寄生
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この記事には複数の問題があります。改善ノートページでの議論にご協力ください。

出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2021年12月)


独自研究が含まれているおそれがあります。(2021年12月)
出典検索?: "寄生" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL

寄生(きせい、英語: parasitism)とは、共生の一種であり、ある生物が他の生物から栄養やサービスを持続的かつ一方的に収奪する場合を指す言葉である。収奪される側は宿主または寄主と呼ばれる。

また、一般用語として「他人の利益に依存するだけで、自分は何もしない存在」や「排除が困難な厄介者」などを指す意味で使われることがある。「パラサイト・シングル」や経済学上における「寄生地主制」などは前者の例であり、後者の例としては電子回路における「寄生ダイオード」や「寄生容量」といった言葉がある。
寄生と共生

寄生は生物間相互作用の一様態であり、共生すなわち「複数種の生物が相互作用を及ぼしつつ同所的に生活する」ことに含まれる。寄生を十分に定義するのは難しい(後述)が、ひとまずは以下の定義が挙げられる。

寄生といわれるのは、生物Aと生物Bがあって、以下のような関係がある場合である。
Aが、Bが得た、または当然得るはずの栄養摂取源を取得すること。

Aが、Bの体内か体表面、あるいはそれに近い位置にいること。

この関係が一定期間続くこと。

BはAの存在によってはっきりした不利益を被ること。

こういった関係にある場合、AがBに寄生しているといい、BをAの宿主(しゅくしゅ、やどぬし)または寄主(きしゅ)という。

たとえば、ヒトの腸内でヒトが摂食し、消化した食物を吸収して生活するカイチュウ、髪の毛や衣服に住んで、血液を吸収するシラミなどは、典型的な寄生者である。他方、アブは、ヒトの血を吸うが、すぐに離れていき、短時間しか接触を持たないので寄生者ではない。

しかし、判別の困難な例が多々ある。たとえば樹木の葉を食べる毛虫などの食葉性昆虫はこの定義に当てはまってしまうが、通常の植食者と見なされ、寄生者とは呼ばれない。しかし、植物の組織を変形させて虫こぶを形成し、その中に生息して内部組織を摂食する昆虫は寄生者と呼ばれる。捕食寄生されたモンシロチョウの幼虫

他の昆虫に寄生するハチハエでは、宿主が成熟するときまでにその体を食い尽くして殺してしまうものが多い。これは捕食の変形と考えられ、捕食寄生という。

また、寄生とは明らかに異なるものも慣用的に寄生と呼ばれることがある。その例の一つが「卵塊への寄生」である。クモバッタカマキリなどは卵塊や卵のうを作るが、ここに潜り込んで卵を食べて成長するものがあり(カマキリモドキマメハンミョウなど)、これらも寄生と言われる。しかし、起きていることは単なる卵の捕食である。

寄生生物は体機能の多くを寄生対象に依存する形になるため、特に対象の内部寄生の種では近い仲間の非寄生性種に比べ、植物だと葉も根も欠いたり、動物では付属肢や感覚器、臓器さえ欠くなど体制は大幅に退化的である。フクロムシ五口動物のように当初は門レベルの類縁さえ判然としなかったほど退行的特殊化しているものもあるが、一方では寄生生物が生物体のもつバリア機能をかいくぐるための生理機能や、宿主の体内と外界を行き来する生活環はしばしば複雑に進化している。また宿主にとりつく以前の段階では自由生活の体制である方が有利で、寄生虫には生活環の段階ごとに大規模な変態を行うものが多く、変態の機能が発達していない脊椎動物には内部寄生の事例は知られていない。
多様な寄生

一口に寄生と言っても、様々な形態や様式があり、それによって用語も様々である。
位置

寄生者が宿主の体の表面にいるのを外部寄生という。
マダニシラミなどがこれにあたる。

寄生者が宿主の体内にいる場合を内部寄生と呼ぶ。カイチュウ、肺臓ジストマなどがこれにあたる。

寄生者が宿主の細胞内に入っている場合、細胞内寄生という。マラリア原虫がその例である。
ただし、どこまでが外部でどこからが内部かには若干の議論がある。たとえばノミは明らかに外部寄生である。しかしスナノミの雌は一カ所に噛み付くと、そこから動かず、周辺部の皮膚が盛り上がって埋まってしまう。これは内部寄生といわれる場合もある。寄生性の双翅目幼虫には、傷口に潜り込んで尾を外に出すものがある。また、消化管の中に生息する寄生虫は内部寄生といわれるのが普通であるが、鼻腔内のものはどうか、軟体動物の外套膜内部はどちらか、など考えると困難である。厳密に言えば、内部寄生というのは体腔内に生息するものと細胞内寄生だけを含めるべきとの考えもある。
様式
昆虫

まず、寄主を殺すものと殺さぬもので大別される。

寄生(parasite): ある生物から栄養分を吸収して共に生活を過ごし、寄生者が傷つけても寄主が死なないもの。片利共生との境界は必ずしも明瞭ではない。

捕食寄生(parasitoid): ある生物上で生活環の一部を過ごし、その結果として寄主を殺してしまうもの。捕食寄生の場合、寄生者の幼虫がすぐ寄主を殺さず、寄主が生育を続ける飼い殺し寄生(koinobiont)と(例:ニホンアソバラコマユバチなど)、寄生者の幼虫によって寄主がすぐに死に至る殺傷寄生(idiobiont)と言われる。(例:イサエアヒメコバチなど。)だが、境界が不明瞭なものも存在する。

労働寄生(cletoparasitism): 他者の巣に侵入してため込んだ餌を横取りするもの。例:セイボウ科など。

寄主から発生する寄生者の数に違いがあり、さらに寄生者が寄主となる場合もある。

単寄生(solitary parasitism): 一匹の寄主に一匹の寄生者が育つこと。例:ウスイロヒメバチ

多寄生(gregarious parasitism): 一匹の寄主から常に複数の寄生者が育つこと。例:アオムシサムライコマユバチキンウワバトビコバチ

過寄生(superparasitism): 一匹の寄主に複数の(同種の)寄生者が寄生すること。通常寄主内で競争が起こり、最終的に一匹のみが生き残る。

共寄生(multiple parasitism): 一匹の寄主に複数の種の寄生者が寄生すること。多くの場合種間競争が起こり、一種のみが生育を完了する。

高次寄生(重寄生)(hyperparasitism): 寄生者にさらに寄生すること。ハチ目で圧倒的に多い。例として、エゾカギバラバチがいる。同胞に寄生するものもおり、同胞寄生とよばれる。例:ツヤコバチ科など。


アリの仲間には、別種のアリの巣に侵入して幼虫や蛹を略奪して巣に持ち帰り、働き蟻として奴隷化するものがある(サムライアリなど)。この場合、働き蟻の労働を搾取するわけで、つまり、社会性に基づく行動による利益を得ることから、このようなものを、社会寄生と言う。

植物

植物には、植物に寄生するものが知られている。そのうち、
ヤドリギは自分自身が緑の葉を持ち、光合成をしており、宿主に完全に依存しているわけではない、という意味で、半寄生植物と言われる。ネナシカズラなどは、完全に葉を失っているので、全寄生植物である。

菌類

菌類の場合、植物に寄生するものなどで、宿主として生きた細胞がなければ生育できない絶対寄生菌と、必ずしも生きた細胞を必要とせず多くは容易に培養できる条件的寄生菌がある。前者にはサビキン、ウドンコキンなどが含まれ、これらは宿主の細胞内に吸器を差し入れて養分を吸収する。後者の場合は毒素などで宿主組織を部分的に殺して破壊しつつ、破壊された組織から腐生と同様に養分吸収を行う殺生を行うのが一般的である。
キノコの中には別の菌に寄生するものがあり、宿主が形を保っているものと、宿主が寄生菌の一部に取り込まれるものがある。前者の例としては、ツチダンゴ類に寄生するタンポタケツチグリに寄生するタマノリイグチなどがある。後者の例としては、ハラタケ科のカブラマツタケ属 (Squamanita)(英語版)、ディソデルマ属(Dissoderma)があるが極めて稀である。

クモ類

イソウロウグモというクモは、自力で網を張らず、大きな網を張るクモの網のすみに入り込んで、網の主が取らないような小さな虫を捕らえて食べるという(実際には諸説がある)。この例の場合、イソウロウグモは網の主から栄養分を奪ってはいないが、網の主による網の制作作業に依存して生活している。これを寄生と見なすこともできる。このような、宿主の作業や努力に寄生するようなやり方を労働寄生という。また、他者(宿主)が捕らえた餌を奪う、あるいは盗むものを特に盗み寄生という。この両者ははっきり区別できない。

鳥類

鳥類において自分の卵を別種の巣に産み付けて育てさせるのを
托卵というが、これも寄生の一つと言える。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:28 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef