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富山地方鉄道株式会社
TOYAMACHIHO RAILROAD CO.,LTD.
富山地方鉄道本社(地鉄ビル)
種類株式会社
機関設計監査役会設置会社
略称地鉄、富山地鉄
本社所在地 日本
〒930-8636
富山県富山市桜町1丁目1番36号
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯36度41分58.1秒 東経137度12分56.9秒 / 北緯36.699472度 東経137.215806度 / 36.699472; 137.215806
富山地方鉄道株式会社(とやまちほうてつどう、英: TOYAMACHIHO RAILROAD CO.,LTD.[2][注 1])は、富山県富山市に本社をおき、同市から富山県東部を基盤とする[3]中規模私鉄である。通称は地鉄(ちてつ、英称:Chitetsu)ないしは富山地鉄。
富山地方鉄道を中心に富山地鉄グループ(地鉄グループ)を形成している。本項では、これについても合わせて述べる。 1943年1月1日に「陸上交通事業調整法」に基づき、1930年設立の富山電気鉄道を母体に[3]富山県内のすべての私営・公営の鉄軌道・バス会社を合併して発足した。このような経緯より富山県なども資本参加しており、形式的には第三セクターである。ただし、自治体の出資比率が低いこともあり一般的には第三セクター鉄道には分類されない。合併に参加した鉄軌道会社は以下の6社である。なお、駅名は現在のものである。 それ以前に、富山電気鉄道は以下の3社を合併している。 なお、路線のうち起点からごく一部の区間が富山県内にあったものの、その大部分が岐阜県内に存在していた三井鉱山の軌道(通称・神岡軌道)は統合から除外された。 また、バス事業者は事前に運輸通信省通達により、上記各社が兼営していた路線を除いて下記の4社に集約されていたものを、1946年10月10日富山地方鉄道が一括譲受して統合を完了した(なお、戦時中から経営傘下化は行われていた)。[4] 富山県の交通一元化は、富山電気鉄道の創業者で後に富山地方鉄道会長となった佐伯宗義の富山県下を「一市街地化」するという構想の下に進められたものであり[5]、結果的には戦時統合という形でそれがほぼ実現することになった[6]。 富山地方鉄道発足直後の1943年6月1日、富岩線が買収・国有化され鉄道省富山港線となった。 1950年に、加越能三国(富山県・石川県)を結ぶ鉄道を作る計画を遂行するために加越能鉄道を設立し、富山県西部の鉄軌道・バス事業を譲渡した。後に新線計画は中止。加越能鉄道は2002年に鉄軌道事業から撤退し、2012年に加越能バスに社名変更した。 現在の本社ビルは1965年11月17日に着工し[7]、1966年11月28日に竣工した鉄筋造地下1階、地上5階、塔屋3階建て、延床面積8,257m2の建築物である[8]。なお、竣工に先立ち同年11月25日に本社事務所を同ビルに移転している[9]。 航空事業では、全日空富山地区総代理店として業務を受託、子会社の富山地鉄サービスで実際のハンドリングを行っている。 2000年代中期頃から新規納入された路線バス車両、軌道線車両およびワンマン改造が実施された鉄道車両の運賃表示器には北陸地方では初めて、視認性に優れた液晶ディスプレイに表示する方式が採用された。鉄道車両については後に撤去され、一般的なデジタル方式のものに換装されている。 2010年3月14日より、軌道線にIC乗車カード「ecomyca(えこまいか)」が導入され、同時に富山ライトレールの「passca(パスカ)」とも相互利用を開始した[10]。なお同カードは2011年3月5日よりバス路線にも拡大導入され、2012年3月17日から、鉄道線でも利用可能になった[11]。さらに、2021年10月10日よりICOCAを始めとする全国相互利用交通系ICカードも軌道線に限り利用可能となった(片利用扱いのためecomycaおよびpasscaは引き続きICOCAエリアなどでは利用不可)[12][13]。 2019年2月9日より富山軌道線の各停留場[14] に、翌3月16日より鉄道線の各駅にナンバリングを導入した[14]。各路線ごとに色分けし、軌道線はC01から、鉄道線はT01から始まる番号を振り分ける[15]。 2020年2月22日には、同年3月21日に予定されている富山駅南北接続事業完成に先立って、かつて富山地方鉄道の富岩線であった富山港線を運営する富山ライトレールを吸収合併した[16][17][18][19]。 2023年(令和5年)4月11日、保線作業をしていた男性社員が列車と接触し、死亡する事故が発生した[20]。これを受け、北陸信越運輸局は4月17日、富山地方鉄道に保安監査に入った[20]。5月26日、辻川徹社長の辞任が発表された[21]。 現有路線の総延長距離は2020年2月22日現在、108.3 km。富山地方鉄道発足時は100kmを超える路線網を持ち、1965年には日本全国の地方中小私鉄2位の規模である総延長139km(鉄道128.3 km、軌道10.7 km)の営業キロ数を有していた[22] ものの、その後は路線の譲渡や廃止により100kmを下回っていた。2009年12月23日に富山軌道線を環状線化する0.9kmの新線(富山都心線)が開業し、再び保有路線が100kmを超えた。路線図(2020年3月現在) 鉄道線は以下の路線からなる。詳細は各項目を参照。 富山港線は富岩鉄道 - 富山電気鉄道富岩線 - 富山地方鉄道富岩線 - 鉄道省富山港線 - 国鉄富山港線 - JR西日本富山港線 - 富山ライトレール富山港線 - 富山地方鉄道富山港線と幾度も経営母体が変わり、国有化された路線が自社路線に戻るという歴史を辿っている。詳細は富岩鉄道の概要および富山港線の歴史を参照。 富山港線以外の鉄道線の運転系統は、おおむね以下の4系統となっている。富山港線は後述する軌道線との直通運転を行っており、路面電車型の車両によって運行されている(軌道線区間を含む総距離は7.6 km)。
歴史
富山電気鉄道(本線 電鉄富山 - 電鉄黒部間・立山線 寺田 - 岩峅寺間)
加越鉄道(加越線)
富山県営鉄道(上滝線、立山線 岩峅寺 - 立山間)
黒部鉄道(本線 電鉄黒部 - 宇奈月温泉間)
越中鉄道(射水線)
富山市営軌道(富山軌道線)
立山鉄道(立山線 五百石 - 岩峅寺間)
富南鉄道(不二越線)
富岩鉄道(富岩線)
富山合同乗合(富山地区、1944年4月に経営傘下に入る)
高岡合同自動車(高岡地区、1943年9月に経営傘下に入る)
下新川乗合自動車(新川地区、1944年4月に経営傘下に入る)
全礪乗合自動車(砺波地区)
鉄・軌道事業
路線
現有路線
鉄道線宇奈月温泉駅立山駅
本線 (電鉄富山駅 - 宇奈月温泉駅 53.3 km)
立山線 (寺田駅 - 立山駅 24.2 km)
不二越線 (稲荷町駅 - 南富山駅 3.3 km)
上滝線 (南富山駅 - 岩峅寺駅 12.4 km)
富山港線 (奥田中学校前駅 - 岩瀬浜駅 6.5 km)