富豪刑事
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この項目では、筒井康隆の小説、およびそれを原作とするテレビアニメについて説明しています。深田恭子主演のテレビドラマについては「富豪刑事 (テレビドラマ)」をご覧ください。

富豪刑事
ジャンルミステリ
小説
著者筒井康隆
イラスト真鍋博(単行本)
出版社新潮社
掲載誌小説新潮
発行日1978年5月(単行本)
刊行期間1975年 - 1977年(掲載)
巻数全1巻
話数全4篇
ラジオドラマ
原作筒井康隆
放送局エフエム東京
番組音の本棚
発表期間1979年6月13日 - 15日
話数全3回
漫画
原作・原案など筒井康隆(原作)
作画関口シュン
出版社講談社
レーベル講談社コミックノベルス
発行日1985年
巻数全1巻
アニメ:富豪刑事 Balance:UNLIMITED
原作筒井康隆
原案Team B.U.L
監督伊藤智彦
シリーズ構成岸本卓
脚本岸本卓
キャラクターデザイン佐々木啓悟
メカニックデザイン寺尾洋之
音楽菅野祐悟
アニメーション制作CloverWorks
製作神戸財閥
放送局フジテレビほか
放送期間2020年4月 - 9月
話数全11話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータル文学アニメ

『富豪刑事』(ふごうけいじ)は、筒井康隆の連作推理小説1975年から1977年にかけて『小説新潮』に発表された。4篇から構成される連作短編小説。新潮社より1978年に単行本が刊行され、1984年新潮文庫版が刊行された。挿絵は、イラストレーターの真鍋博が描いている。

現役時代は強欲で鳴らした実業家で大富豪の父を持つ刑事・神戸大助が、引退して悔い改めた父から提供された巨万の資産を難事件の解決に惜しみなく消費することで事件解決へと導く刑事小説。設定は奇抜だが、本格推理小説が強く意識されており、文庫版の解説は佐野洋が担当した。

1979年エフエム東京音の本棚』でラジオドラマ化され[1]、1985年には関口シュン作画により漫画化もされた[2]1995年には筒井康隆の小説を漫画化する企画『筒井漫画涜本』で、いしいひさいちが「大富豪刑事」のタイトルにより「鉄壁のアリバイ」「バラバラ殺人事件」の2編の4コマ漫画を発表した[3]
制作背景

作者の筒井は、この種のフォーマット上に個性的なドラマを構築するのは年に2作が限度だとして、本作を年に1作から2作のペースで執筆し、1976年に3作目にとりかかった時点で、ドラマがパターン化してマンネリになることを理由に、もうこれ以上は書けないとしていた[4]。2年半で4作という執筆ペースは、トリックの考案が苦手で、考え出すのに時間が必要だったためともいう[5]

1985年の3月から4月にかけて、東宝企画の常務が映画化を打診したという。制作に当たって、映画はオリジナルストーリーにしてそれを筒井が小説化して新潮社が発行する、全シーンを海外ロケ撮影する、といったプランを提示されたため、筒井は「せめて脚本に手を入れさせてほしい」と要望を出したが東宝企画が断ったことなど、様々な条件で折り合わず、結局映画化の話を筒井は断ることにした。主演俳優には西城秀樹もしくは萩原健一が予定されていたという[6][7]
あらすじ
富豪刑事の囮

5億円強奪事件の時効があと3ヶ月に迫っていた。それまでの捜査で容疑者を4人にまで絞ることができていたが、それ以上の決め手がない。そこで、大富豪の息子・神戸大助の提案で、彼が刑事の身分を隠して彼らに接近し、大金を使わざるを得ない状況を仕向けることになる。

大助は発明家の男には父・喜久右衛門の研究所の産物を利用し、金持ちを憎む男にはうっかり金を忘れた偶然から、クレー射撃ビリヤードを得意とする男らにはそれぞれ自分の腕前を見せ好敵手となり、4人と親しくなる。4人ともが喜久右衛門の秘書、浜田鈴江に惚れたため、大助は喜久右衛門にパーティを開いてもらい、4人に金持ちの世界を目の当たりにさせたうえで、鈴江にダイヤの指輪をねだらせる。このため犯人は隠し場所へ金を取りに行き、尾行していた刑事に逮捕される。
密室の富豪刑事

鋳造会社の社長が、会社3階の社長室が火事になり、焼死する。現場は密室で、事故や自殺は考えられず、部屋中が一度に燃えがったかのように、出火元さえわからない。被害者は真空鋳造という特殊な技術を扱っており、この会社ができる前は市内で唯一この技術を持っていたが、悪どく、技術も高くなかったため仕事を奪われたライバル会社の社長が唯一の容疑者で、彼は事件の直前まで現場を訪れていたため、彼の犯行と思われたが、犯行方法がわからない。密室トリックが検討されたが結論は出ず、大助は容疑者を同じ状況に追い込むことを提案する。即ち、真空鋳造の技術を持つ会社を立ち上げ、同じ犯行をやらせようというのだ。

喜久右衛門の土地と、彼が各界から呼び寄せた実力者たちによって会社が作られ、大助は自分は社長の役となり、鋳造について猛勉強をする過程で犯行方法に気付く。容疑者が何度か訪ねてくるうち、彼が同じ犯行を繰り返そうとしているのが大助には見て取れた。それは換気ダクトから酸素を送り込んで酸素濃度を高めることで、被害者が葉巻に火をつけると一挙に燃え広がるというものであった。作業時に発生する音は被害者が聞く習慣のあった音楽でかき消されてしまう。犯行の際には容疑者はトラックで乗り付けることがわかっていたため、呼んであった刑事によって、容疑者は現行犯で逮捕される。
富豪刑事のスティング

会社社長の息子が誘拐された。社長は一度明日社員に払う予定の給料を身代金として渡したが、さらに請求されたため、警察に通報してきたという。経理の女子社員や同僚の報告から、会社の経営はぎりぎりで、2度目に支払う身代金が用意できないことを知った大助は、金がないという理由で子供が危険にさらされることに憤慨し、自身が身代金を用意すると申し出る。しかし刑事が身代金を用意するなどは警察としてあまりにも不都合であり、喜久右衛門が銀行に口出しをして金を出させるというのも同様に不都合なため現実的でない。結論として、籠脱け詐欺ならぬ籠脱け融資なる、銀行には場所だけ使わせてもらい、銀行のふりをして金を貸す奇策が用いられる。

実は誘拐は狂言だった。従業員に支払う給料がなかったため、社長は愛人の経理社員と共謀して、身代金を給料遅配の口実にしようとしたのである。刑事たちは早い段階からその可能性に気づいており、大助が用意した金は、真相の解明に役立った。大助が偽の犯人に化けて身代金を持ち去ろうとしたところ、社長は明らかに驚き、誰何したのである。また、社長が世間の同情を引こうと打った様々な手もことごとく失敗しており、彼が呼んだ新聞記者は事件を報道しようとせず、自ら犯人を捕まえようと大助を追う。事情を説明しても大問題になるのはわかりきっていたため、大助は記者を撒くため、雑踏の中に大金をばら撒かざるを得なかった。
ホテルの富豪刑事

市内で、関東と関西のふたつの暴力団が、団員ほとんどが出席する会合を開こうとしているという情報が入った。非常に大人数のため、彼らが市内の旅館に分宿するとなると、とても警備の手が回らないという話になると、大助が旅館をすべて予約で埋めておき、高級ビジネスホテルに全員を宿泊させるという案を出す。市内唯一のこのホテルは、喜久右衛門の所有である。会合の日付が喜久右衛門の誕生日と重なり、恒例となっている客全員を招いての晩餐会をあくまでも実施することにはなったが、計285人の組員の予約が入り、会合もホテル内で行われることとなる。当日、客と直接相対する立場のスタッフは刑事と婦人警官がなりかわり、組員の対応をする傍ら、どうしてもキャンセルの連絡がつかなかった、新婚旅行中のアメリカ人夫妻だけは泊めることとなる。こういう事態は想定されていたため、夫妻はすべて空室としてあった6階のスイートルームにあてがわれる。

大したトラブルは起きなかったが、夜中、銃声が響き渡る。6階で組員たちによる銃撃戦が起きており、彼らが逮捕された後、大助らがホテル外での食事から帰ってきた夫とともにスイートルームの様子を見に行くと、妻は射殺されていた。銃撃戦に巻き込まれたものと思われたが、組員は全員、電話で応援に呼び出され、すでに始まっている銃撃戦に加わったと主張する。大助は推理によって、殺人は夫によるもので、銃撃戦もその一環として仕組んだものと解き明かす。
登場人物


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