくなってしまうので、膝は突かない)。しかし備えてはいても、予想しなかったバウンドをした打球に当たったり、周りが見えていない選手の体当たりを受けたりするハプニングが発生する。内野内にいる二塁塁審に打球が当たった場合は打者に一塁が与えられる(規則5.06(c)(6))。
外審「野球のビデオ判定」も参照

外審(がいしん)は、6人審判制のときに外野に配置される審判員のことをいう。外野審判(がいやしんぱん)とも呼ばれる。レフト側とライト側に各1名が配置され、英語での呼称はそれぞれ left field umpire, right field umpireである。以前は線審、またはラインアンパイアーと呼ばれていたが、外野の広範囲における打球の判定を行うことから、現在ではこの名称で呼ばれている。

定位置は、かつては主にオーバーフェンスかどうかなどの判定をしやすいよう[注釈 2]外野フェンス際でファウルラインをまたいだ位置となっていた[注釈 3]が、現在はハーフスイングの判定をしやすいようファウルポールと一・三塁ベースとの中間からフェアグラウンド内に約1.5メートル入った地点である。

NPBではセ・リーグが1990年から、パ・リーグでは1996年から公式戦・オープン戦において外審を廃止し、4人審判制で試合を行っている。4人審判制では一塁・三塁塁審が外審の役割を兼ねるが、塁審の位置から外野フェンスまでは距離があり、両翼ポール際に飛んだ打球の判定(本塁打かファウルボールか等)でしばしば判定抗議による試合中断などが起きたため、NPBでは2010年シーズンからビデオ判定制度(現在のリクエスト制度)が導入された(当初は本塁打かどうかの判定のみ)。現在、NPBが外審を置くケースは日本シリーズクライマックスシリーズおよびオールスターゲームのみとなっている。

高校野球では、阪神甲子園球場で行われる選抜高等学校野球大会全国高等学校野球選手権大会において、日没以降の試合(ナイター)となる場合に限り、外審が配置される。
控え審判員制度

公認野球規則4.19〔注〕の定めに基づき、日本のアマチュア野球では提訴試合が認められていない。そのため日本のアマチュア野球における公式試合では、試合担当審判員が規則適用を誤った場合、それによって起こる抗議紛争を即時解決できるような規定を定め、これに基づいて控え審判員の制度を設けていることが多い。

控え審判員は、試合を担当する審判員が規則適用に関する明らかな間違いを犯している場合には、誤った規則を適用されたチームの抗議の有無に関係なく、その誤りを訂正させることができる。たとえば、アウトカウントやボールカウントを常に確認し、カウントの間違いがあれば訂正させることができる。 また、試合を担当する審判員が裁定に苦しむときは、控え審判員と協議することができるうえに、試合担当審判員は控え審判員にその裁定を仰ぐこともできる。

日本プロ野球にも控え審判員は置かれているが、プロの場合は試合担当審判員の急病や、事故などのときに緊急出場する場合、リクエストなどの際の判定の決定などのために置かれており、目的が異なる。
審判員の任務

野球の審判員は球審・塁審・外審の区別なく、タイム、ボークインフィールドフライ、反則投球などによるボールの汚損の宣告、その他、ルールの適切な適用を行う権限が同等に与えられており、これを遂行する任務がある。
球審

さらに球審には以下のような任務がある。

試合の進行に関する全ての権限を持つ。

競技の開始または再開する際の「プレイ」の宣告(「プレイボール」ではなく「プレイ」と宣告する)

試合終了の際の「ゲーム」の宣告(「ゲームセット」ではなく「ゲーム」と宣告する)

没収試合(フォーフィッテッドゲーム)の裁定。

選手の打順及び守備位置の発表。

選手交代の受付・発表。


投球の判定…ストライクまたはボールの宣告とそのカウント。

打者に関する全ての判定…死球反則打球の判定など。

塁審

塁審は主に塁における判定や走者に関する判定を行うが、試合の状況によっては定位置にあたる塁以外でも判定を行う場合がある。また、一塁または三塁に位置する塁審にあっては、ハーフスイングのときに球審から要求があった場合の、スイングの判定も重要な役割となる。

飛球を捕球できたか否か(アウト、ノーキャッチ)や、打球のファウルボールフェアボールの判定、スタンドに入ったボールが本塁打か否か(エンタイトルツーベースあるいはファウルボール)などの判定については、内野を越えるまでは原則として球審が、塁を超えていく打球については原則として塁審が判定を行う。さらに外審が配置されている場合は、塁審の頭上を越えて外野に飛んでいく打球について外審が判定を行う。
主な宣告用語やジェスチャー


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