富山地方鉄道富山軌道線
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富山軌道線
富山軌道線を走行する7000形
(2005年12月 地鉄ビル前停留場
概要
通称富山市内軌道線、市内電車、市電
起終点起点:南富山駅前停留場
終点:富山大学前停留場
駅数25駅
路線本線:南富山駅前 - 電鉄富山駅・エスタ前
支線:電鉄富山駅・エスタ前 - 丸の内
安野屋線:丸の内 - 安野屋
呉羽線:安野屋 - 富山大学前
富山都心線:丸の内 - 西町
富山駅南北接続線:支線接続点 - 富山駅
路線記号C
ウェブサイト鉄道 - 市内電車 - 時刻運賃
運営
開業1913年9月1日 (1913-09-01)
最終延伸2015年3月14日 (2015-03-14)
所有者富山電気軌道→
富山市
富山地方鉄道
富山地方鉄道・富山市
路線諸元
路線総延長7.5 km [注釈 1]
軌間1,067 mm (3 ft 6 in)
電化直流600 V,
架空電車線方式

路線図


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富山軌道線(とやまきどうせん)は、富山県富山市内で富山地方鉄道が運営する軌道路線(路面電車)の総称[1]。「富山市内軌道線」とも称される。

車内アナウンスでは、「富山地鉄市内電車」とアナウンスされる。富山市が運営する富山市電だった時代があることから、民営となった現在でも「市内電車」「市街電車」の意味で市電と呼ばれている。

現在では様々な都市交通関連法の整備により、自治体が軌道を保有したり市内路線の整備・管理に大きな力を持つようになったりしていることから、本項では「富山市の交通政策」のうち市内の軌道交通に関連した施策や政策についてもあわせて取り上げ、解説に含める。
路線データ

2015年(平成27年)4月時点

路線距離(
営業キロ

営業上 7.6km(電鉄富山駅・エスタ前 - 支線接続点 - 富山駅 0.2km、富山駅 - 支線接続点 - 新富町 0.4kmとして計算)

路線名称上 合計7.5km(電鉄富山駅・エスタ前 - 支線接続点 - 新富町 0.3km、支線接続点 - 富山駅 0.2kmとして計算)

本線:南富山駅前 - 電鉄富山駅・エスタ前 3.6km

支線:電鉄富山駅・エスタ前 - 丸の内 1.0km

安野屋線:丸の内 - 安野屋 0.4km

呉羽線:安野屋 - 富山大学前 1.4km

富山都心線:丸の内 - 西町 0.9km - 富山市が施設を所有

富山駅南北接続線:支線接続点 - 富山駅 0.2km - 富山市が施設を所有



軌間:1,067mm

停留場数:25(起終点含む)

複線区間:南富山駅前 - 富山大学前間、支線接続点 - 富山駅間(富山都心線を除く全線)

単線区間:丸の内西町(富山都心線・一方通行)

電化区間:全線(直流600V)

運行形態

運行ルートによって「市内電車」または「環状線」と呼ばれており、あわせて以下の6つの系統がある[2]

市内電車

1系統:南富山駅前 - 富山駅間

2系統:南富山駅前 - 富山駅 - 富山大学前間

4系統:南富山駅前 - 富山駅 - 岩瀬浜間(富山港線直通)

5系統:富山大学前 - 富山駅 - 岩瀬浜間(富山港線直通)


環状線(片方向のみ運行)

3系統:丸の内 → グランドプラザ前荒町 → 富山駅 → 丸の内

6系統:丸の内→ グランドプラザ前 → 荒町 → 富山駅 → 岩瀬浜(富山港線直通) → 富山駅 → 丸の内

富山港線直通運転開始前、市内電車は1系統と2系統とが基本的に交互に運転されており、日中は市内電車が平日・休日ともにそれぞれ毎時6本の10分間隔(重複区間の南富山駅前 - 富山駅間は5分間隔)であった。直通運転開始後は2系統のうち毎時1本が富山港線直通の4系統、5系統に差し替えられ、4系統と5系統は市内線区間において、富山駅でそれぞれが入れ替わる形態となり実質的な運行本数に変化はないが、富山駅をまたいで2系統を利用するケースでは毎時1本減便となった[注釈 2]

環状線は富山都心線経由で富山駅 → グランドプラザ前 → 富山駅間を反時計回りで運行する。日中は平日より休日のほうが運行本数が多く、平日は毎時4本の15分間隔、休日は毎時6本の10分間隔で、このうち毎時2本(30分間隔)が富山港線直通の6系統、残りの2本あるいは4本が環状線内完結の3系統となっている。

富山港線内においては、日中は毎時4本の15分間隔で、4系統と5系統が毎時1本ずつ(合わせて30分間隔)、6系統が毎時2本の30分間隔の運行となっている。

1997年(平成9年)3月、1系統を南富山駅前 - 富山駅前から南富山駅前 - 県庁前に延長したが[4]、2001年(平成13年)12月10日改正で元に戻された。毎年8月1日の花火大会の日は南富山駅前・富山駅前と安野屋を結ぶ臨時列車が増発される。

貸切運行も受け付けている[5][6]
運賃

運賃は、大人210円、小人110円の均一制である(2019年10月1日改定)[7]。大人運賃は12歳以上(小学生を除く)、小人運賃は6歳以上12歳未満(12歳以上の小学生を含み、未就学児を除く)に適用される。小人運賃は大人運賃の半額で、10円未満の端数が出る場合、切り上げをする。1歳以上6歳未満の「幼児」については小学生以上の同伴者1名に対して幼児2名まで無料であり、3人目以降や、同伴無しで乗車する場合は小人料金が適用される。1歳未満は無料である[8]交通系ICカードecomycaまたは相互利用可能なpassca)で乗車時、15%の割引をした上で10円未満の端数を切り上げるため、大人180円、小人90円となる[7]。ただし、全国相互利用サービスに対応した交通系ICカードでの利用時は正規運賃が適用される。

なお、市内電車同士は丸の内と中町(西町北)でのみ通し運賃での乗り継ぎが可能である[9]。また、富山港線とまたいで利用した場合も運賃は変わらない。
運賃の変遷

大人運賃(1961年以降)

1961年(
昭和36年)12月10日? 15円

1967年(昭和42年)11月10日? 20円

1970年(昭和45年)4月7日? 25円

1972年(昭和47年)6月1日? 30円

1974年(昭和49年)5月7日? 40円

1975年(昭和50年)9月16日? 60円

1977年(昭和52年)12月7日? 80円

1979年(昭和54年)12月5日? 100円

1981年(昭和56年)12月3日? 120円

1985年(昭和60年)4月1日? 140円

1987年(昭和62年)4月1日? 150円

1989年(平成元年)4月1日? 160円

1993年(平成5年)10月1日? 170円

1995年(平成7年)9月5日? 190円

1997年(平成9年)4月1日? 200円

2019年(令和元年)10月1日? 210円[7]

車両

会社合併などで編入した車両を除いて、開業以来すべて自社発注の車両のみ導入しており、他の多くの事業者の路面電車でみられるような路線廃止などで他社から譲り受けた車両は存在しない。

7000形 - 10両

8000形 - 5両

9000形(セントラム)- 3編成 富山市から借り受けて使用。

T100形(サントラム)- 4編成[10]

0600形(ポートラム) - 8編成 富山市から借り受けて使用。


7000形の全面広告車 (7015)

7000形の地鉄色 (7017)

7000形 レトロ電車 (7022)

8000形 (8001)

セントラム(9000形)


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