富田 虎男(とみた とらお、1928年 - 2016年6月11日)は、アメリカ史学者、立教大学名誉教授[1]。 1952年東北大学文学部西洋史学科卒。1961年東京大学アメリカ研究センター助手、立教大学助教授、教授、1994年定年退任、名誉教授。 日本初のネイティブの公式英語教師で、聖公会会員でもあったラナルド・マクドナルドの研究を進め、その成果を1979年に『マクドナルド「日本回想記」―インディアンの見た幕末の日本―』として発刊した。その後、新しい資料を元に書き換え、1981年に補訂版、2012年に再訂版を発刊している[1]。 マクドナルドを研究する「日本マクドナルド友の会」の会長も務め[2]、マクドナルドが上陸した利尻島野塚岬にあるマクドナルド顕彰碑と彼を描いた小説「海の祭礼」の作者である吉村昭文学碑の建立を進め、1996年10月23日の除幕式では祝文を捧げた[1][3]。
経歴
ラナルド・マクドナルド研究
著書
ジェファソン アメリカ独立革命 誠文堂新光社、1961. 歴史の人間像
アメリカ・インディアンの歴史 雄山閣出版、1982.9、改訂版1997
共編著
アメリカ史研究入門 清水知久、高橋章共著、山川出版社、1974.
アメリカの歴史を知るための60章 鵜月裕典
英米史辞典 松村赳
北米 スチュアート・ヘンリ共編、明石書店、2005.5. 講座世界の先住民族 ファースト・ピープルズの現在
翻訳
ジェファソンの民主主義思想 ソール・K.パドーヴァー