密偵
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1939年のイギリス映画については「スパイ (1939年の映画)」を、2015年のアメリカ映画については「SPY/スパイ」を、「SPY」表記については「SPY」をご覧ください。

スパイ(: spy)とは、政府や他の組織に雇われて、秘密裏にや競争相手の情報を得る人のこと[1]。工作員とも[2]

「spy」は、「espy (見つける、探し出す)」と同じで、古期フランス語で 「espion(見張る者)」を意味しており、「espionage (諜報:現代仏語)」の語源。印欧語で「見る」を意味する語幹「Spek」に由来する。
目次

1 概説

2 分類

2.1 機関員(インテリジェンスオフィサー)

2.2 エージェントあるいはアセット

2.3 産業スパイ

2.4 主な活動の目的


3 その他

4 現代の情報機関

4.1 日本

4.2 アメリカ

4.3 イギリス

4.4 フランス

4.5 韓国

4.6 ドイツ

4.7 イスラエル

4.8 ロシア


5 スパイが関連した事件

6 著名なスパイ

6.1 日本

6.2 アメリカ

6.3 イギリス

6.4 ソ連・ロシア

6.5 ドイツ帝国

6.6 ナチス・ドイツ

6.7 東ドイツ

6.8 オランダ

6.9 ポーランド

6.10 チェコスロバキア

6.11 フランス

6.12 イスラエル

6.13 北朝鮮

6.14 韓国

6.15 中華人民共和国

6.16 中華民国


7 スパイをテーマとした作品

7.1 映画

7.2 アニメ

7.3 テレビ

7.4 ゲーム

7.5 楽曲、音楽作品

7.6 書籍

7.6.1 スパイ本人による回顧録

7.6.2 ノンフィクション

7.6.3 小説

7.6.4 漫画



8 脚注

9 関連項目

10 外部リンク

概説

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出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2014年1月)


独自研究が含まれているおそれがあります。(2014年7月)


言葉を濁した曖昧な記述になっています。(2014年1月)


何らかの組織に雇われて、ひそかに敵国や競争相手の組織などの情報を得て、その情報を雇い主である組織に報告する者の総称である。別の言い方をすると諜報活動を行う者、インテリジェンスの役割を担う者の総称である。ひそかに得た情報を雇い主に知らせることや、また雇い主が「敵」や「競争相手」と見なしている組織の活動を阻害・撹乱することが主な任務とされる。政治経済軍事科学技術など多岐にわたる。

情報機関は政府の機関として大きな目的設定があり、その目的達成のために組織として情報を収集し、大目的を細分化した個々の目標を実現するための道具や手先としてスパイを用いるので、スパイひとりひとりは何のために自分の任務をさせられているのか分からない場合もある。

日本では「スパイ」は主に敵側のそれを指し、味方の側のそれは主に「エージェント」と呼ぶ[2]。日本語では、敵・味方を区別しない場合、(そして自分から観て第三者の組織に雇われて第三者に対する諜報活動を行う人も含めると)工作員(こうさくいん)と呼ぶ[2]。諜報員(ちょうほういん)、密偵(みってい)、間諜(かんちょう)とも呼ばれる。古くは細作(さいさく)、間者 (かんじゃ) とも呼ばれていた。海外で活動する者は国際探偵とも呼ばれた[3]。米国のインテリジェンス・コミュニティ(英語版)での呼称としては「Asset アセット」(=資産)がより一般的である。中国語では敵側を間諜、細作、姦細、敵奸、探子などと呼び、味方側を工作人員や政治指導員などと呼んでいる[2]
歴史

その存在は古代から有ったと言われ、世界各地の神話古文書でもしばしば描写される。例えば、ギリシャの英雄オデュッセウスの「トロイの木馬」が世界的に有名である。また中国の書物『孫子』では「用間」としてわざわざ一章が設けられており、離間工作の方法、敵の間者を二重スパイとして活用する反間などの手法が記されている。日本では戦国時代忍者が該当しており、明治時代の一連の士族の反乱の初期から「スパイ」としての活動が行われていた。

近代以降、各国で情報機関が組織され、スパイ活動の展開が行われている。
分類

現代のスパイは、機関員(インテリジェンスオフィサー)と協力者(エージェント)に分けられる。
機関員(インテリジェンスオフィサー)

機関員は情報機関の職員であり、特殊な訓練を受けた後で多くは外交官駐在武官として在外公館に赴任する。外交官として赴任すると、外交特権で逮捕や荷物の検閲を回避できる。治外法権の在外公館を拠点とすることにより、暗号で情報を本国とやりとりできる、外交官の肩書を有していれば、相手国の政治家や官僚といった獲得工作対象に接触しやすい、などの利点がある。その一方、ビジネスマンジャーナリスト学者といった「民間人」に成りすまして「非公式に」国外赴任する機関員もおり、この種の機関員は「ノンオフィシャルカバー(英語版)」 (アメリカCIA) や「イリーガル」 (ロシア情報機関) などと呼ばれる。

機関員の任務は主に赴任国の重要情報に近づきやすい人間に獲得工作を仕掛け、協力者として運営し、赴任国に関する情報収集を行うことにある。機関員が獲得工作を行う際には協力者にしたい人物に接近し、身分を明かしたうえで獲得するケースが多い。また、獲得工作を行う際には、(相手が諸事情で金を必要としているか調べて、そうならば)相当の金銭を提示して釣る方法や、異性の機関員が素性をいつわりつつ接触し男女関係・恋愛関係に持ち込み相手をがんじがらめにして協力させる手法(ハニートラップ)が利用される場合もある。さらには、機関員が身分を明かさないまま「外交官」として協力者に接触するケースもあるため、実際には協力者となっていることを自らが自覚していない場合も多い。

機関員は雇用形態としては「公務員」であるため、その給与額は当該国の公務員にありがちな給与額であり、特別な高給を得る機会は少ない。


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