富樫氏
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出典検索?: "富樫氏" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2017年7月)

冨樫氏
八曜紋
鹿角紋
本姓藤原北家利仁流
家祖富樫家国
種別武家
士族
主な根拠地加賀国土無加之郷(富樫郷)
加賀国押野村字清水
著名な人物富樫泰家
富樫政親
富樫晴貞
支流、分家坪内氏(武家)
凡例 / Category:日本の氏族

富樫氏(とがしし)は、藤原利仁に始まるといわれる氏族である。室町時代加賀国(現在の石川県南部)を支配した守護大名である。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}表記は一般には富樫と表記するが、地名として富樫郷など富樫と書き、姓氏としては冨樫が正しく、守護大名冨樫氏は明確に使い分けていた[要出典]。目次

1 概要

2 歴代当主

3 系譜

4 脚注

5 関連項目

概要

代々加賀国に勢力を張り、加賀介を世襲し、武門の栄職であると言われる八介の一つの富樫介を称した一族である。家紋天帝北極星)と北斗七星への信仰(妙見信仰)から八曜紋を用いる。替紋として鹿角紋。

現在の野々市市に館を構えていた[注 1][注 2]。『野々市じょんから』は、富樫氏の治世を称えた17番まで歌詞のある民謡である。『義経記』、の『安宅』、歌舞伎の『勧進帳』で有名な富樫に比定される富樫泰家は、この富樫氏の人物である。

富樫高家が、1335年建武2年)、加賀国の守護職につくが、加賀守護職を望む有力者が多くその地位は不安定であった。1387年至徳4年)に富樫昌家が没すると、管領斯波義将が実弟の義種を加賀守護職に任じ、その没後はその息子の満種に継がせるなど30年近くにわたって富樫氏は守護職を奪われていた。だが、将軍足利義持の側近である富樫満成1414年応永21年)に斯波満種を失脚させて加賀半国守護(南部)となり、更に残り半国(北部)も一族の富樫満春(昌家の甥)に与えられた。

1418年(応永25年)に満成は有力守護との政争に敗れて殺されるが、満春が満成の地位を継いで加賀一国の守護職となった。以後、富樫政親1488年長享2年)、高尾城加賀一向一揆に攻め滅ぼされる(長享の一揆)までが富樫氏の加賀国支配時期である。政親が死んでからは、一揆により名目上の守護富樫泰高が担ぎ出された。

その後、泰高の孫・富樫稙泰本願寺の内紛と絡んで発生した大小一揆で小一揆に加担して敗れ、守護の地位を追われて富樫家は更に衰退した。元亀元年(1570年)に稙泰の次男富樫晴貞織田信長と組んだため、一向一揆に討ち取られた。後を継いだ晴貞の兄・泰俊天正2年(1574年)に討ち死に、生き残った泰俊の子家俊佐久間盛政に仕え、後藤弥右衛門と改名しながらも富樫家を存続させた[注 3]。子孫は加賀藩十村肝煎の役目を明治維新まで受け継いだ。

現在、明治維新まで続いた富樫家は無くなり、直系の男子は山中家となっており、次いで本田家となっている。
歴代当主
漢数字は守護の代数。


富樫高家
【一】

富樫氏春【二】

富樫昌家【三】

富樫満家

富樫満春【四】※ 北半国守護、満成の失脚後は南半国守護も兼任

富樫満成【五】※ 南半国守護

富樫持春【六】

富樫教家【七】

富樫泰高【八・十・十五】

富樫成春【九・十一】※ 前期は北半国守護、後期は南半国守護を担当した

富樫政親【十二・十四】

富樫幸千代【十三】

富樫泰成

富樫稙泰【十六】

富樫晴貞【十七】

富樫泰俊【十八】

系譜 富樫氏・坪内氏
実線は実子、点線は養子。

斎藤宗助

       
    
富樫家国1林貞宗

   

信家2

   

家通3

                   
                 
家経4泉高家家重

                  
                
家直5泰家額田家忠山川繁家額田景家家時

     

泰家6忠家

                  
               
泰春7長康某重光家利

         

家尚8尾張富樫氏能登富樫氏出羽富樫氏

         
    
泰明9狩野家忠光忠

               
            
高家10山代泰信押野家喜久安家明益光

       

氏春11家成光資

              
        
昌家12満家英田景家家永光基

             
    
国枝満春13満成14[1]満成14[1]光朝

              
        
安隆持春15教家16泰高17,19,24光経

         

国定成春18,20泰成忠泰

             
     
基光政親21,23幸千代22稙泰25安房

           
     
基定泰俊27晴貞26安隆


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